日本茶の本場「静岡」の底力。スイーツや茶畑など旅心をつかむ魅力とは

Posted by: minacono

掲載日: Nov 2nd, 2019

日本茶の一大生産地として知られる「静岡」へ、本場の静岡茶を楽しむ旅に出かけてみませんか?伝統の静岡茶の魅力はもちろん、現代風にアレンジしたオシャレなスイーツを楽しめるカフェや、女子に人気の体験も。旅心をくすぐる静岡茶の魅力を紹介します。


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日本人にとってのお茶


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「お茶」というだけで緑茶をイメージするほど、日本で古くから親しまれている日本茶。日本に住んでいたら、日常的に飲む機会がありますよね。とはいえ最近では、炭酸飲料やミネラルウォーター、コーヒーなどの消費が増加し、ペットボトル入りの緑茶は増加傾向にあるものの、茶葉の消費量は減っているそうです(*1 農林水産省「茶を巡る情勢」)。そんな中、日本茶の一大生産地として知られる静岡県で、日本茶をもっと楽しんでもらえるようなプロジェクトが進んでいます。

* 1. 農林水産省: 「茶を巡る情勢」

日本茶の一大生産地「静岡」から新しいお茶の魅力を発信


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お茶関連の観光プロモーションを進めている「するが企画観光局」では、古くから茶処として知られる本場静岡の伝統的な日本茶の魅力はもちろん、イメージをがらりと変えるようなオシャレなスイーツや圧巻の茶畑の絶景など、新しい視点で静岡茶をアピール。さまざまな企画を実施しています。

知れば知るほど奥が深い、静岡茶の世界。若い世代を含め、さまざまな世代を惹きつける魅力がまだまだありそうですよ。

スイーツのようなかき氷「茶氷プロジェクト」

茶氷プロジェクト
(C) するが企画観光局

2018年から始動した新しい企画が、「茶氷プロジェクト」。7月から9月末までの3か月間、同観光局の管轄のエリア(静岡県中部地域(静岡市、焼津市、藤枝市、島田市、牧之原市、吉田町、川根本町の静岡県中部地域5市2町)にあるカフェが、静岡茶を使った各店オリジナルのかき氷メニューを販売。クリームをトッピングしたフォトジェニックな「茶氷」や、ボリューム満点のインパクトあるものまで、SNS映え必須の「茶氷」が登場しました。

茶氷プロジェクト
(C) するが企画観光局

静岡の夏の魅力を発信する目的で立ち上げられた同プロジェクト、2018年は12店が参加し3か月で30,000杯以上の売り上げを達成。今年2019年の参加店は30店舖に拡大し、さらにパワーアップしました。

【まとめ】夏の最後に食べたいのはどれ!?静岡茶を使ったかき氷「茶氷」提供する30店舗を公開

インスタ映えの絶景茶畑「茶の間」

茶事変「茶の間」
(C) するが企画観光局

するが企画観光局では、壮大に広がる圧巻の茶畑の景色を堪能できる、新たなプロジェクトも進行中です。茶畑の中の景色のいい場所に木製の縁台「茶の間」を設置し、茶葉の香りを楽しみながらゆっくりお茶を堪能できる空間を演出。5か所の茶園が参加し11月30日まで実施されています。富士山と茶畑という静岡ならではの絶景や、自然に囲まれた秘境の茶園など、魅力的な景色が見つかるはずです。

茶事変「茶の間」
(C) するが企画観光局

期間中は、「茶の間」でお茶を楽しむだけではなく、さまざまなイベントも計画。「雲海ヨガと朝茶」や「一夜限りの満月宵茶BAR」など、それぞれの茶園でユニークな企画が予定されています。茶畑のリラックスした雰囲気の中の特別な時間、まさに日本ならではの体験となりそうです。

公益財団法人するが企画観光局「茶事変プロジェクト」: http://chajihen.com/program/chanoma/

茶畑の真ん中にある茶の間「全景の茶の間」がオープン!日本平で至福のティータイムを【現地ルポ】

お茶ツーリズム「しずおか茶巡りデスク」


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静岡市役所では「お茶のまち静岡市」と題して、静岡市内のお茶に特化した情報のみを発信する特設サイトを運営。静岡茶に関するニュースやイベント、カフェや飲食店、宿泊施設の紹介、そしてお茶をもっと身近に感じられるような体験を紹介するのなど、旅行に行く前に知っておきたい情報がたくさんありますよ。「しずおか茶巡りデスク」というページでは、問い合わせフォームから連絡すると、するが企画観光局の担当の方がお茶農家や茶商との仲介をしてくれるサービスも。茶摘み体験やお茶製造場の見学など、予約スケジュール調整や手続きのサポートをしてもらえるのは、安心ですね。

お茶ツーリズム「しずおか茶巡りデスク」: https://www.ochanomachi-shizuokashi.jp/tourism/chameguridesk/

「茶摘み娘」に変身できる、なりきり体験


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茶摘みのシーズン5月~7月にかけては、実際に茶摘みができる体験も県内各地で多数実施されています。赤い襷(たすき)に茶摘み用着物という茶摘み専用のスタイルに着替える、本格派の「茶摘み娘」プランを実施している茶園や施設もありますよ。性別や世代に関わらず楽しめて、日本茶をより身近に感じられるこの企画、茶畑の真ん中で茶摘み衣装に身を包んだ写真がインスタグラムなどのSNSに投稿され、話題にとなっています。茶葉の新鮮な香りに癒されながら、茶摘み体験が楽しめますよ。

・駿河湾観光連盟公式サイト: お茶摘み・手もみ体験
・お茶ツーリズム: お茶体験スポット・サービス


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一大茶処の静岡で、圧倒的存在感の茶畑に感動したり、静岡でしか味わえないようなお茶スイーツを楽しむ。飲みなれた日本茶を学び、非日常の空間で頂けば、日本人ならではの感覚で新しい風味や味の違いを敏感に感じ取れるかもしれません。

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PROFILE

minacono

minacono ライター

日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。

日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。

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