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冬の秘湯は最高のパワースポット(3)奥那須・大丸温泉旅館<栃木県>

Posted by: 阿部 真人
掲載日: Dec 13th, 2019.

いよいよ雪の季節。凍えた心と体を温めるには温泉が一番です。しかも秘湯で。旅の期待と不安。胸の高鳴り。宿に到着した安堵感。しんしんと降り積もる雪の露天風呂。そして夕餉の鍋料理・・・心と体にじわりとエネルギーが満ち溢れていきます。大地の恵み、温泉はまさにパワースポット。3回目は栃木県那須岳の中腹にある雪深い奥那須・大丸温泉を訪ねました。

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白樺の湯
(C)大丸温泉旅館


那須高原へのアクセス

那須塩原駅
(C)Masato Abe

「那須温泉」の名前を聞いたことがありませんか。なかでも那須湯本温泉「鹿の湯」は有名な日帰り入浴施設でなんと1400年もの歴史があります。今回は那須塩原駅からその鹿の湯、そしてさらにその上、標高1300mに位置する秘湯・奥那須 大丸温泉旅館に向かいます。

駅前バス停
(C)Masato Abe

東京駅から新幹線で1時間10分ほど、那須高原の玄関口・那須塩原駅で降車しバスに乗り換えます。今回は那須湯本でいったん下車し、名湯や名勝も訪ねます。

那須湯本温泉を訪ねる

温泉神社
(C)Masato Abe

那須塩原からバスで50分。那須湯本のバス停のすぐそばにある「温泉神社」です。古い神社で、温泉と書いて「ゆぜん」と読みます。言い伝えによれば、この地に温泉が湧いていることが分かったのは、ひとりの猟師が大きな鹿を追い求めて、傷を癒しているところに出会ったからだといいます。そして温泉を見つけ、社を建てたというのです。

神社境内
(C)Masato Abe

創建はいまから1400年近く前の630年のこと。太古の昔から周辺には硫黄の臭いが立ち込めていたのでしょうね。

殺生石園地
(C)Masato Abe

神社の脇を降りていくと、「殺生石園地」と呼ばれる、荒涼とした広場があります。ここは火山ガスや温泉ガスが噴出しており、大地のエネルギーに満ち溢れているところ。ちょっと恐ろしい雰囲気があります。

千体地蔵
(C)Masato Abe

周囲は木道が張り巡らされていて、周回することができます。上の写真は千体地蔵。江戸時代の古いお地蔵さんの周囲に、新しいお地蔵さんが建てられています。

殺生石の碑
(C)Masato Abe

遊歩道の終点に殺生石がありました。伝説によれば、平安時代、鳥羽上皇に寵愛された姫・玉藻前は妖狐の化身だと見破られ逃げ延び、この地で殺生石になり近づく者の命を奪うと恐れられました。それほどの火山性のガスが立ち込めていたのですね。

鹿の湯
(C)Masato Abe

殺生石から下っていくと、名湯・鹿の湯の建物が見えてきます。天平時代738年の正倉院文書にも温泉の記録が残っているそうです。浴槽は41、42、43、44、46、48度(女湯には48度はありません)の浴槽から選んで入浴します。入浴は腰まで1分、胸まで1分、首まで1分を繰り返します。長湯は禁じられていますからご注意を。

鹿の湯玄関
(C)Masato Abe

俳人・松尾芭蕉は「奥の細道」の旅の途中、那須湯本温泉に立ち寄っています。ちなみに殺生石の近くには「いしの香や 夏草あかし 露あかし」の句碑が立っています。江戸時代は蒸し風呂、現在のサウナが基本だったようですから、芭蕉の入浴方法は違っていたのかもしれませんね。

雪の奥那須 大丸温泉旅館

那須湯本からバスで大丸温泉旅館に向かいます。那須湯本とは異なる美肌の湯が評判の秘湯の宿なのです。

大丸温泉旅館
(C)Masato Abe

大丸温泉旅館は那須湯本から500mほどバスで上ったところにあります。到着の日は雪が降りしきり、わずかな時間で積雪がぐっと増えていきます。

宿の外景
(C)Masato Abe

元禄4年(1691年)に発見されたと伝えられる大丸温泉。那須茶臼岳東側の中腹、那須ロープウェイ山麓駅近くの標高1,300mの地点、白戸川に沿った谷あいにあります。

