(C)ザ フナツヤ
お店の「格式の高さ」ってなんでしょう?どういう意義があるのでしょうか?泉鏡花も愛した「船津屋」と「ザ フナツヤ」の今、そして未来。「格式の意義とは何か」をお伝えします。食、また、ウェディングにご興味がある方、必見です。
泉鏡花も愛した「船津屋」。格式の意義とは?
(C)ザ フナツヤ
城下町、港町、宿場町、東海道五十三次の要所として発展してきた桑名(三重県桑名市)。
多くの旅籠屋が集まる桑名宿の中でも、最も格式の高い「大塚本陣」の跡地に、明治8年(1875年)料亭旅館船津屋が誕生しました。
以降、皇族をはじめ、川端康成、志賀直哉、池波正太郎などの文人や要人たちの滞在先として、また、泉鏡花の小説「歌行燈」の舞台や、将棋の王将戦の舞台として、地元はもとより日本中の賓客に愛されてきました。
ちなみに筆者は20代後半になるまで、この玄関の奥がどうなっているのか知りませんでした。船津屋の前を通るたびに、ちょっとうらやましい思いで外から見て、
「格式の高さって、どういう意義があるんだろうか?」
と思っていました。
格式の高さが教えてくれたこと、「証拠」とは
けれど初めてこちらにうかがった時、「格式に意義はあるんだ」と知りました。
出てきてくださった船津屋の女性は、さくらんぼの柄の素敵な着物を着ていました。この柄は厳密にいうと、桜のあとの限られた時期しか着られないのだそうです。「お洒落ですね」と言うと、「そんな、私どもにとっては仕事着ですよ」とおっしゃいます。
お料理もとてもおいしかったです。桑名のはまぐりも食べました。
そこでいろいろな面白い話を聞きました。昔の桑名は花柳界が発達していたのですが、桑名の若い芸者さんが、芸の試験を免除されて京都の芸妓さんになったことがあっただとか、面白い話を聞いていると、目の前に桑名の、また違った華やかな面が見えるようです。
川岸の景色もここから見ると、より晴れやかで、まるで自分が特別な人間になったかのような、不思議な気持ちでした。
やっと、ここに来られた・・・そう思える場所があるということは、桑名が歴史ある街であることの証拠なのでしょう。桑名にこういう店があってよかったと思いました。
歴史を受け継ぎ、新たな歴史を紡ぐ「ザ フナツヤ」。ウェディングも注目
(C)ザ フナツヤ
そして今、2010年に135年の歴史と伝統を受け継ぎながら、「ザ フナツヤ」は新たな歴史を紡いでいます。
イタリアン、和食、ともに楽しめるようになり、より贅沢な気分が味わえる個室もおすすめですし、スイーツも充実(※一部は予約が必要、下記と公式サイトをご参照ください。2019年2月現在)。そして、注目なのがウェディングです。
まさに、「特別」な存在になる日。その日の場所を考えている幸せなお2人は、「ザ フナツヤ」でのウェディングをご一考してみては?
ちなみになばなの里や長島温泉からも近く、桑名城址(九華公園)はすぐです。
素敵なイベントも豊富。これからも「ザ フナツヤ」は歴史を受け継ぎ、素晴らしい未来に向かっていくでしょう。
住所 三重県桑名市船馬町30 THE FUNATSUYA
電話 0594-22-1880
※各サービスについての詳細は、定休日、営業時間についても公式サイトをご覧ください。
「ザ フナツヤ」 公式サイト https://www.thefunatsuya.com/
三重県桑名市船馬町30 THE FUNATSUYA