夢の暮らし?ギリシャの島が移住者へのサポートをスタート

Posted by: 倉田直子

掲載日: May 6th, 2019

誰でも一度は、「南の島でのんびりと暮らしたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。ギリシャの小島が、そんなドリーマー達の夢を実現できるようなオファーを発表し話題を呼んでいます。その破格の条件を見てみましょう。

アンティキティラ島ってどんなところ?

その話題の島とは、地中海に浮かぶ「アンティキティラ島」(Antikythira)。面積はわずか20.4 平方キロメートルで、東京ドームに換算すると約436個分の広さの小島です。

古代ギリシャの複雑な歯車式機械「アンティキティラ島の機械」が、この近海で発見されたことでも知られています。
けれど、現在この島の住人はなんと24人しかおらず、過疎化の危機にさらされているのです。そのため、地元の教会の司教と自治体は、新たな住人の誘致をすることにしたのです。どうやって誘致をしようとしているのでしょう?

移住者へのサポートあれこれ

地元当局は、移住者家族には月額500ユーロ(2019年4月現在約6万3千141円)の生活費、無料の宿泊施設を提供する用意があるのだそう。ただで住めるばかりでなく、生活費も支給してくれるなんて破格ですね!しかもそれだけに留まらず、「無料で食料も提供」してくれるのだそう。現物支給ということでしょうか。これもありがたいです!

ただし、「移住してくれるなら誰でも良い」という訳ではありません。地元当局も、それだけのお金をかけるからには支援移住者に関する条件をいくつか挙げています。
 

・アンティキテラ島に移住し、永住する意思があること
・3人以上の子供がいる家族
・漁師、畜産業者、建築業者またはパン屋として働く気がある人々

 
最後の職業に関しては必須条件ではないようですが、そういう職業の経験者または希望者は優先的に採用されるかもしれません。そして小さな島なので、現実的に生計を立てられるのがそれらの職業くらいなのかもしれませんね。

アンティキティラ島への問い合わせ殺到中

新たな移住者家族を支援するというプロジェクトが公開されて以来、島には15以上の家族から問い合わせがあったのだそう。
地元当局は、島での生活に興味を持ってくれた人が、試験的に生活様式を実体験するために島を訪れることを歓迎しているのだそう。確かに、小島への移住は一大イベントですからね。「こんなはずじゃなかった」という不幸なミスマッチは、事前にさけられたほうがお互いのためでもあるのでしょう。

日本人は居住ビザの関係から採用は難しいかもしれませんが、とても夢のある話ではありますね。ぜひ他の過疎化が進む場所でも実施していって欲しいと思います。

[All Photos by Shutterstock.com]
[Dream proposal: Greek island of Antikythera will pay you to live there]
[DREAM PROPOSAL: GREEK ISLAND WILL PAY YOU TO LIVE THERE! …READY TO GO?]

PROFILE

倉田直子

Naoko Kurata ライター

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0758JCDTM/

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0758JCDTM/

SHARE

  • Facebook