乃木将軍コーナー
(C)Masato Abe

大丸温泉は、江戸時代、黒羽藩主大関氏や明治のころ乃木希典将軍が好んだ温泉です。乃木将軍は、西那須野に住んでいた10年間、ほぼ毎年この大丸温泉に滞在していたといいます。山あいの秘湯ですが、品が良く清潔感にあふれた宿なのです。

乃木将軍コーナー②
(C)Masato Abe

旅館に入ると、その乃木大将の写真や遺品、書簡などを展示したコーナーが玄関ロビーにありました。

乃木将軍コーナー③
(C)Masato Abe

乃木希典の人となりも垣間見える史料が残されていて、見ごたえがありました。こうした歴史も訪れる者の気持ちを豊かにしてくれます。

美肌の湯 大丸温泉

そして待望の温泉に入浴。まずは広々とした内風呂から。

内湯
(C)大丸温泉旅館

大丸温泉は単純泉でpHは7.1。那須湯本の鹿の湯は白濁した硫黄泉ですが、大丸温泉のお湯はさらさらとした気持ちの良いお湯です。しかも成分にはメタケイ酸が温泉1㎏のうち318mgも含まれており、肌の新陳代謝を促進し、保湿効果があり、つるつるな美肌へと導いてくれる美人の湯なのです。

浴室入口
(C)Masato Abe

そしてもうひとつ、気になっていた露天風呂の「川の湯」。じつは川をそのまま露天風呂にしたような独特の露天風呂で、温泉ファンに人気があるのです。白戸川の流れそのものが自家源泉となっており、これをせき止めて作ったといいます。

お風呂案内図
(C)Masato Abe

上流の山ゆりの湯は女性用の露天風呂です。下流の3つが混浴、そして一番川下の笹の湯は男性用の露天風呂となります。

白樺の湯
(C)大丸温泉旅館

露天風呂ではしきりに雪が降りしきり、もうもうと湯けむりがたちこめて写真どころではありませんでした。ちなみに雪のない昼間の露天風呂はこんなに落ち着いた風情があります。

石楠花の湯
(C)大丸温泉旅館

そしてこちらは女性専用の露天風呂・石楠花の湯。川ではありません。正統的な露天風呂です。

おなかも心も満たされて

夕食
(C)Masato Abe

夕食は食事処で頂きます。ひとつずつ料理が運ばれます。お皿の一枚一枚にも気を使ったきれいな盛りつけ。上品で、そして丁寧に作られています。

しゃぶしゃぶ
(C)Masato Abe

料理は地元の野菜や山菜、また源泉を使った栃木黒毛和牛のしゃぶしゃぶなど。温泉と食事で縮こまっていた体と心が和らいで、解き放たれていくようです。

雪舞う朝日
(C)Masato Abe

翌朝、雪が風に舞っていました。とはいえ太陽も出ているのです。美しい光景です。

その②
(C)Masato Abe

部屋の東側は天気が良ければずっと下界の関東平野まで見えるのですが、この朝は何も見えず。でも不思議なくらい美しい「天気雪」でした。

玄関に降る雪
(C)Masato Abe

雪の降りしきる奥那須、大丸温泉旅館。美肌の湯と川の露天風呂はぜひ一度体験してみてください。冬の秘湯の醍醐味です。

奥那須温泉 大丸温泉旅館
住所:栃木県那須郡那須町湯元269
電話:0287-76-3050
http://www.omaru.co.jp/

阿部 真人

Masato Abe 還暦特派員
大学を卒業後、およそ30年間テレビ番組を作ってきました。57歳の時に、主夫となり、かつ自由人として旅に生きることを決意して早期定年退職。登山を始め、東京の街歩きガイドや温泉めぐり、豆大福探訪などなど60歳の還暦を迎えて好奇心が高まっています。


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