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【新型コロナウイルス:速報】ニューヨークの最新現地事情とアメリカ人のウイルス防止対策

Posted by: Kasumi Abe
掲載日: Feb 8th, 2020.

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。アメリカでも感染者が12人となり警戒が強まっています(2月6日現在)。ニューヨークでは感染者が確認されていませんが、市内3ヵ所のチャイナタウンには春節で帰郷した華僑が多く戻ってきていることもあり、予断を許さない状態です。現地在住ライターが、ニューヨークの今をレポートします。

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© Kasumi Abeニューヨークのドラッグストアでも、マスクは売り切れ中


アメリカとNYの新型コロナウイルス状況

© Kasumi Abe「ピュレル」などのハンド用アルコール消毒液は、コロナウイルス 騒動前から人々が日常で使用しています。

新型肺炎による死者数と感染者が日に日に増加していて、アメリカでも警戒が強まっています。

アメリカ全体での感染者数は、2月6日(木)現在で12人。そのうちシカゴ在住の夫婦が、全米で初めて人から人に感染した例として報告されました。

一方ニューヨークでは2月6日(木)現在、感染者は確認されていません。これまで数十人が市内でウイルス検査を受け陰性判定となっている中、10人弱の人々が検査結果待ちとなっています。

主要航空会社のニューヨークと武漢間の直行便(現在は欠航中)が、新型肺炎騒動前まで定期的に運航していて、春節の終わりと共に多くの人々が武漢および中国全土から戻って来ていますが、今のところ、アメリカのメディアでは「新型コロナウイルスは非常に深刻な公衆衛生の脅威だが、アメリカでは現時点で自分にふりかかる脅威として心配することではない」と報道され、「マスクも健康であれば特に必要なし」とされています。

マスク姿の人を1~2人見かけるように

© Kasumi Abeニューヨークのドラッグストアで奇跡的に見つけた最後の1個。花粉対策用マスク(18.49ドル)

アメリカでマスクは日本のような風邪の防止用ではなく、「自分が病気だから飛散させないため」という考えなので、普段人々はマスクをしません。筆者は20年近くニューヨークに住んでいますが、これまでマスクをしている人々の姿を見たことがあったのは、チャイナタウンと工事現場くらいでした。

マスクをしなくても、アメリカ人は咳をするとき必ず自分の腕で口をカバーします。これはアメリカ人が幼少時から厳しく教わる衛生観念の1つです。これも彼らが、通常マスクを必要としない理由の1つでしょう。

しかし1月27日(月)の週になって、筆者は初めて、満員電車内でマスク姿の人を2~3人見かけるようになりました。

そこで2月3日(月)の週になって、ドラッグストアにマスクを買いに行ってみたところ、見事に売り切れ状態でした。スタッフに入荷状況を聞いてみたけど「未定」とのことです。ハンド用アルコール消毒液の各種サニタイザーを見ていたら、先ほどのスタッフが店の倉庫に1つだけ残っていた在庫を持って来てくれました。花粉対策用マスクのようです。マスクを着ける予定は今のところありませんが、今後の情勢がどう変わるかもしれないので、とりあえず購入しました。

© Kasumi Abeインフルエンザ対策にもオススメの家庭用除菌商品。手前のマスクは自宅に以前からあってずっと使っていなかったもの

この時期、NY旅行で気をつけたいこと

ニューヨーカーとの会話でコロナウイルスが話題に上ることはありませんが、電車など密室空間や公共の場で咳をしている人に対して、周りが以前より敏感になっている印象です。また、私たちがドイツ人とベルギー人の区別がつかないように、アメリカでもまだ多くの人にとって中国人と日本人の見分けがつかず、日本人は「中国人」や「アジア人」と捉えられることも多いです。

このままアメリカでも感染者が増え続ければ、日本人を含むアジア人全般にとって肩身の狭い思いをすることもあるかもしれません。しかし怖気付くことはありません。病気でない限り、堂々と街を歩き、旅を楽しんでほしいです。

ただし先ほど述べたように、マスク姿は「ウイルス持ち」「病気」のようなイメージを人々に与えかねないため、滞在中に予防用マスクをする際は十分気をつけましょう。

[All photos by Kasumi Abe]
Do not use text and images without permission.

Kasumi Abe

a.kasumi ライター・編集者
雑誌、ウェブ、ラジオを通して、グルメから社会問題まで、幅広くアメリカ&NY情報を発信中。著書に『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ』がある。日本の出版社勤務を経て、NYに移住したのは2002年のこと。アメリカ(出版社時代)でも街ネタ取材でNY中を駆け回った後、14年に独立。物書きとしては、今では信じられないがメジャーミュージシャンのインタビュー含む音楽評論が原点。


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