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レトロモダンな雰囲気漂う「湯河原 富士屋旅館」生まれ変わった名旅館

Posted by: minacono
掲載日: May 17th, 2019.

古くは奈良時代の万葉集の和歌に登場するほどの歴史ある名湯「湯河原温泉」は、都内から車で約2時間の人気の温泉地。この場所でランドマーク的な存在だった富士屋旅館が、休業から17年を経て今年2月に再開業を果たしました。その全貌をご紹介します。

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湯河原温泉 富士屋旅館


神奈川の名湯「湯河原温泉」


湯河原温泉 富士屋旅館
神奈川県にある湯河原温泉は、古くは万葉集で和歌が詠まれたほどの歴史ある温泉です。明治中頃には、この温泉地に多くの文人たちが訪れ、作品を残しました。いくつもの世代を超え今も風情ある温泉地として人気の場所です。

伝統ある建築を守りながら再生された旅館建物


湯河原温泉 富士屋旅館
伝統ある湯河原温泉の中に軒を連ねていた旅館の中でも、ランドマーク的な存在だった富士屋旅館。同旅館で最も古い記録が残っているのが大正12年築の「旧館」で、2つの楼閣がある数寄屋造りの建物です。離れの「洛味荘(らくみそう)」は、昭和20年時代に京都から材木を運んで建てられました。長い歴史の中、人気の温泉宿として営業していた富士屋旅館が閉館となったのが2002年のことです。

湯河原温泉 富士屋旅館
[客室の修復]

湯河原温泉 富士屋旅館
[渡り廊下の修復]

閉館となった2002年からの休業中に誰にも使われていなかった建物は、床が抜けるなど老朽化が進んでいました。そんな中、伝統の旅館を再生するべく既存の構造を補強する形で改修が始まります。ガラス戸や欄間など、状態の良いものは工事前に取り外し保管して、再利用されました。由緒ある旅館の歴史を尊重しつつ、新しい富士屋旅館の再生に至ったのです。

3棟それぞれに趣のある落ち着いた客室タイプ


富士屋旅館には、旧館、洛味荘、新館のそれぞれ3棟に客室があります。各棟の特徴を生かしたデザインで、趣のある3つの客室タイプが用意されています。

昔ながらの風情を感じる「旧館」


湯河原温泉 富士屋旅館「旧館」
オリジナルの建物は大正時代に建てられたという旧館は全部で4室。寝室に床の間や床脇、書院窓が配置されている昔ながらの旅館の客室です。床の間の横に明かりを取るための格子窓が設置されているのは、珍しい造りなのだとか。その格子窓の内側にはさらに格子があり、内側から見ると光が複雑に入る様子が見えるそうです。大正12年に建てられた建物が丁寧に改修された、落ち着きある雰囲気。

贅をつくした趣ある離れ「洛味荘」


湯河原温泉 富士屋旅館「洛味荘」
昭和20年代に建てられた離れの洛味荘にある客室は、全4室。格子状に組まれた立派な格天井(ごうてんじょう)になっていたり、特徴のある建具が使われていたのは、当時贅沢な離れだったことを物語っているのだそう。格子は、外からの光が美しく変化するよう表と裏で桟がずれる造りになっています。

和洋のモダンインテリア「新館」


湯河原温泉 富士屋旅館「新館」
今回の改装で、新館の客室は骨格は活かしながらもすべて造り直されました。和風の障子格子の部屋にソファが配置された、和洋ミックスのモダンなインテリアに。古き良き時代の日本のホテルがイメージされているそうです。

宿泊客以外でも利用できる馳走屋「瓢六亭(ひょうろくてい)」


富士屋旅館で特に注目なのは、季節を感じられるようなこだわりの食事。小田原漁港で水揚げされた地魚料理を始め、日本各地の信頼できる生産者や専門家から食材を仕入れています。同旅館のレストラン「瓢六亭」は、宿泊者だけでなくレストランのみの利用も可能。富士屋旅館がお勧めする厳選食材の料理を堪能できます。

四万十の清流で生まれ育ったうなぎ


湯河原温泉 富士屋旅館「瓢六亭(ひょうろくてい)」
うなぎ料理は同レストランの主役メニューのひとつ。高知県四万十の清流で生まれ育った「四万十うなぎ」を仕入れ、独自の旨味とふっくらとした弾力のある肉質を楽しめるよう炭火の地焼きで頂きます。うな重のほか、大人数でシェアできる土鍋ご飯や鰻コースも用意。

肉匠「サカエヤ」から仕入れる牛肉


湯河原温泉 富士屋旅館「瓢六亭(ひょうろくてい)」
同レストランでは、メディアで注目を浴びる滋賀の肉匠「サカエヤ」の新保吉伸氏が選ぶ和牛を使用。さまざまな牛肉の中から富士屋旅館では、「サカエヤ」の看板和牛となる近江牛を中心に仕入れています。新保氏の目利きにかなった和牛を炭火で焼き、塩や胡椒で。新保氏の手当てによる塊肉はごくシンプルに味わえます。希少な「サカエヤ」の肉を食べられるのは富士屋旅館ならでは。

万葉集にも謳われた名湯、湯河原温泉の源泉かけ流し


湯河原温泉 富士屋旅館
富士屋旅館は湯河原温泉の源泉を所有しており、大浴場はかけ流し温泉となっています。新館1階にある大浴場は、元々客室があった2階建ての建物を吹き抜けにしているため、開放感のある造りに。弱食塩水と弱アルカリ性の肌に優しい泉質です。じんわりと体を温めてくれ、湯冷めしづらいのも湯河原温泉の特徴のひとつなのだとか。ゆっくり体を温めて、体を芯から癒してあげられそうです。

伝統を守りながらも新しく生まれ変わった富士屋旅館。緑に囲まれ落ち着いた雰囲気は、忙しい日常から少し開放される時間を作るのにとてもいい環境です。歴史ある名旅館「富士屋旅館」で、素敵な思い出を。

【富士屋旅館】
住所: 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上557
TEL: 0465-60-0361
基本料金: 1泊夕朝食付き1名23,391円~ (開業記念プラン)
公式サイト: http://fujiyaryokan.jp
公式Facebook
公式Instagram
運営: 際コーポレーション株式会社

【富士屋旅館レストラン「瓢六亭(ひょうろくてい)」】
営業時間
ランチ: 12:00~14:30ラストオーダー
ディナー: 17:30~20:00ラストオーダー(* ディナーは予約制)
料金: ランチ1000円~、ディナーコース13000円~ (単品あり)
公式サイト: https://kiwa-group.co.jp/hyourokutei_yugawara/


[All photos by 際コーポレーション]
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minacono

minacono ライター
日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。


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