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クリスマスマーケットだけじゃない、幻想的なドイツの冬の絶景7選

Posted by: 春奈
掲載日: Dec 17th, 2018.

寒さが厳しい冬のドイツ旅行は少々勇気がいるもの。けれども、出かけてみればこの時期にしか見られない、特別な絶景というご褒美が待っています。定番から穴場まで、寒さも吹き飛ぶ、冬だからこそ見たいドイツの幻想的な絶景をご紹介します。

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寒さが厳しい冬のドイツ旅行は少々勇気がいるもの。けれども、出かけてみればこの時期にしか見られない、特別な絶景というご褒美が待っています。今だから見られる、幻想的な風景を前にすれば、寒さも吹き飛んでしまうかも。定番から穴場まで、冬だからこそ見たいドイツの絶景をご紹介します。


アーヘンのクリスマスマーケット

ニュルンベルク、ドレスデン、シュトゥットガルトの「ドイツ3大クリスマスマーケット」をはじめ、アドベントのドイツでは、津々浦々で2500以上ものクリスマスマーケットが開催されます。

なかでも、ヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットのひとつとして知られるのが、世界遺産の大聖堂で有名なアーヘンのクリスマスマーケット。ベルギーやオランダとの国境に近いこともあり、近隣国からも大勢の人が訪れる人気マーケットです。

「皇帝の大聖堂」と呼ばれる荘厳なたたずまいの大聖堂と、きらめくクリスマス屋台とのコラボレーションは、ため息が出るほどの美しさ。

アーヘン名物といえば、レープクーヘンのもとになったといわれるスパイスが入ったクッキー風の焼き菓子「アーヘナープリンテン」。

マーケット会場には巨大なプリンテン人形が登場。クリスマス仕様の多種多様なプリンテンを売る屋台が並び、見ているだけでワクワクします。景色の美しさはもちろん、この街ならではの名物菓子の存在も、アーヘンのクリスマスマーケットの人気の秘密なのです。

黒い森

ドイツ南西部に広がる黒い森は、「森の国ドイツ」を象徴する場所。南北200キロ、東西40~80キロという広大な森林地帯で、日本のガイドブックで大々的に紹介されることはないものの、ドイツ国内ではハイキングスポットとして高い人気を誇っています。

四季折々の美しさを見せてくれる黒い森は、冬になるとしばしばロマンティックな銀世界に。ドイツ人のなかには、雪化粧された山を好んでハイキングに出かける人も少なくありません。

黒い森地方には、大小の街や村が点在しており、各地で開催されるクリスマスマーケットも冬の楽しみのひとつ。なかでも森の中で開かれるラヴェンナ渓谷のクリスマスマーケットは、高さ36メートルの石造りの高架橋の下というダイナミックなロケーションもあいまって、特別感たっぷりです。

ハルツ狭軌鉄道

ドイツ中北部のハルツ山地は、今も魔女伝説が残る神秘の山。東西ドイツ分断時は国境地帯に位置していたため、自由に訪れることのできない秘境でもありました。

ハルツ山地の最高峰が、「ブロッケン現象」の由来になったブロッケン山。ハルツ山地に残る魔女伝説のなかでも特に有名なのが、ブロッケン山頂で魔女が集会を開くという「ヴァルプルギスの夜」。それにちなんで、毎年4月30日にはハルツ地方各地で魔女のお祭りが開かれます。このお祭りの様子は、ゲーテの代表作「ファウスト」にも登場しました。

木組みの町として知られるヴェルニゲローデと、ブロッケン山頂を結んでいるのが、ハルツ狭軌鉄道。始発のヴェルニゲローデと終点のブロッケン山頂を1時間40分で結んでいます。

寒さの厳しいブロッケン山周辺は、冬のあいだほとんどが雪に覆われます。銀世界のなか、白煙を上げながらガタゴト走る蒸気機関車・・・この先に、本当に異世界が待っていてもおかしくありません。

