麗しきオランダの古都でホーリーなクリスマスマーケットを現地ルポ【オランダ】

Posted by: 鈴木幸子

掲載日: Dec 18th, 2019

2019年も残りわずか。街はすでにクリスマス一色ですが、一度は本場ヨーロッパのクリスマス直前の雰囲気を味わってみたいと思いませんか?オランダ・ゴーダのクリスマスマーケットにはハンドメイドのクラフトアートやリースにあふれていました。今回は、心があたたまる様子をTABIZINEライターが現地からレポートします!

オランダ、ゴーダで祝う「ツリー点灯式」と「キャンドルナイト」


ゴーダチーズでも有名なゴーダですが、実は古くからキャンドルの生産も盛んです。地元では毎年、12月中旬になると市庁舎広場前に大きなツリーが飾られ、盛大なクリスマスツリー点灯式が開かれます。写真は旧市庁舎前広場の早朝の写真です。


この60年続く歴史あるクリスマスツリーの点灯式に参加してみました。


夕方6時、市庁舎広場に行ってみると真っ暗です。すでにセレモニーに参加する市民が集まっています。日没後からツリーが点灯する午後7時までは周辺の家々の窓辺のキャンドルのみが灯され、厳かな雰囲気に包まれていました。


点灯式はまずは市長挨拶から始まります。19時になると、音楽隊の鐘の音の演奏も始まりました。年代ものの大型ベルの音は心に染みわたりました。


そして、有名なゴーダ出身のオペラ歌手、タニア・クロスさんの歌も始まりました。クラシック生演奏に合わせての声量感のある歌声にうっとりです。


タニアさんが数曲歌った後、ツリー点灯がスタートしました。ツリーすべてにライトが点灯すると、本格的なホリデーシーズンの到来です。


この瞬間を楽しみに、オランダ国内はもとより世界の旅行者が毎年ゴーダへ集まってきます。

ツリー点灯の後は、タニアさんの曲が続き、ゴーダの子供たちによる合唱や地元音楽家たちによる演奏が続きました。ゴーダはアムステルダムから急行列車でわずか50分、地元の人たちと一緒にこの神聖なツリー点灯式とキャンドルナイトのお祝いをしてみませんか? ぜひ来年のクリスマスの旅の参考になさってください。

ゴーダ「聖ヤン教会」のクリスマスマーケットは財布の紐が緩っぱなし


ツリー点灯式の前に立ち寄りたいのが、市庁舎広場から歩いて2分ほどの距離にある、聖ヤン教会内で開かれるクリスマスマーケット。ツリー点灯式の当日と翌日の2日間だけ開かれます。聖ヤン教会(Sint Janskerk)は16世紀のステンドグラスが残ることでも知られていますが、広い教会内は大変な賑わいでした。


中に入ってみると、大勢の人、人、人! 活気にあふれ熱気ムンムンです。クリスマス雑貨やクラフトアート、食品、ツリー飾り、アンティーク食器、オーガニックコスメ、子供用オモチャや絵本まで、あらゆるブースが並びます。


魚の燻製も売られていました!


メインステージでは歌手によるクリスマスキャロルが演奏され、教会の一番奥はフードコーナーになっています。


なかでも目を引いたのが、カラフルなドット柄の小皿を売っていた「パシー&ブロー」。手づくりの陶器や味わい深いオーナメントなどを置いています。小皿3個と星型のツリー飾りを購入しました。


「パシー&ブロー」のすべての商品を手掛けていらっしゃるおふたり、とても気さくで写真撮影にもすぐ応じてくださいました。


独創的なリースや、クリスマス飾り、気になったけど時間がなくて立ち寄れなかったアンティーク食器のブースなど・・・・時間をゆっくりと取って出掛けてくださいね!


