現在、日仏友好160年を記念してパリでは様々な日本文化を紹介するイベントが開催されています。今回は、パリ・リヨン駅で開催されている、ジャポニスム2018「EKIBEN JAPON」~Bento de la Gare~、駅弁プロジェクトを現地からレポートします。
パリ・リヨン駅での販売
パリでは以前一度、2016年3月1日から5月26日まで、駅弁がパリ・リヨン駅で販売されていました。今回は、前回同様、ホール2の同じ場所での駅弁の販売です。
今回、筆者が訪れたのは昼前。何人かのフランス人が駅弁を購入していました。パリでは、日本のお弁当のお店も増え、ちょっとしたお弁当ブーム!前回よりもフランス人により受け入れられているのではないでしょうか。
駅弁の内容もバラエティ豊か!
今回の駅弁プロジェクトでは、日本の駅弁の醍醐味が味わえる、駅弁の内容になっています。花善(秋田県)の鶏めし弁当、斎藤松月堂(岩手県)のシャロレー牛あぶり焼き弁当、大船軒(神奈川県)の幕の内9の彩り弁当、日本ばし大増(東京都)の菜食弁当、淡路屋(兵庫県)のひっぱりだこ飯、ジャポニスム2018記念駅弁よりどりいなり弁当、JR東日本・NRE共同開発駅弁E7系新幹線弁当がありました。ちなみに一番人気は、幕の内9の彩り弁当だそうです。
日本の駅弁文化を凝縮したように、弁当の内容もバラエティ豊か。そして見た目も綺麗です。駅弁のコンセプトの一つ、目で季節を感じ、舌で季節や地方を味わうことができるようになっています。
また、抹茶のフィナンシェなどの焼き菓子も販売されています。
実際に食べてみました。
筆者は、この日、 斎藤松月堂(岩手県)のシャロレー牛あぶり焼き弁当とJR東日本・NRE共同開発駅弁「E7系新幹線弁当」を購入しました。
シャロレー牛あぶり焼き弁当はフランス産のブランド肉、シャロレー牛が使われています。炙った牛肉は冷めても味わい深く、なかなかの美味しさでした。
E7系新幹線弁当は、筆者の子どもが食べました。新幹線の形をしたお弁当に大興奮。新幹線のお弁当ケースのクリオリティの高さにも驚きです。
フランスでは、新幹線の発着駅では、チェーン店のパン屋しかなく、新幹線で食べる食事というのは味気ないのです。旅行先でしか食べれない駅弁を食すことは旅の楽しみの一つ。それを新幹線や電車で食べるというのは、旅情を味わうことだと思います。このイベントを通して、そんな素敵な日本の駅弁文化がフランスに伝わることを願います。
[All photos by Nanako Kitagawa]
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