12月のニューヨークは、年間で一番美しくドレスアップする季節。デパートやブランド店のウィンドウは、ホリデー仕様に飾られ、ため息の出るような美しさです。
ニューヨークのホリデーウィンドウの最高峰 バーグドーフ・グッドマン
その中でも、ニューヨークの超高級デパート「バーグドーフ・グッドマン(The Bergdorf Goodman)」のホリデーウィンドウの素晴らしさは群を抜いています。今年のホリデーウィンドウは、と楽しみにしているニューヨーカーも多いのです。他のデパートがクリスマスの最大ターゲットである子供向けのウィンドウにしても、バーグドーフは「大人向けのホリデーウィンドウ」の姿勢を変えません。大人の目を楽しませるためのウィンドウなのです。
2018年のテーマは、「スイーツ」
2018年のテーマは、 “Bergdorf Goodies”。Goodies(グッディーズ)とは、美味しいもの、魅力のあるもの、ワクワクするようなものという意味。デザイナーの商品とテーマがコラボし、素敵なスイーツがウィンドウに詰まっています。
ジンジャーブレッド
Gingerbread Cuckoo Clock(ジンジャーブレッド)Fashion: Mary Katrantzou & Naeem Kahn
クリスマスにつきものの生姜味のクッキー、ジンジャーブレッド。ナツメグやシナモンのスパイスが効いたジンジャーブレッドのように、スパイスが効いたウィンドウ。
ソフトクリーム
Frozen Automat(ソフトクリーム)Fashion: Giambatista Valli
冷たい氷の世界でのスイーツは、ソフトクリームやアイスクリーム。ロボットの形まで、アイスキャンデーのようですね。
チョコレート
Boutique du Chocolat Viennoiserie(チョコレート)Fashion: Marc Jacobs
皆の大好きなチョコレート屋さんには、宝石のような美しいアソートチョコレートやチョコレートケーキが。
リコリスキャンディ
Licorice Carousel(リコリスキャンディ)Fashion: Dolce & Gabbana, Tom Ford, Libertine
日本人には馴染みが薄いですが、欧米で人気のあるリコリス・キャンディ。真っ黒な色で、クセのあるハーブ味のキャンディ。模様同士をうるさくなく、バランス良く合わせているウィンドウは絶妙。
マカロンやカップケーキ
Fluorescent Dessert Banquet(マカロンやカップケーキ)Fashion: Schiaparelli, Pamela Roland
女性に人気のお菓子マカロンやカップケーキをテーマにしたウィンドウ。女性の夢がいっぱい詰まった、華やかさ。
ペパーミントキャンディ
Peppermint Pandemonium(ペパーミントキャンディ)
赤と白のペパミントキャンディは、キャンディケーン(クリスマスのステッキ型のキャンディ)のイメージ。あくまで大人のクリスマスで。
コットンキャンディ
Cotton Candy Dream(コットンキャンディ 綿あめ)
ふわふわと夢で膨らんだようなコットンキャンディは、甘い甘いピンクのイメージで。
他のデパートとは一線を画す、大人の粋とセンスを凝縮させたホリデーウィンドウ。1年の歳月をかけて完成したウィンドウは、儚い夢のように1ヶ月半ほどの展示で姿を消します。2019年1月3日までの展示ですので、年末年始ニューヨークへいらっしゃる方は、世界一ゴージャスなウィンドウをお見逃しのないように。
Bergdorf Goodies: The Making of The 2018 Holiday Windows/Bergdorf Goodman
[All Photos by Hideyuki Tatebayashi]
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。Do not use images without permission.
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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