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ネコのウンコから取ったコーヒー豆!?マレーシア在住の日本人が母国の人に贈るお土産4選

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Sep 27th, 2019.

日本人の好みは日本人が一番知っている。そんな理由から、日本人向けのガイド業務を営むMee Lingさんの人脈に大いにあずかって、マレーシア在住の日本人に対し「日本に暮らす日本人に喜ばれるお土産」を聞いてみました。マレーシアに近々行く予定がある人は、参考にしてみてください。

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現地在住の日本人が母国に暮らす日本人に勧めたいマレーシアのお土産とは?

クアラルンプールの様子
海外でお土産を購入する際、現地の人の意見が大いに役立ちます。ただ、現地外国人の考えや感覚が、日本人の好みと常に一致しているとは限りません。地元の人が太鼓判を押しても、お土産を受け取る側の日本人が、いまいち関心を示さないケースもありますよね。

そこで今回は、現地で日本人向けのガイド業務を営むMee Lingさんの人脈に大いにあずかって、マレーシアに在住する日本人に「母国の日本人に贈るならどのお土産がベスト?」と聞いてもらいました。日本人の移住先としても人気のマレーシアに行く予定がある人は、ぜひとも参考にしてみてください。

Beryl‘sのチョコレート

最初は鉄板のチョコレートから。マレーシアにはローカルのチョコレートメーカーがあって、同社からさまざまなチョコレートが販売されています。この商品に関しては、現地在住のマレーシア人も決まって名前を出すお土産ですね。

メーカーの名称はBeryl’s Chocolate。クアラルンプールの南にある小さな町で1995年、免税店や国内スーパーマーケット向けのチョコレートを販売するために、工場が立ち上がりました。

歴史は浅いですが、1998年に新工場を立ち上げ増産、2008年、2013年にも工場をオープンさせ、市場を拡大していきました。今では世界15カ国以上で販売される一大チョコレートメーカーに成長しています。

マレーシアを代表する企業の製品だけあって、さすがにパッケージもあか抜けた感じがあります。現地在住の日本人も、とりあえず無難にチョイスするお土産みたいですね。

ネコの排せつ物から取り出したコーヒー・Kopi Luwak

次はコーヒー豆。厳密に言えばマレーシアのお土産というより、インドネシアのお土産になります。しかし、『EXOTICA』のコピ・ルワックは、ジャワ島のコーヒー豆をマレーシアでローストしていますので、一応マレーシアのお土産として通用しそうですね。

コピ・ルワックは、じゃ香獣の一種、熟したコーヒーの木の果実を食べる、ジャコウネコの排せつ物に含まれたアラビカ種のコーヒー豆を利用しています。取り出した豆を洗浄し、乾燥させて、手摘みで収穫された最高品質のアラビカ豆とブレンド・ローストして商品化しているのですね。

ただ、商品を探すために一緒にクアラルンプールのセントラル・マーケットを周っていたマレーシアの友人が、実際の値段を見て「高すぎる」と筆者に買わないよう釘を刺してきました。

その人の手前、手が出せなくて写真撮影だけになってしまいましたが(店長には撮影の許諾を得ています)、10gで(コピ・ルワック・プレミアム・ブレンドは)78リンギ。日本円にして2,000円ほどです。なるほど、高級品ですね。

ボルネオ島のコショウ

ボルネオ島のコショウも、現地在住の日本人が日本人向けに紹介してくれたお土産でした。ボルネオ島とは、マレーシアの首都クアラルンプールなどがあるマレー半島ではなく、インドネシアやブルネイと国境線を共にした、コタキナバルなどがある島の方ですね。いわゆる「東マレーシア」。

島と言っても、世界で3番目に大きな島で、ジャングルが広がり、希少生物の宝庫、南シナ海に面した海岸線と内陸部には国立公園も点在しています。

そんな自然豊かなボルネオ島の西部サラワク州では、コショウの栽培が盛んです。マレーシア・コショウ委員会(MPB)によると、マレーシアは世界で5番目のコショウ生産大国なのだとか。しかも、その主要な輸出先は日本で、日本人が消費しているコショウの6割はマレーシア産だと言います。

写真に掲載したコショウは、サラワク州のクチンという州都から船積みされた、マレーシア・コショウ委員会のオリジナル商品。「実は私たち日本人が使っているコショウの半分以上は、マレーシア産なんだよ」というエピソードを添えて、手渡してみてください。「その中でも本場中の本場のコショウを買ってきた」と伝えれば、きっと喜ばれるはずですよ。

バティックの布製品

最後はバティックの布製品になります。バティックと言われても全くピンときませんが、ジャワ更紗(さらさ)と言えば、多少はイメージが湧くかもしれません。あるいは、余計に訳が分からなくなってしまうかもしれませんが……。

更紗とは『広辞苑』(岩波書店)で調べると「花などの模様をまき散らす」という意味があるとかで、人物、鳥獣、花卉(かき※草花の意)など多彩な模様を手描き、もしくは木版や銅板を使って染色した綿布を言います。

もともとインドで始まった文化が、ジャワ島(インドネシア)、オランダなどに広まっていく中で、日本にも伝来しました。当然ですが、ジャワ島と同じく大スンダ列島を形成するマレー半島でもバティックは盛んに作られています。マレーシアでは、ろうで描いた下絵に植物性の染料で着色するスタイルが一般的なのだとか。

バティックに関しては、マレーシアの取材中にマレーシア政府観光局の方から個人的に受け取った手土産でもあります。マレーシアに住む日本人のみならず、地元の人も胸を張る伝統工芸品なのですね。

以上、マレーシアに在住する日本人に教えてもらった、日本人向けの鉄板お土産を紹介しました。他には、ばらまき用のお土産として、現地ガイドのMee Lingさんは『Popo』というスナック菓子を紹介してくれました。

マレーシア通にはかなり有名なお菓子で、調べてみるとインターネット上にも激賞の声が見受けられます。日本人の仕事仲間に配ったら、喜んで食べていました。併せて参考にしてみてくださいね。

※掲載した商品は、全てクアラルンプールのショッピングセンター、セントラル・マーケットで購入可能です。

セントラル・マーケット
住所:Jalan Hang Kasturi, 50050 Kuala Lumpur.
電話: 03-2031 0399/5399/7399
営業時間:10:00~21:30
定休日:無休

 
[All photo by Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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