【北海道】夏色の絶景へ連れて行って|たったひとつを叶える旅<55>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jun 5th, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回の「たったひとつ」は、子供時代の気持ちに戻っていく、北海道の夏色の絶景。アップル社も惹きつけた美瑛の青い池、ミステリアスな神の子池、北海道にある宇宙の町、 夏のニセコなど。

ニセコ

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

ワクワクする夏がやってくる

日差しが日ごとに強くなってきて、夏の訪れを感じます。大人になってしまうと、「夏は暑くて、汗をかくからいや」「夏の満員電車は最悪」などとネガティブなことを考えがち。

子供の頃は、ジリジリする太陽、真っ青な海、濃い緑の森、モクモクの入道雲、水の冷たさ、冷えたスイカなど、夏ならではの風物詩にあんなに焦がれていたのに。気持ちの片隅に隠れていた夏への憧れを、呼び起こしてみましょう。きっと気持ちがワクワクして、夏色の旅に出たくなりますよ。今回は、夏の北海道の絶景です。

アップル社も惹きつけた、美瑛の青い池

美瑛の青い池

昭和63年12月に十勝岳が噴火後、火山災害から美瑛町を守るため、火山泥流を貯める施設としてえん堤を設置したところ、ブロックえん堤に水が溜まり、「青い池」と呼ばれるように。突然幻のように現れた青い池、見る角度や季節により、水色にも緑にも見える美しい青さは、明確な原因は解明されていないそうです。その神秘さがまた魅力を感じさせるのかもしれませんね。

2012年アップル社のPCほかiPhone、iPad、iPod等の壁紙として採用された、北海道美瑛の青い池。撮影したケント白石氏は、アップル社と日本人初独占契約を結びました。雪を受け止めるアイスブルーの青い池は、神秘的な蒼さを湛えています。
>>>Blue Pond – The WallPaper for Apple Inc.

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
美しき北の聖地へ。偶然が生み出した奇跡のブルー。[青い池/北海道美瑛町]

青い池

住所:北海道上川郡美瑛町白金 
アクセス:旭川空港より車で約12分。
JR北海道富良野線美瑛駅から車で約25分/旭川空港より車で約40分

年間水温8℃を保つ、ミステリアスな神の子池

神の子池

深い森の奥に、周囲約220m、水深約5mの小さな青い池があります。「神の子池」と呼ばれる青い池は、摩周湖(カムイトー=神の湖)が源であることから、命名されたようです。年間通して水温が8℃と低く、青い水の中には倒木が朽ちぬまま閉じ込められています。

透明度の高い摩周湖の伏流水ゆえ、春から秋はコバルトブルーに輝き、冬は深い藍色になると言われます。上記の「青い池」と比べてみるのも良いかもしれません。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
時が止まったかのような静寂に包まれた神秘の池。[神の子池/北海道斜里郡]

神の子池

住所:北海道斜里郡清里町字清泉 
アクセス:JR北海道釧路本線「緑駅」下車、中標津方面に約10km進み、神の子池の看板を右折。山道を約2km上る。

北海道にある宇宙の町

北海道にある宇宙の町

北海道大樹町(たいきちょう)には、宇宙の町があるそうです。帯広から車で南西に1時間ほど人口約5,700名の小さな町は、30年前に「航空宇宙産業基地」の候補地とされ、JAXAをはじめ民間企業や大学により「宇宙のまちづくり」が進められました。堀江貴文氏が立ち上げた民間会社が、ロケット打ち上げ実験を行った場所でもあります。

2016年から開催された「宇宙」と「森」をテーマにした、「宇宙の森フェス」。会場の照明を落とし、満天の星空の下でアーティストによって行われるライブも楽しみ。会場となるカムイコタン公園で、生涯で見たことがないほど美しい星空に出逢えるかもしれません。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
人口5700人の小さな町から、宇宙に届く音楽と夢を。[宇宙の森フェス/北海道広尾郡]

宇宙の森フェス

美しい森と日本一の清流を誇る「宇宙の町」を舞台に行われる、音楽・アート・宇宙・自然・食・アクティビティを楽しめる1日だけのフェスビレッジ。
開催期間:2019年9月7日(土) 11:00オープン(ライヴは12:00~20:00)
開催場所:北海道大樹町カムイコタン公園キャンプ場
https://www.uchunomori-fes.com

夏のニセコ

ニセコ

「ニセコ」とは、アイヌ語で「切り立った崖」という意味。パウダースノーで知られ、外国人移住者も多い今や国際的リゾート地。

夏のニセコは野の花が咲き、蝦夷富士と呼ばれる「羊蹄山」が優しく大地を見下ろします。6月から9月まで湿度が低く、日中の気温は19~26℃と過ごしやすい気候。ニセコの大自然が育てた夏野菜は、フレッシュで鮮やか。スノーリゾート時期とは違う、夏のニセコに逢いに行きたくなります。

今回のたったひとつは、子供時代の気持ちに戻っていく夏色の北海道の絶景。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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