きらきらの朝昼夜!「小樽運河」をレトロ散歩【北海道】

Posted by: kurisencho

掲載日: Nov 6th, 2019

札幌駅からJR快速で約32分という港町・小樽は、レンガ造りのレトロな建物、展望台、水族館、ガラス工房、オルゴール、旧国鉄など映画やドラマのロケ地にもなるノスタルジックな街並みが特徴です。北海道の物流拠点「小樽運河」は時代を感じる建物やガス灯、散策路は独特の雰囲気で、1日通して特別な景観があふれていました。

小樽運河の朝

朝、昼、夜。時間で違う輝きをみせる小樽運河

小樽運河のガス灯の海鳥
北海道開拓の玄関口として発展した小樽港に、大正12年に完成した「小樽運河」。全長1140m、緩やかな湾曲に沿って光るガス灯はロマンチック。10年に及ぶ埋め立て論争の末、昭和61年に河幅の半分が道路になり散策路にと整備され今の姿に。当時はもっと幅があったという、驚きです!堂々とガス灯の上に停まる海鳥は、きっと毎日観光客を観察しているんでしょうね。

朝の止まった水面

小樽運河の早朝
早朝5時の太陽の昇る前、すでにカメラを持った人たちがそのシャッターチャンスを逃すまいと少しずつ集まってきました。それでも昼間の人の多さはなく、誰もがまだ静かにその瞬間をまっていました。運河ターミナルから出発して、北運河の方へ朝散歩に出てみました。

旧国鉄線路の早朝
2016年秋に、寿司屋通りから小樽市総合博物館を結ぶ1600mが散策路として開通していて、小樽市総合博物館の先には、早朝4時から営業している「鱗友朝市」があります。小樽の朝は海鮮丼やパンなど朝ご飯も充実しているので、旅の朝ご飯に注目しながらもいいですね。

小樽港の朝
ウミネコの声、船の出航するエンジン音を聞きながら・・・肌で運河の空気を感じながら歩く朝散歩は、最高の時間です。

昼の揺れる水面

小樽運河ゆらぐ運河
昼は観光客もどんどん増えてにぎやかになります。運河周辺では人力車が軽快に走り、小樽運河クルーズも大人気で盛り上がりをみせていきます。小樽運河クルーズの通った後に水面は揺れ、青空を映し、西洋の絵画のように美しく見惚れてしまいます。

小樽運河の柵
運河の柵のデザインも絵になりますね。

小樽運河散策路
散策路には石板に小樽の歴史が描かれています。

小樽運河友達像
花壇にベンチや銅像も。全てが絵になりますね。

北運河
先へ進むと、当初の面影を残す北運河も。

小樽運河の夕日
時間が夕方になるにつれ、太陽は夕日となり、日差しはやわらかさをまとい、運河を包み込んでいきました。光によって、運河の表情がだんだんと変化して心に染みていきますね。

夜の水面に光の粒

小樽運河の夜
待っていました、夜運河!蝋燭を灯したかのようなガス灯や、倉庫をリノベーションしたレストランから漏れるおしゃれな店内の光りは湾曲に沿って光りを落として、オレンジ、赤、白、黄色と煌びやかな光の粒がりが水面に降りそそぐ特別の夜。店内では優雅なディナータイム。どこから見ても心をわしづかみにされる景色です。

小樽運河夜の灯り
道行く人は観光の疲れも忘れて、足を止めて写真を撮る姿が夜もよく見られました。運河ナイトクルーズのご一行はゆったりと光りを揺らして船を進めていきました。1日の終わりに、最高のアンコールをプレゼントしてくれます。

小樽運河夜の橋
冬には「小樽ゆき物語」「小樽雪あかりの路」などイベントも開催され、どの季節・時間帯でも幻想的な感動ある小樽運河。今回の旅は、10月始まりの少し肌寒さを感じる程度の良い時期に訪れました。夜明けの瞬間は、穴場の時間ではないでしょうか。時間がたつのも早く、時間と人の動き、静から動への瞬間はなんともいえない感動があります。

朝、昼、夜で特別を魅せてくれる小樽運河のノスタルジックな空間にとけ込んでタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

小樽運河
住所:〒047-0007北海道小樽市港町5
交通:JR「小樽駅」から徒歩8分
参考サイト:小樽観光協会
https://otaru.gr.jp/

[All photos by kurisencho]

PROFILE

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

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