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今のところ、路線が2本しかない!
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フランス南西部トゥールーズは、パリ、マルセイユ、リヨンに続くフランス第4の都市ですが、地下鉄はA路線とB路線の2本しかありません。多くの路線が乗り入れる東京や大阪、あるいはパリと比べると、そのシンプルさに驚くと思います。※2025年には、路線距離27kmのC路線「Toulouse Aerospace Express」が開通予定。
どの駅で降りても一律料金
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A・B路線のどこで降りても料金が一律! 交通費もシンプルです。2019年12月現在の片道乗車賃は1.7ユーロ(約200円)です。
地下鉄・バス・トラムの切符が同じ
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トゥールーズの公共交通機関(※フランス国鉄は除く)は同じ会社が運営しているため、メトロ・バス・トラムの料金が一律で、切符も同じものを使用します。
どういうことかというと、バスやトラムの駅で買った未使用の切符で、メトロに乗車できるのです。逆にメトロに乗ろうと思って買ったのに、使わなかった切符でバスやトラムに乗れるということ。
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また、メトロからバスに乗り換えて目的地に行く場合にも、同じ切符が使えます。※バスやトラムからメトロに乗り換える場合にも適用されます。
エスカレーターは関西と同じく右立ち
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エスカレーターを利用するとき。歩行者のために、右または左側をあけますよね。当地のメトロで驚いたのが、左側をあけるのが通例だということ! 関西と同じく右立ちなのです。これはメトロだけでなく、商業施設などのエスカレーターも一緒。
メトロ構内にはトイレがない
「ありえない! 日本人がフランスのトイレで驚いたこと6選」でもお伝えしましたが、フランスは公衆トイレが少なく、地方都市になるとメトロ構内はおろか、長距離路線を走る鉄道の駅構内にさえトイレがないことも! 非常事態の際には本気で困る!!
女性や幼児、年配者に優しい
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当地のメトロにも、妊婦や年配者などが優先的に座れる優先席があります。もしも優先席に若い人が座っていた場合、妊婦や年配者を見つけると積極的に譲っています。
優先席ではなくても、荷物を持っていると席を譲ってくれる人、レディーファーストなのか女性を優先的に座らせてくれる男性も珍しくありません。こういったシーンに遭遇すると、心がふわっと温かくなります。
10回に1回は定刻ではない!?
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フランスはストライキが多いことで有名で、メトロもストの際にはよく止まります。当地のメトロはどういうわけか機械のトラブルも多いため、メトロが定刻通りに来ない、あるいは修復するまで発車しない・・・というのは、よくあることです。
話しかけてくる人が多い
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電車のなかで誰かに話しかけられた経験、みなさんにはありますか? 南仏の人たちは総じておおらかな気質ゆえ、当地の車内では声をかけられることがよくあります。
おしゃれな雰囲気のおばあちゃまたちからネイルをほめられ、ベビーカーで乗車した際には「女の子? 男の子?」「赤ちゃん、いま何カ月?」と聞かれ、会話中にストやトラブルでメトロが止まると複数の人々が私たちの会話に参戦してくる(!)ことも。人と人との距離感が近いから、会話が自然と始まるのでしょうね。
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さて、話は変わり・・・。パリの地下鉄では、日本語でスリのアナウンスが流れるほど、スリが多発しているそうです。当地ではスリが話題にのぼることはほとんどなく、怖い思いをしたという話を聞くことはありません。
とはいえ、何が起こるかは予測できません。国内でもスリや置引きなどありますからね・・・。公共交通機関を利用する際は、どこであっても、気を引き締めたいものです。
[tisseo.fr]
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