「バミューダトライアングル」は古くから忽然と船や飛行機が姿を消してしまうという魔の海域。実際これまでに、何があったのでしょうか。そして、今でも航空機はこの海域を飛んでいるのでしょうか。
バミューダトライアングルを知っていますか。
「バミューダトライアングル」という名前を聞いたことがある人、多いと思います。筆者も子どもの頃に、世界のミステリーゾーンとか、怪奇現象に関する本などを読んで、何とも言えない恐怖におびえたものです。
バミューダトライアングルといっても、正式に決められた海域ではなくて、バミューダ島、アメリカのフロリダの南端、プエルトリコの3点を結んだあたりを指します。古くは1600年代から船が消息不明になったと記録されているそうです。
1945年|「フライト19」アメリカ海軍機が消えた
バミューダトライアングルで消息を絶った飛行機・船舶のうち、最も衝撃的だったのがこの事件と言えるでしょう。
「フライト19」は5基の戦闘機を使ったアメリカ海軍の訓練のコードネームです。12月5日、いつものようにフロリダの基地を飛びたち訓練に出かけました。しかし、その5機全てが姿を消し、さらに捜索に出た船舶1隻も帰ってくることはなかったのです。そして、27名のクルーは行方不明のまま、機体の残骸も発見されることなく、原因も不明のままです。
2017年|4人を乗せた小型機が消息不明
2017年3月14日、4歳と3歳の子の母であるジェニファー ブルーミンは、ボーイフレンドが操縦する自己所有の小型機でプエルトリコからフロリダに向けて飛び立ちました。当時天候は良好だったそうです。ジェニファーはニューヨークのイベント会社のCEO。プエルトリコにはその母を訪れて母の日を祝い、その帰りに消息を絶ったのです。
その後、ヘリコプターによる捜索で機体の一部が発見されたものの、事故の原因が特定されることはありませんでした。最近でもこのような謎の事故は起こっています。
飛行機はバミューダトライアングルを飛ぶのか?
答えは、ズバリ「YES」です。
Courtesy of Flightradar24.com
フライトの状況をリアルタイムで確認できる「FlightRader24」というウェブサービスで、バミューダトライアングルを含む海域の、現在航行中の飛行機を確認してみました。
見れば一目瞭然、カリブ海や南米の国々から、北米・ヨーロッパを結ぶ便などが飛び交っているのがわかります。
「航空機は、一番早く目的地に到着する、かつなるべくダイレクトなルートを選択する」というのが大前提とのこと。「魔のバミューダトライアングル」は科学的な根拠がない迷信とされているんですね。それにしても、なにかざわざわとするような恐怖を感じてしまうのは、なぜなんでしょうか。
[バーミューダ―の現在のフライト状況|FrightRader24]
[History Channel|The Mysterious Disappearance of Flight 19]
[Bermuda Attractions|Incidents of main Bermuda Triangle disappearances]
[Newyork Post|Small plane carrying family vanishes in Bermuda Triangle]
[Don’t Believe These Common Myths About Airplanes]
※一部の画像はイメージです。
[All Photos by shutterstock.com]
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『【飛行機の迷信①】上空で誰かがドアを開けたら乗客は吸い出されてしまう!?』
『【飛行機の迷信②】飛行機に乗っているとお酒に酔いやすい!?』