
午前11時40分発のロンドン行フライトは、少なくともエコノミークラスは超満員でした。約12時間のフライトの中で出てきた2回+軽食の様子をお届けします。ちょうど一年前、ロンドン~東京羽田の機内食の美味しさに感動しきりでしたが、逆はいかに?
出発後のメニュー

まずおつまみが配られます。安定のライスクラッカー。甘い揚げせん、海苔おかきなどのミックスです。柿の種が入っているところが珍しく、ポイント高いです。
飲み物は水とスパークリングワインをオーダー。スパークリングワインは甘さもあるけれど、辛口派にも受け入れられる絶妙な加減です。

メニューが配られます。2回目の食事の選択肢も示されているので、今回メインを和食にするかどうか、総合的に判断できます。

筆者は、今のうち日本でつくられた和食を食べておきたいという思いがあったものの、加熱したものを「海の幸丼」と呼ぶところがなんだか納得できなくて、「ANAオリジナルチキンカレー」をチョイスしました。

コースの順番を無視して、温かいカレーから手をつけることに。ちょっと小さなスプーンでいただきます。最初はボンカレー的な少し甘いお子様ルーなのですが、後からスパイスの風味と辛みが来ます。後味は大人なんです。そしてこのトッピングがなかなか。揚げナスとカレーのチキンが柔らかくジューシーです。

左側が、前菜:ヘルシーサラダ/ほぐし鶏/和風ジュレ/イタリアンパセリ。ヘルシーサラダという名前ですが、マヨネーズがしっかり効いたごぼうなどのサラダです。スライスされた山芋も入っていて、シャキシャキいい感じ。
そして右側が、小鉢:中巻き/枝豆/春雨サラダ。中巻きは、助六寿司セットによくある、食べなれた味。春雨サラダは生姜が強く香ります。

上にあるサラダ:ミックスリーフ/イタリアンドレッシングは、千切りのキャベツが苦くて途中断念しましたが、キリのクリームチーズは安定の美味しさです。
またミネラルウォーターはペットボトルなのがうれしい。よくあるお中元のゼリーみたいな入れ物に入って、ふたをはがして飲む水は飲み切らなくてはいけないから扱いづらいので。

食べ終わらないうちに希望者に配られたのが、ハーゲンダッツのバニラです。さきほどカレーを食べるときに使った小さめのスプーンがこのためだったのかと気づきます。だったらカレーはフォークで食べるべきだったのか?悩ましいです。仕方なくほんのり付着したカレールーをナプキンで拭き取って使用。
クラッカーは食べきれないので後に食べることに。
軽食

チーズパンが夜中?起きている人々に、暗い中配られました。中までよく冷えています。
またバナナがトレーに載せられて配られているのも目撃しました。
到着前のメニュー

エコノミー後部座席に座っていた筆者。前方から出汁のような香りが漂ってきて、それをもとに和食を選択することを決意。「紅鮭の彩りご飯」です。490kcalなり。

この選択には、もうひとつの理由がありました。もう一つのメニュー「パンケーキ&ポーチドエッグ」に「おすすめ!」の書き込みがあったからです。パンケーキは実は不人気なのではという穿った思いからのチョイスでした。

おなかが空いていたのもあり、もりもり食べてしまいます。普段食べることのない鮭フレークですが、長時間フライトの疲れにはこの塩加減がぴったりきます。その横にある錦糸卵がある意味、しょっぱさの避難所になります。合わせていただくのもおすすめです。横には野沢菜がスタンバイ。
右下に並ぶ煮もの類で特筆すべきは、生姜が香るかぼちゃです。全体的にちょっと足りないくらいの量だったので、あっという間に食べ終わりました。前回あまって保管していたクラッカーをここでいただくとおなかも満たされます。

フルーツは歯に冷たく、知覚過敏持ちは危険なレベルでした。
お茶は伊右衛門で締めます。まろやか、かつ適度なコクがあり、改めていただくとなかなかの完成度と感じました。
前回、半年ヨーロッパに滞在後のロンドン発羽田行の機内食で感じた興奮するほどの美味しさは味わえなかったものの、そこそこ美味しい機内食なのは確かでした。
前回のルポは、『【機内食で世界巡り】ロンドン~東京羽田「ANA」エコノミークラス』にてご紹介しています。
[All photos by Shio Narumi]
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Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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