アウエハンズ動物園と2頭のパンダ
その動物園とは、オランダの東部レーネン(Rhenen)にあるアウエハンズ動物園(Ouwehands Dierenpark)。この動物園に中国からジャイアントパンダ2頭がやってきたのは、2017年の春のこと。それ以降、オランダでパンダブームが始まりました。
ちなみに上の画像は、2019年末から2020年2月末まで園内で実施されたランタンフェスティバルの特別装飾を施された、園の正門です。
2頭の名前はメスの「WuWen」(武雲)とオスの「XingYa」(星雅)です。ともに2013年生まれの可愛いパンダたちです。動物園の記録によると、2000年にオランダと中国との間でパンダに関する交渉がスタートし、交渉成立に16年かかったのだとか。
長年待った甲斐があり、今では2頭のパンダはアウエハンズ動物園のアイドル。すっかり動物園の顔になっています。
パンダばかりでなくこのアウエハンズ動物園そのものが、とあることをきっかけに、世界中で知られる存在になっていきました。
「世界で最も美しいパンダ動物園」金賞に
そのきっかけこそが、前述の「ジャイアントパンダ・グローバルアワード」。15部門に金銀銅賞が設けられたこの人気投票で、アウエハンズ動物園はパンダ登場から約半年後の投票で、いきなり「世界で最も美しいパンダ動物園」金賞に選ばれたのです。なんと世界約30万人のパンダファンの過半数が、このアウエハンズ動物園のパンダパークに投票したのだというのですから、その人気がうかがい知れますね。
園内9000平米も占めるパンダパーク「パンダジア」は、外部から見えるパンダの屋内居住ルーム、竹の保存庫などパンダに関わる施設のみならず、レストラン、おみやげものショップなどが巨大な中国風の木造建造物にまとめられています。動物園の資料によると、パンダがやってくる前年の2016年に、中国から専門の職人が招聘され、このように本格的な中国風建造物を建てたのだとか。壮麗ですね!
「お気に入りパンダ・レストラン」銅賞
2019年度は、別部門の「お気に入りパンダ・レストラン」銅賞に輝きました。
フードコートのようなカジュアルなシステムではあるものの、このレストラン部分も本格的な中国風の建物です。職人がしっかり建てたというだけあり、梁や柱も見事な作りです。
ショップはパンダ天国
レストランの向かいにあるショップには、パンダグッズがずらりと並んでいます。
様々なサイズのぬいぐるみが取り扱われているので、お気に入りのサイズがきっとみつかるでしょう。
キーホルダー式のミニパンダも。
暖かい季節はパンダを観るための行列ができますが、悪天候の日が多い冬の間は、比較的ゆっくりとパンダを観られます。冬のオランダ旅行の際には、アウエハンズ動物園に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
住所:Grebbeweg 111, 3911 AV Rhenen
※営業時間は時期によって変動するので、公式HPをご確認ください。
[Ouwehands Dierenpark]
[Giant Panda Global]
[All photos by Naoko Kurata]