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日本人の食生活に欠かなくなりつつあるオリーブオイル。世界中で生産されるオリーブオイルは、オリーブの産地や収穫時期、製法によって異なった味わいを持ちます。
先日巡ったニュージーランドでは、スーパーマーケットに自国産のオリーブオイルが豊富に並んでいました。日本ではあまり見かけない“Made in New Zealand”のオリーブオイル。これはどんな味か、とても気になる!
知る人ぞ知る、ニュージーランドのオリーブオイル
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じつは、ニュージーランドのオリーブオイルは、国内外の品評会でも受賞を果たす銘柄もあるほど、高品質。日本で催されるオリーブオイルの品評会、国際エキストラバージンオリーブオイルコンテスト(http://olivejapan.com/contest)でも、「D’Arc Grove」や「TELEGRAPH HILL」などのニュージーランドの銘柄が受賞をしています。
しかし、ニュージーランド全体を通しても、オリーブオイルの生産量は多くなく、日本の身近なお店で簡単に手に入るものではありません。
お土産にも◎ 現地のスーパーマーケットで買えるオリーブオイル
そんな数少ないニュージーランド産のオリーブオイルが、現地のスーパーマーケットで手に入る!これは、もう買わずにはいられません。
訪れたスーパーマーケットCountdown(カウントダウン)で目を引いたのは、「MATAPIRO(マタピロ)」と「The Village Press(ザ・ヴィレッジプレス)」というニュージーランド産オリーブオイルです。
「MATAPIRO」「The Village Press」ともに、Hawke’s Bay(ホークスベイ)という温暖で自然豊かな地域で栽培されたオリーブを100%使用しており、いずれもエクストラヴォージンのオリーブオイルです。
ニュージーランドのオリーブオイルの産地 Hawke’s Bay (C)shutterstock.com
「MATAPIRO」のオリーブオイルはシンプルな一品の展開。27度未満の低温で圧搾されている、非加熱のオイルです。
一方、「The Village Press」のオリーブオイルは同じコールドプレス製法(低温圧搾)ならがも、何を選ぶか迷ってしまうほど、複数のオリーブオイルを展開しています。
まるでワイン! 種類が豊富な「The Village Press」のオリーブオイル
「The Village Press」には、複数のオリーブをブレンドしたブレンドオイルと、単一品種のオリーブから搾られるシングルオイルがあります。
「The Village Press」のブレンドオリーブオイル。
ブレンドオイルのラベルには、First Press(一番搾り)、製法、数量、収穫時期が記載されています。ブランドのWEBサイトによると、どんな料理法にも適していて、幅広い食材とマッチする万能なオリーブオイルなのだとか。
ちなみに、現地で活躍する栄養士のキッチンには、このオイルが置いてありました。
単一品種のオリーブから搾られたオリーブオイルは、「Barnea (バルネア)」「 Leccino(レッチーノ)」「 Frantoio (フラントイオ)」と3種類あり、品種によって相性の良い食材や、素材の楽しみ方が異なるそうです。ラベルには、味の強度(INTENSITY)も記載されています。
ひとくちにオリーブオイルと言っても種類が多く、その奥が深さは、まるでワインのよう!
このほかに、同ブランドからは5種のインフューズドオイルも発売されています。
インフューズドオイルは抽出油と呼ばれ、オイルにハーブなどを浸して、それらの成分を抽出したもの。フレーバーが香るオイル。
美味しい食べ方、試してみました
さて、ニュージーランドのオリーブオイルを手に入れてところで、キウイの食卓に倣って、オリーブオイルを色々な方法で食してみました。
今回使ったのは 「The Village Press 」のエクストラ・ヴァージンオリーブオイル。一番搾りのブレンドオイルです。
【その1:サラダ】
ニュージーランドでよく見かけたのが、サラダにオリーブオイルをかけて食べるシーン。生野菜サラダに、オリーブオイル適量と塩をひとつまみかけ、お好みで黒こしょうをプラス。
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すっきりとした爽やかな味わい。どんな生野菜によくもマッチします。ドレッシング替わりにオリーブオイルを使うほうが、体にも良さそうです。
【その2:パン】
焼いたパンに、オリーブオイルと塩を少々。シンプルなだけに、オリーブオイルの味がわかりやすい食べ方です。
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フレッシュでありながらも、コクのあるオリーブの風味がしっかりと伝わります。正直、めちゃくちゃ美味しいです。これは、しばらく病みつきになりそう… ハード系のパンが相性抜群!
【その3:豆腐】
豆腐にオリーブオイル(と塩胡椒を好みで少々)をかけるのは、最近よく日本でも見かける食べ方です。
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木綿豆腐と絹ごし豆腐、どちらにかけても、豆腐とオリーブオイルがマッチしています。ただ、選ぶ豆腐によって味わいが変わるかも?!普段慣れ親しんだ豆腐と醤油のコンビネーションに飽きたのなら、変化球としてオリーブオイルを使うのが良さそうです。
一通り試して感じたのは、オリーブオイルは単に料理用のオイルではなく、調味料のような存在だということ。調味料として捉えると、オリーブオイルの使い方は、さらに広がりそう!
高品質なオリーブオイルはどこで購入できる?
ところで、ニュージーランドでは、大抵のスーパーマーケットで自国産のオリーブオイルを取り扱っています。しかし、格安スーパーマーケットよりも、中級〜高級スーパーマーケットのほうがオリーブオイルの品揃えは豊富な模様。ちなみに、筆者はcountdownでオリーブオイルを見つけました。
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さらに、贈答用など高品質にこだわるなら、キウイの友人いわく『オリーブ農園を訪ねるのがベスト』とのこと。その際には、ニュージーランド国内のオリーブオイル審査会( New Zealand Extra Virgin Olive Oil Awards )の情報が役立つかもしれません。 ただし、スーパーマーケットで並ぶオリーブオイルよりはだいぶ値が張りますので、そのつもりで。
ニュージーランドのオリーブ農園(C)shutterstock.com
オリーブ農園によっては、農園で搾られたオリーブオイル使ったランチを食べられたり、テイスティングができたりと、観光にはもってこい。ニュージーランドのオリーブの魅力が一層楽しめそうです。
『【特集】ニュージーランドの食に隠された魅力を新発見!』では、グルメなおすすめ土産や、名産でもあるキウイフルーツの秘密を現地ルポ。お見逃しなく!
参考
[http://olivejapan.com/ ]
[https://matapiro-olives.com/ ]
[https://thevillagepress.co.nz/ ]
[https://www.olivesnz.org.nz/awards/ ]