沖縄には自然の力からパワーをもらう、いわゆるパワースポットが今でも多くあるように、魔物を遠ざけて幸せを守る習慣も多く残っています。その中からお土産として可愛くアレンジされたグッズをご紹介します。
シーサー
ご存知、一対の獅子です。一つは大きな口を開け魔物を払い、一つは口を閉じて幸せを逃がさない、と言われています。表情も豊かで魔物を払うというよりは、元気に笑っているものも多く、小さなものはペアグッズとしてもおすすめです。
石敢當
本来は、家の周りの外壁に貼る石のお札です。魔物は直進する性質があるので、十字路やT字路に当たると、壁を乗り越えて後ろの家に飛び込んできてしまいます。これを防ぐためのお札です。
ずいぶん慌て者の魔物ですが、台風と魔物がリンクしていると考えるとなるほどとなります。
「石敢當」とは、中国の偉い武将の名前という説もありますが、はっきりしていません。
会社の机の上に飾るときは相手側に向けて置くようにしてくださいね。
マース(塩)
塩を魔除けに使う風習は広く日本にありますが、海に囲まれた沖縄ではとても身近です。今でも、出かけるときにラップに包んだ塩を子どもに持たせることがあります。
2枚貝の中に塩を入れ、和布で縫い付けるストラップ作り教室は観光客向けにも開かれています。
今風にアレンジされたマースストラップは、国際通りなどのお土産屋さんで買うことができますよ。
おすすめは、沖縄では「塩」の専門店が流行っていますので、お気に入りの塩を見つけて小瓶に入れ、オリジナルのお守りを作ることです。ハーブや薬味の入った塩は美味しく、持ち歩けば旅先でかなり役に立ちそうです。
この他にも、ススキの葉などを輪結びにした魔除け「サン」をモチーフにしたストラップなどもあります。
沖縄の人達は、魔物を恐れるというよりは、「互いに住み分けてうまくやっていこう」という感覚があるような気がします。その標識として魔除けグッズを多用しているのでしょう。
旅は居るべきところから離れることです。大切な人のことを考えながら、魔除けやお守りをお土産に探すとき、今回の旅の目的の一つが見えてくるかもしれません。
[All Photos by hanamuro]
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