グラフィティとは、裏路地などに描かれている落書きのこと。近年、台北屈指のトレンド発信地「西門町」が、ストリート・アートの街として注目を集めているをご存知でしょうか?あのワーナー・ブラザースも認めたという巨大アートを始め、個性的な作品が目白押し!早速、カメラ片手にお気に入りの壁を探しに参りましょう。
ストリート・アートの街「西門町」。立役者は若きペインター集団「City Marx」
元々”洋服の街”として知られていた「西門町」には、ショッピングを目的に多くの若者が集まっていました。そんな中「この街をもっと盛り上げることができるんじゃないか。古い殻を破って、新風を注ぎたい」と、熱い想いを胸にを抱く芸術家が一人。彼の名は鄭子靖、実力派若手グラフィティ・アーティスト集団「City Marx」の創業者です。「City Marx」は、アジアで最も大きなグラフィティ・コンテスト「Wall Lords 2010 上海」で3位に輝くなど、世界で活躍中のグループ。
ワーナー・ブラザースも認めた!台北一の巨大ウォールアート
「西門町にはたくさんの細い路地がある。その壁をアートで彩ったらどうだろう」そう思いついた鄭子靖氏。7人の若手有名ペインターがすぐさま製作にとりかかりました。そして2014年、「台北市電影主題公園」に巨大グラフィティ第1号が完成。ロープに吊るされながらの作業だったと言うから、さぞや肉体的にも厳しかったことでしょう。
現在その壁に描かれているのは、2016年公開のハリウッド映画「スーサイド・スクワッド」のプロモーション用に制作されたもの。「City Marx」の噂を聞きつけた映画製作チームが、直接依頼をしたのだそう。映画の世界観と台湾の伝統的なテイストが相まって実にお見事。それにしても、通常は映画のオリジナル作品に改変を加えるのはご法度。それが認められたのはワーナー・ブラザース史上初だと言うから、もの凄いことですよね!
シャッター・アートで、早朝・深夜も楽しい
「西門町」は、ショップが閉まっている早朝・深夜も楽しめる街。むしろシャッターに描かれたアートをカメラに収める、”シャッター”チャンス・・・です。写真はタイのアーティストによる作品。
街に増え続ける、アーティストたちの印(マーク)
「City Marx」には、「たくさんの街に僕らのマーク(marks)を残したい」そんな願いが込められているのだそう。
映えまくりの「西門町」で、グラフィティ探し!
グラフィティ・アートで有名な街メルボルンと雰囲気が似ていることから、西門町は「台湾のメルボルン」と呼ばれているそう。あなたもカメラ片手に、才能あふれるペインターたちの”マーク”を探してみてはいかがでしょう?
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住所:台北市萬華區康定路19號
[All Pictures by Ai Kaneko]