ありとあらゆる缶詰がそろうフランス。便利なことには変わりないのですが、なかには「それ、缶詰にする必要あるの?」と、驚いてしまうものも。
そこで今回は、フランスのスーパーで入手できるユニークな野菜の缶詰をご紹介。ビックリ度も勝手に星(三ツ星)で評価してみたいと思います。
いんげんの缶詰 ★★
サラダに炒め物に煮込み料理にと、ここフランスでもよく食べられているいんげん。大量に使う場合は、スジを取るのが面倒だったりしますよね。冷凍はもちろん、当地では缶詰にもなっています。
いんげんの炒め物缶詰 ★★★
原稿の執筆にあたり、スーパーの野菜缶詰コーナーをじっくり観察してみたところ、いんげんのバターソテーや、インゲンとマッシュルーム炒めの缶詰までありました。炒めるぐらい、自分ですればいいのに・・・。
ほうれん草の缶詰 ★★★
グラタンにキッシュ、そば粉のクレープ「ガレット」にオムレツの具など、使い勝手の良いほうれん草。えぐみのあるほうれん草は乳製品と出会うことで、やわらかい味になります。そんなわけで、フランス料理によく使われる野菜のひとつです。
友人宅で初めてこれを目撃したときはとても驚きましたが、茹でて、汁気を切って、細かく刻む手間が省けるのを考えると、確かに便利かも。ただ、缶詰のものは少々苦味が気になります。
もやしの缶詰 ★★★
日本国内では、家計に優しい野菜の代表格のもやし。ここフランスでは1袋1.5ユーロ程度(約200円)するので、あまり安いイメージはありません。そんなもやしも、缶詰のものなら安価に手に入ります。
当地ではもやしは、サラダの具や炒め物に使われています。開ければすぐに食べられるもやし缶で作るサラダは、湯がいて冷ます手間が省けるので確かにラク。
ジャガイモの缶詰 ★★★
肉や魚料理の付け合せに食べることの多いジャガイモ料理。フライドポテトやマッシュポテトを始め、ポテトのグラタン「グラタン・ドフィノワ」にジャガイモとベーコンのグラタン「タルティフレット」、マッシュポテトにチーズを練りこんだ「アリゴ」など、当地には数多くのジャガイモ料理があります。
そんなわけで、ジャガイモも缶詰に。驚くべきことに、ジャガイモの缶詰は需要が高いと見えて、スーパーの陳列棚は品薄でした。
このほか、野菜の缶詰コーナーには、夏野菜の煮込み料理「ラタトゥイユの缶詰」やフランスで定着している北アフリカ料理「クスクス、タジン用野菜の缶詰」なども。
海外旅行中に缶詰にお世話になることはないかもしれませんが、時間があれば、現地スーパーの缶詰コーナーをサクッと覗いてみるのも面白いと思いますよ!
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