旅の目的は「たったひとつ」で良い
旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。
私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。
珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。
魅力のイタリアン
上写真:たまねぎ麹を使ったウニのタリオリーニ
イタリアンが食べたいな。
明るくて
親しみやすくて
分かりやすくて
美味しいから。
ピッツアも、パスタも、リゾットも大好き。
肉だけでなく、魚介類のメニューが豊富なのも、日本人には嬉しいもの。
ブルスケッタやカプレーゼなどアンティパストは好きなものばかりで迷うし、
ティラミスやパンナコッタのドルチェは別腹。
イタリアンって、どうしてこんなに魅力的なのかしら。
『ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎 特別版2019』で、一つ星を獲得した島原のイタリアン
2019年7月『ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎 特別版2019』で一つ星を獲得した、長崎県島原のイタリアンレストラン「pesceco(ペシコ)」。瞬く間に全国から予約の電話が鳴るようになり、地元と県外からの利用客の割合が逆転しました。
料理は、クエの炭火焼き。クエの骨の出汁を使ったあおさバターと、スダチが香るネギのフレーバーオイル、2種のソースで。
島原を味わう店
島原出身のシェフが作る料理は、島原半島の素材を使用。
コースの始まりに出る、「文化/エタリの塩辛」。えたりとは、カタクチイワシでつくる塩辛で、島原で伝統的につくられている発酵保存食。じゃがいものピュレと自家製のえたりを載せたフィンガーフードから、島原の食の魅力に目を開かせてくれます。
刺身でも食べられるほどイキのいいアジの炭火焼きをペーストにし、オリーブに閉じ込めたオリーブフライ。
鮮魚店の実家に育ったシェフ
魚介系に強いイタリアンなのは、鮮魚店の実家で育ったゆえ。店名はイタリア語で魚を意味する「ペッシェ(pesce)」と、奥様の名前(景子さん)の「子(co)」を合体させた造語。
天草の牡蠣を島原の手延べそうめんとスープ仕立てに。浜風で干したコウタケで香りを添えて。
国見の平比良沖で獲れるワタリガニであるタイラガネのカルドッソ風。殻から取った出汁とほぐし身を贅沢に味わる米料理は、土鍋で炊き上げ、テーブルでサーブされます。
ランチ、ディナーとも完全予約制
料理は昼夜共通の2つのコースが用意され、完全予約制。島原の味に合う、ナチュラルワインも用意されています。
Satohama Gastronomy course¥14,000
自然と文化の共存をテーマに、この土地を感じて楽しんで頂く
ペシコが提案する「里浜ガストロノミー」コース
Season course¥8,000
8皿前後とデザートの季節のコース
今回のたったひとつは、ミシュラン一つ星を獲得した島原のイタリアン「pesceco」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。
注意:詳細につきましては、直接施設へお問い合わせください。
ONESTORY(ワンストーリー)
山、川、海が連なる島原の自然を師に、風土が浮かびあがる味をつくる。[pesceco/長崎県島原市]
pesceco(ペシコ)
住所:長崎県島原市新馬場町223-1
電話:0957-73-9014(完全予約制)
営業時間
昼:12時入店
夜:19時入店
定休日:不定休
https://pesceco.com/