【新型コロナウイルス:速報】犬の散歩はオッケー!?スペインの現状はどうなっているのか調べてみた

Posted by: あやみ

掲載日: Mar 27th, 2020

イタリアに続き、ヨーロッパで2番目に新型コロナウイルスの感染者が多いスペイン。3月14日に「警戒事態」宣言し、スペイン全土で移動禁止を開始しました。しかし、いまだ感染拡大が続いていて、予断を許さない状態です。そんなスペインの現状について調べてみました。

3月14日から実施されている移動禁止措置


(C)Photo_Traveller/Shutterstock.com

スペイン全土で開始した移動制限は、3月14日から15日間にわたり実施される予定でしたが、さらに15日間延長することになりました。

現在、スペインでは食料や医薬品など生活必需品の購入、医療機関や銀行への移動、高齢者や病人の介護など以外の移動は、原則禁止になっています。

また、食料品店と薬局以外の全ての店舗、娯楽施設は閉鎖。警察が全国市街地や駅でパトロールしていて、同措置に違反した者へは禁固・罰金刑が科せられます。

新型コロナウイルス感染症に対する「警戒事態」宣言の具体的措置
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=83780

犬の散歩はオッケー!?

驚いたのは、ジョギングや子供を連れての外出、散歩は禁止されていますが、犬を連れての外出はオッケー(セーフ!?)という点。一瞬「なぜ?」と思いましたが、愛犬の健康のためにも散歩は必要不可欠なのでしょう。とはいえ、十分に気をつけて散歩して欲しいものです。

スペインの会社や学校はどうなっているのか?

スペインでもテレワークを開始している企業が多く、学校は休校となっていますが、子どもたちはインターネットを通じて学校の課題に取り組んでいるようです。

しかし、ここでひとつ疑問が・・・。自宅にPCがない場合、子どもたちはスマホで学校の課題をこなしているのでしょうか。このような細かい状況については現地在住でないためわかりませんでした。

3月17日から国境は封鎖されている

3月17日0時(現地時間)から、スペインには、スペイン国民、在留外国人、越境通勤者を除き、特別な理由がなければ陸路で入国はできません(貨物輸送は対象外)。

また、3月23日午前0時(現地時間)から日本人を含む非EUおよび非シェンゲン圏市民の不要不急の入国を拒否することを発表。これは原則30日間(延長可能)にわたり適用されます。

つまり今、スペイン旅行をすることは不可能ということです。数ヶ月後にスペイン旅行を予定している方は、常に最新の情報を仕入れて、渡航の是非を検討してくださいね。

政府、スペイン国境での旅行者の立ち入りを制限
https://www.lamoncloa.gob.es/lang/en/gobierno/news/Paginas/2020/20200322travellers.aspx

スペインから日本に帰国することはできるのか?

予約している飛行機の便が運航していて、有効なパスポートを持っていれば、日本に帰国することはできるようです。しかし、スペインの国内線、国際線とも減便傾向が見られるため、予約している便の運航状況については、各航空会社に問い合わせた方がいいでしょう。

詳しくは「在スペイン日本国大使館」による以下PDFをご覧ください。

《交通に関する情報:スペインで利用可能な主な交通手段(3月24日16時現在)》
https://www.es.emb-japan.go.jp/files/100028225.pdf

日本に入国してからの新たな措置

日本政府は、

「スペインを含む、指定の流行地域から来航する航空機等で入国する方すべての方について、健康状態に異状のない方も含め、検疫所長の指定する場所(自宅など)で14日間待機し、空港等からの移動も含め電車、バス、タクシーなどの公共交通機関を使用しないこと」

をお願いしています。

飛行機に乗る前に確認したいこと

「検疫の強化」について、厚生労働省は以下を呼びかけています。

1、前記の要請がなされることを前提として、入国後の旅程に支障がないこと。
2、入国前にご自身で入国後14日間の滞在先(特に外国人の場合は自宅がないので、宿泊施設)を確保していること。
3、空港からその滞在先まで移動する手段(公共交通機関以外)を確保していること。
ついては、帰国の際は空港から待機場所までの移動には、公共交通機関を利用できませんので、移動手段(自家用車、レンタカーなど)の確保を事前に行っていただく必要がありますので、ご留意願います。

飛行機に搭乗する前に、空港からの移動手段を確保し(公共交通機関を除く)、14日間は自宅待機をすることが大切でしょう。新型コロナウイルスは潜伏期間が長いです。そのため、今、健康に何ら問題がなかったとしても、感染している可能性もありますので、十分にご注意ください。

新たな措置と飛行機に乗る前に確認したいことについて詳しくは以下をご覧ください。

日本における新型コロナウイルスに関する水際対策強化(新たな措置)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C038.html

どんな状況でも明るく前向きなスペイン人たち


(C)Christian Bertrand/Shutterstock.com

イタリア人と同様に、スペイン人たちもこの窮地を少しでも明るく乗り越えようと、隣人たちとベランダ越しにスポーツを楽しんだり、警官たちが歌を披露しているようです。そんなスペイン人たちの前向きな姿が、SNSを中心に取り上げられていて、何だか励まされました。

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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