東急大井町線「等々力」駅を下車して徒歩約3分。東京都指定名勝の「等々力渓谷」があります。
「等々力渓谷入口」と書かれた看板横の階段をくだると、そこには別世界が広がっていました。川のせせらぎや鳥のさえずり、新緑の香り・・・五感から伝わるすべてに癒されます。今回は、そんな都会のオアシス、等々力渓谷を散歩してきました。
等々力渓谷の入口
木々が生い茂る等々力渓谷の入口。都内の住宅街にあるとは思えないほど、自然豊かです。この日の最高気温は25度でしたが、ひんやりとした涼しい空気を感じました。真夏に訪れれば涼をとることができそうです。
真っ赤なゴルフ橋
階段をくだると、真っ赤な橋が目の前に。昭和初期、この辺りにはゴルフ場があり、この橋を渡ってゴルフ場へ行ったため「ゴルフ橋」というのだそうです。
等々力渓谷の全長は約1キロあり、ぶらりと散歩するのに最適です。
穏やかな流れの谷沢川沿いを歩いていくと、鳥のさえずりや川のせせらぎに癒されます。緑が眩しく、初夏を感じる草木の香りもしました。
しばらくは上の画像のような道が続いていますので、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。ヒールだとブロックの間に挟まってしまう危険性があるので注意してくださいね。
途中で遊歩道が向かって左側から右側へと変わります。
川のすぐ上を歩ける木の橋もありました。川の流れを間近で感じたいのなら、橋におりてみるのもありでしょう。
湧き水も! 稚児大師堂
さらに進むと右手に「稚児大師堂」があります。手水場で手と口を清めた後、御影堂に向かうと「稚児大師像」が祀られていました。「稚児大師像」とは弘法大師の小さい頃の姿です。おかっぱ頭で、当たり前ですが、大人になってからの弘法大師のイメージとはずいぶん異なります。
パワーがもらえそうな湧き水。空のペットボトルを持ってこなかったことを後悔しました。ただ、こちらの湧き水は煮沸してから飲む必要があるようです。
不動の滝
「稚児大師堂」から橋を渡ると「不動の滝」と稲荷大明神と不動明王が祀られているお堂があります。不動の滝の絵を熱心に描いている方の姿も! 水量の多い滝ではありませんが、水が滝壺に落ちる音を聞いていると、心地良かったです。
滝の向かいには甘味処「雪月花」があります。くずもちやあんみつ、ところてんなど和スイーツはもちろん、かき氷やラムネも味わえますよ。等々力渓谷の散策途中で立ち寄りたいスポットですね。
等々力不動尊
「不動の滝」と「雪月花」の間にある階段をのぼっていくと「等々力不動尊」にたどり着きます。平日の昼間にもかかわらず多くの人で賑わっていました。
このお寺の開創は平安時代末期だそうです。真言宗の高僧である興教大師が夢のお告げによって、この地に不動尊を安置したとか。
等々力不動尊には展望台も。崖からせり出している展望台で、等々力渓谷の木々を上から望むことができます。青い空と緑の木々のコラボレーションが美しい・・・。秋は紅葉を楽しめそうですね。
本堂向かって右手には「四季の花」というカフェもありました。コーヒーとアイスクリームが美味しいと評判のカフェなのだとか。
等々力渓谷公園
谷沢川沿いに戻り、遊歩道を歩いていくと「等々力渓谷公園」の門が見えてきました。この公園には日本庭園と書院、芝生広場があります。
日本庭園は、昭和48年に著名な造園家により作庭されたものだそうです。
自由に中に入れる書院。セルフサービスのお茶も用意されています。ありがたいサービスですよね。しかし、先客がいて話し込んでいる様子だったため、筆者はお茶をいただくことを諦めました。
住所:東京都世田谷区等々力1-22、2-37~38番外
HP:http://www.city.setagaya.lg.jp/shisetsu/1217/1271/d00004247.html
散歩帰りに立ち寄りたい「丸山珈琲 尾山台店」
最後に立ち寄ったのは「尾山台」駅からすぐの場所にある「丸山珈琲 尾山台店」です。等々力渓谷からも徒歩で行くことができます(徒歩17分くらい)。
コーヒーの種類が豊富で、とても居心地の良いカフェです。こちらでアイスカフェラテをいただき、散歩疲れを癒しました。
住所:東京都世田谷区等々力2−18−15
電話:03-6432-2640
営業時間:10:00~21:00
定休日:無休
アクセス:尾山台駅から徒歩1分
HP:http://www.maruyamacoffee.com/blog/shop/oyamadai/
日頃の疲れを癒したい、ホッと一息つきたい・・・そんなときは等々力渓谷をぜひ訪れてみてくださいね! 自然に包まれながら歩くことで、心身ともにリフレッシュできますよ。
[All photos by あやみ]