立地は抜群、主要観光スポットへ歩いて行けます
ウィーン中心部にある「ホテル・ベートーヴェン」。分離派会館へは徒歩3分、ウィーン国立歌劇場にも歩いて約10分、庶民の台所といわれる「ナッシュマルクト」もすぐ近くという好立地にあります。
ベートーヴェンをこよなく愛するバルバラ・ルートヴィヒさんがオーナー。
ベートーヴェンが住み、運命などの初演を行った「アン・デア・ウィーン劇場(Theater an der Wien)」の隣のビルに、ベートーヴェンの名を冠したホテルを作ってしまいました。
居心地のよいBIOブティックホテル
6階建てで全47室。小ぢんまりとした今流行りのBIO(オーガニック)ブティックホテルでした。各フロアごとに、劇場、カフェ、ウィーンの強い女性、ベートーヴェンとヴィーダーマイヤーの時代、などテーマが分かれていて、全室デザインが異なります。
たとえば2階のテーマは「分離派会館(セセッション)」。グスタフ・クリムトやコロン・モーザーの絵画を部分的にコピーすることを許されていて、それを絨毯にしたものもあるそうです。またセッションで展示された絵画と同じ大きさのコピーが展示してあります。
お隣の劇場と同じ色のバルコニー席イラストが素敵
宿泊したのは、4階の劇場をテーマとした1室。エレベーターを降りると、まさに劇場内のバルコニー席で観劇をする人々のイラストがズラリと続いていて、思わず歓声を上げてしまいました!
隣の「アン・デア・ウィーン劇場」と同じ色合いにしているところもなかなかです。
室内はブルー、白、赤が絶妙にマッチしたシックなインテリア。オブジェのようなランプシェードがキラキラと輝いていて綺麗です。
トイレの最新ハンディーウォシュレット画面が新鮮
浴室は大理石。シャワーの圧力の強さも問題なく、シンクはコンパクトにまとまり、バスアメニティはすべてチロル産のオーガニック。バスローブも付いています。
ティーセットがまた可愛らしく、イエローとオリーブ色のカップの形、ナプキンのサーモンピンク、とテンション上がりました。
ウェルカムチョコレートももちろん、BIO(オーガニック)。
面白かったのがトイレ最新式のハンディーなタッチパネル型のウォシュレットには驚かされました! デザイン性をとことん極めている印象です。
朝食は超ヘルシーメニューがズラリ
翌朝、M階のレストランへ向かい、これまた感動! 大変趣味の良い、シックでクラシカルにまとめられた食堂に、美しく並べられたビュッフェ料理の数々・・・食欲が湧いてきました。
まず手作りパンの種類の豊富なこと! オーストリアはパンがおいしいことでも有名です。
フルーツも、プラム、メロン、パパイヤ、ナシ、リンゴなど6種以上はあります。新鮮なトマトとチーズ、ディップ類、ハム、生野菜、調理サラダなど、すべてオーガニックです。
フルーツたっぷりのヨーグルトも3種類はありました。
クラシック音楽に浸れる24時間
こちらは24時間開いていて、朝食以外でも、午後は窓際のサロンでケーキサービスやお茶など自由にいただくことができるのです。日曜日の夕方5時半からここでピアノとチェロのミニ演奏会があり、なんとスパークリングワインもサーブ。宿泊ゲストは無料で聴けます。
ベートーヴェンが書いた楽譜のコピーなども飾っていて、椅子もオシャレ。
とにかくディテールを楽しめますし、全室を制覇したくなります。
「ピアニストになる夢は遠い昔に諦めましたが、私の心の中には今でも音楽や芸術が漲っています」というバルバラさん。ベートーヴェンへの愛に溢れるホテル、女性オーナーならではの細かな気配りが生きた、200%、女子ウケしそうなホテルでした!
住所:Papagenogasse 6, 1060 Vienna,
電話:+43(0)158744820
HP:https://www.hotel-beethoven.at/en/the-hotel/
[All photos by Sachiko Suzuki]