みちのくの短い夏を彩る青森の「ねぶた」。今年も8月2~7日まで開催されていたので、闇夜にきらめく勇壮・絢爛なその光景を、テレビなどで見た人も多いのでは。そんな東北きっての夏祭りであるねぶたを、1年中楽しめる施設があるんです。
勇壮絢爛な光の洪水が夏の夜を飾る
「ねぶた」と一言でいっても、実は青森や弘前、五所川原、黒石など、青森県内各地域で行われており、その代表格が青森市で開催される「青森ねぶた」。その迫力ある美しいきらめきを放つねぶたをひと目見ようと、毎年、全国から200万人を超える観光客が押し寄せます。
“ラッセラー! ラッセラー!”の掛け声とともに、闇夜に包まれた街を運行する絢爛豪華なねぶたは格別ですが、そんな迫力と躍動感、美しさを年間通して楽しめるのが「ねぶたの家 ワ・ラッセ」です。
躍動感が伝播する青森ねぶたの最高峰
紅色の格子で覆われた独特の外観が印象的な建物。ねぶたの由来や歴史、制作工程などが紹介されたねぶたのタイムトンネルを抜けると、灯りの落とされたホールに、きらめく光をまとった大迫力の大型ねぶたが4台も展示されています。その大きさ幅9m、高さ5m。睨みを利かせる鋭い目、想像を超える繊細な絵、カラフルな色、勇壮な迫力・・・。動いているのではないかと錯覚するほどの躍動感が宿り、手振り鉦や笛、太鼓のねぶた囃子と相まって祭りの只中にいるようです。
しかもここに展示されている青森ねぶたは、前回のねぶたで最優秀賞などを獲得した、いわばねぶたの最高峰。青森ねぶたでは 毎年22台のねぶたが運行されるのですが、展示されている数台を残し、すべて取り壊されてしまうのです。何とももったいないと思うのですが、それが青森ねぶたの心意気。制作期間約1年、1台400~500万円!? するねぶたは、短い祭りを彩るひと夏限り――。きっと、この地に生きる人々の多くの想いが込められているのです。
大迫力を作り出す色・光・形が織りなすねぶたの内部
それにしても、鋭い眼差しで睨みつけるものばかり。その理由は厄災を睨みつけ、跳人(はねと)が、その災いを跳ね飛ばすという意味もあるとのこと。これだけ間近に、下から横からいろいろな角度でじっくりとねぶたを見ることができるのは、祭りにも増しても貴重な体験。
ねぶたの内部構造や和紙、灯り、カラーリングなどが公開されているねぶたもあり、実際にねぶたに触れることも。青森ねぶたには代々受け継がれている流派があり、その流派により目や鼻の表情、得意とする題材などが異なっているので、細部に気を払うと一段と楽しめます。
14面にもおよぶ、さまざまな表情を持ったねぶた面がずらりと通路に並ぶ、豪壮できらびやかさが迫りくる最後の景観も圧巻です。
ねぶたの家 ワ・ラッセ
住所:〒030-0803 青森県青森市安方1-1-1
TEL:017-752-1311
営業時間:9:00~19:00(9~4月は~18:00)
定休日:8月9日・10日・年末年始
料金:600円
アクセス:JR「青森駅」東口より徒歩1分
HP:
http://www.nebuta.jp/warasse/
[All Photos by tawawa]
TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター
10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
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