ゴーダの街の観光も最高に楽しいですよ! ぜひともチーズ屋さんもチェックしてみてください。観光の休憩に素敵なカフェもたくさんあります。

ゴーダのツリー点灯式とキャンドルナイト
HP:https://goudabijkaarslicht.com/                    

聖ヤン教会
住所:Achter de Kerk 2, 2801 JW Gouda, Holland
電話番号:(0182)512‐684
通常の拝観時間: 10:00~16:00
HP:https://www.sintjan.com/

ドルトレヒトでオランダ最大のクリスマスマーケットと運河の夜景を見る

                                          
ロッテルダム近郊にある中世の古都ドルトレヒトでは、2.5km、300店舗が出店するオランダ最大規模のクリスマスマーケットが開かれます。とにかく凄い人出ですので、迷子にならないように!実はここで仲間の1人がはぐれてしまいました。


ドルトレヒトはロッテルダムど同様、水運に恵まれ材木や穀物、ワインなどの貿易で中世から発展してきた街です。運河沿いにマーケットが並びますが、そのライトアップがロマンティック!  


ドルトレヒト大教会の敷地にはキリスト降誕のシーンが再現されており、羊やヤギ、ガチョウ、鶏・・・ラクダまでいました。


Xmasマーケット散策後に立ち寄った魚料理レストラン「ストロッパー」では、新鮮なカマスとアンコウをいただきました。


前菜はツナとハム、黒オリーブとアンチョビのペースト(タプナード)添え。


2皿目は、カマスのソテーにベルギーチコリ添え。


3皿目は、ザワークラウトにアンコウとコロッケがのったオシャレなお料理でした。

ドルトレヒトのXmasマーケット
開催場所:ドルトレヒト旧市街
HP:https://kerstmarktdordrecht.nl/

ストロッパー(De Stroper)
住所:Wijnbrug 1, Dordrecht
営業時間:12:00~14:00、18:00~22:00(土・日は夜のみ営業)
定休日:なし
https://www.destroper.nl/

超高速!!観覧車から古都マーストリヒトを見下ろす


EUが誕生したマーストリヒト条約締結の地でもあり、世界一美しい本屋「ドミニカネン書店」があることでも知られるオランダ最南端の街マーストリヒト、こちらでもクリスマスマーケットが約1か月開かれています。


自由広場には約80のお店が出店し、スケートリンクもオープン。ホットワインをいただきながら散策を楽しみましょう! 


ここではクラフトアート作品が充実していました。


アニマル柄の敷物も種類豊富。


素敵なお財布を発見! 


食べものの屋台もたくさんあります。グリルフェタチーズサンドやクレープ、ワッフル、チョコレート、ソーセージ屋台も!


なんと、スモークサーモンをつくりながら売っています。


お店の人もとても気さくです。


ぜひ体験してみたいのが、とっても速度の速い観覧車! マーストリヒトの古い町並みが眼下に広がります。3~4周まわりますので、タイミングのよい時を見て、シャッターを押しましょう!

>マーストリヒトのXmasマーケット 
開催場所:自由広場(フライトホフ広場)
開催日:~2019年12月31日(火)
開催時間:【月~水】11:00~24:00、【木・日】11:00~18:00、【金・土】11:00~深夜1:00
HP:https://www.magischmaastrichtophetvrijthof.nl/en

ラビリンスの洞窟へ迷い込む

                                     
マーストリヒト近郊には、洞窟クリスマスマーケットで知られる「ファルケンブルクValkenburg」という町があります。近隣の町の建物を造るために、この山から石材が切り出されていたそうで、その跡が大きな洞窟となっていますが、そこで30年以上、クリスマスマーケットが開かれています。


洞窟は小高い丘にあり、町の中心部からその丘を目指して歩きます。メイン通りの両脇にはお土産店が軒を連ねており、地元ではとても有名な観光地のようでした。


洞窟の中は、多くのお店のほか、レストランやバーもあります。


こちら、ベルギーのEuropean Best Destinationsが行う2020世界のベストクリスマスマーケットにも連続で選ばれているせいか、世界からの観光客で溢れていました。

マーストリヒトから電車で15分、マーストリヒト観光のついでに立ち寄ってみませんか。

ファルケンブルクのXmasマーケット
開催場所:ファルケンブルク
住所:Cauberg 4, 6301 BT Valkenbur, Holland
開催日:〜2019年12月29日(日)
開催時間:【月~水】11:00~24:00、【木・日】11:00~18:00、【金・土】11:00~1:00
HP:https://www.christmastownvalkenburg.com/
Cauberg 4  6301 BT Valkenburg aan de Geul (The Netherlands)

[ALL Photos by SACHIKO SUZUKI]

PROFILE

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

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