日本一まずい!?伊香保の源泉「黄金の湯」
伊香保旅行の際、泊まった宿のスタッフの方から「日本一まずいと言われている飲泉所があるので、ぜひ」とおすすめされました。日本一おいしい、ではなくまずい!? でもむしろ気になる!(笑)ということで、早速行ってみることに。
調べてみると、伊香保温泉は「日本の温泉医学の父」といわれるベルツ博士から明治初期に国内で初めて、医学的温泉療法の指導を受けた名湯なのだそうです。いくつかの泉質が楽しめる伊香保温泉ですが、飲泉所は、源泉「黄金の湯」を楽しめる唯一の施設とのこと。もちろん無料です。
まずは石段街へ!伊香保温泉飲泉所までのアクセス
伊香保 石段街
伊香保温泉飲泉所は、伊香保観光の中心地とも言える石段街の近くにあります。
365段あるということで、心してかかりましょう。
途中、名物の黄色いアヒル群(射的などの景品を観光客が置いていくそう)や、日帰りでも楽しめる共同浴場「石段の湯」などを通り過ぎ、登っていきます。
石段を登りきった先にあるのは、伊香保神社。
鳥居をくぐり、社の脇を抜けていくと・・・
緑輝く絶景散歩道!伊香保温泉飲泉所までのアクセス
突然視界が開けて、緑輝く山々の絶景が広がります。飲泉所は、ここ伊香保神社から伊香保露天風呂に向かう途中にあるのです。
そこまでの道のりは、緑あふれる絶景散歩道。秋は紅葉の名所となる河鹿橋は、朱塗りの橋と青紅葉とのコントラストが美しい。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルではとネット上では言われていますが、公式な発表は確認できませんでした。
橋の上から川を見ると、川底が茶色いのがわかりますでしょうか。鉄分が多そうな川の水です。日本一まずい(とも言われている)飲泉もきっと、鉄分が多いのだろうな、と推測できます。
おいしくないけど・・・なぜかクセになる!?
散歩を楽しみながら歩いていると、ほどなく飲泉所に到着。東屋のような、いい感じのしなびた佇まいです。
そしてこれ!これです。目指していた日本一まずい(かもしれない)飲める温泉。温泉と水、両方が出ているので、もし温泉がおいしくなくても、ちゃんと伊香保のおいしい水でお口直しできますね。
飲泉所には、コップも設置されていましたが、あえて筆者は手ですくっていただきます!一口飲むと・・・すごい!鉄の味がする〜!!飲み物として、とても違和感のある味です。しかしなぜか懐かしい感覚がしたのは、子供の頃よく急いでしゃべったり食べたりして舌をかんだときの、血の味が蘇ったから。そしてまた、後味がすごいです。
さらに、おせじにもおいしいとは言えないのですが、「すごい味だね〜」と話しながら一休みしていると、なぜかまた飲みたくなる(笑)。怖いもの見たさでしょうか。結局、筆者は3回飲みました。
実は後から、1回の飲泉量や、1日の上限などの注意があることを知ります。筆者の場合、おそらく3回で150mlくらいだったと思うので、セーフです。もちろん、体調悪化などは全くありません。
そして、日本一かどうかは定かではありませんが、非常においしくなかったこの飲泉体験は、伊香保旅行の中で一番印象的な思い出となったのでした(あくまで個人の感想です)。次に伊香保に来たときも、絶対飲みます!
・飲用は食前30分から1時間前が良いとされています。
・飲泉の直後にお茶やコーヒーなどを飲まないでください。
・夕食後から就寝前の飲用はなるべく避けることが望ましいとされています。
・飲用目的での温泉の持ち帰りはできません。
・飲泉療法を行う場合は、温泉について専門的知識を有する医師の指導に基づいて実施をしてください。
1日に飲める分量
1回の量は一般に100mlから200ml程度とし、1日の量はおおむね200mlから1000ml以下とされています。
(一般社団法人 渋川伊香保温泉観光協会より引用)
[All Photos by TABIZINE編集部]
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