フロイデンベルク

ミステリアスな木組みの町として知る人ぞ知る存在が、ドイツ西部に位置するフロイデンベルク。ドイツの木組みの町といえば、パステルカラーのカラフルな町並みが思い浮かびますが、フロイデンベルクは、グレーの屋根に白壁の木組みの家々が並ぶモノトーンの町並みが印象的です。

17世紀当時の外観をとどめる家々が、整然と同じ方向を向いている光景は壮観。グレーの屋根に雪化粧が施され、オレンジ色の明かりがともる冬の夜は、童話の世界から飛び出してきたかのような景色が広がっています。

その様子には、どこか日本の白川郷を彷彿とさせる雰囲気が。建物のスタイルはまったく違えど、何世代にもわたって受け継がれてきた家を大切に守る精神が、独特の情緒を生んでいるのかもしれません。

ノイシュバンシュタイン城

「一度は見たい世界の冬の絶景」として、よくその名が挙がるのが、いわずと知れたノイシュバンシュタイン城。年間を通して四季折々の美しさを見せてくれるドイツ屈指の美城ですが、雪に包まれた断崖に建つ冬の姿は、ひときわ「孤高」の雰囲気を感じさせます。

純白の雪をかぶった外観の美しさもさることながら、城内から眺めるホーエンシュヴァンガウ村や周囲の自然風景も格別です。ホーエンシュヴァンガウ村の高台には、クリームイエローのホーエンシュヴァンガウ城が建ち、その近くには見事な透明度を誇るアルプ湖。周囲にはアルプスの山々が広がり、絵画の世界のような風景美が堪能できます。

ドレスデンのクリスマスマーケット

東ドイツの古都ドレスデンのクリスマスマーケットは、ドイツで最も有名なクリスマスマーケットのひとつ。その歴史を1434年にさかのぼるドイツ最古のクリスマスマーケットとしても知られ、バロックの華やかな街並みで展開される伝統のクリスマスマーケットには、独特の誇り高い味わいがあります。

ドレスデンのクリスマスマーケットのメイン会場となるのが、旧市街に位置するアルトマルクト広場。会場には巨大なクリスマスツリーとともに、世界最大のクリスマスピラミッドが登場し、冬の街を幻想的に彩ります。

冬のドレスデン名物といえば、なんといってもシュトレン。ドイツ各地でクリスマス菓子として親しまれているシュトレンですが、ドレスデンのクリスマスシュトレンは「ドレスドナー・クリストシュトレン」として商標登録されている、特別なシュトレンなのです。ドレスデンのクリスマスマーケットを訪れたら、ぜひドイツで一番おいしいといわれる伝統のシュトレンの味を確かめてみてください。

モンシャウ

日本のガイドブックではほとんど紹介されない、ドイツ西部にある秘境的な町がモンシャウ。ベルギーとの国境になっているアイフェル山地にたたずむ小さな町で、その美しさから「アイフェルの真珠」と称されています。

グレーの屋根と色とりどりの木骨組みをもつ家々が並ぶ光景は、まるでおとぎの世界。山の斜面にも家が建つ立体的な町並みが雪化粧をする冬は、ひときわメルヘンチックな雰囲気に包まれます。

川沿いに木組みの家々が並ぶ風景には、日本の温泉街のようなしっとりとした雰囲気があり、歩いているだけで心癒されるはず。

アドベントの時期に訪れるなら、「ドイツで最もロマンティックなクリスマスマーケット」とも呼ばれるクリスマスマーケットも見逃せません。町全体が可愛らしいクリスマス飾りで彩られたモンシャウの町並みは、いつまでも忘れられない美しさです。

冬のドイツ旅行では、クリスマスマーケットや雪景色など、この時期ならではの心を打つ風景の数々に出会えます。暖かい服をまとったら、ドイツに今だけの絶景を探しにいきませんか。

[All Photos by shutterstock]

春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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