旅行の総合サイト「エクスペディア・ジャパン」で、旅に関する気になるフレーズのアンケートが実施されました。出張(Business)+休暇(Leisure)=「ブレジャー(Bleisure)」とは英語の造語で、出張の際に休暇をプラスしてお得に旅行する旅のスタイル。このブレジャーについて、日本での認知度や実施率、国際比較も含めたアンケート結果が発表されました。仕事と休暇を組み合わせるなんてあり得ない?日本では今後どのように受け入れられてくるでしょうか。
「ブレジャー」の実施率最下位の日本、世界との比較
「ブレジャーを知っていますか?」との質問には、「知っている」が19%。出張+休暇という旅のスタイル以前に、言葉自体がまだあまり知られていないのかもしれません。
エクスペディアの調査によると、出張に有給休暇を組み合わせたことがない人の割合を世界的にみても、日本は79%で1位に。日本では、まだまだ認知度・実施率ともに少ないようです。
職場の和を大切にする日本人。仕事が終わったら早く帰りたい?
ブレジャーを実施してみたいかという質問には、約40%が「してみたい」と回答。過半数を割る結果になりました。とはいえ、実施率が少ない中でブレジャーに関する興味は少し上回っているようです。
ブレジャーに興味がある理由は、「旅費や時間が節約できる」点や「自分では選ばない場所で新鮮」という意見も。してみたくない理由については、「早く家に帰りたい」「遊びに行っていると思われたくない」「帰るまでが仕事だと思っている」などの理由があり、仕事で行った先で休暇を取ることへの躊躇が感じられます。
旅費や時間の節約など利点は理解しつつも、社内での立場や評判、仕事の迅速さなどを考えると出張からすぐ帰ってきたいと考える傾向にあるようです。
ブレジャーしやすい職場環境とは
職場環境がブレジャーしやすいかについては、「はい」と回答したのは28%。職場環境の中で「ブレジャー」が浸透しない限り、なかなか取りづらいのが現状のようです。
今回のアンケート回答者のほぼ半数の45%が「ブレジャーを実施するために年次が関係ある」と回答。60%が「ブレジャーしている人を好ましくない」と答えています。チームで仕事をしている場合などは特に、出張で職場を離れている人に早く帰ってきてほしいという気持ちを持ってしまうかもしれません。
業界によっても「ブレジャー」の捉え方は違いがあるかもしれませんが、全体としてブレジャーに対するイメージは日本人にとってそんなに高くない印象を残した今回のアンケート結果。働き方改革が進められ、仕事環境が変わっていく中で、もしかしたら今後はブレジャーもひとつの仕事と旅の両立スタイルとして印象が変わってくるかもしれません。これから日本でブレジャーがどのように捉えられていくのか注目したいところです。
サンプル数: 計400名
調査対象: 10年以内に旅行をしたことがある20代~50代の男女
調査期間: 2019年3月9日~11日
調査方法: インターネットリサーチ
実施: エクスペディア
出典: エクスペディア
協力: エクスペディア PR事務局
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