イタリアの定番家庭料理、カチャトーラ
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イタリア語で“猟師風”という意味の「カチャトーラ」。発祥のトスカーナ地方をはじめ、イタリアでは定番の家庭料理なのだそう。
かの松屋では一躍ブームを巻き起こしたジョージア料理の「シュクメルリ」に続く、“松屋世界紀行”の第2弾としてカチャトーラを2020年3月17日より一部店舗を除く全国の松屋で発売。話題を呼んでいるようです。
定食というスタイルを貫く松屋のそれは、シュクメルリ同様にごはんに合わせた仕立て。とろけるチーズにガツンとしたニンニクの風味、トマトの酸味が相まって、またもや中毒性ある味わいに創作してくれました。
我々日本人の心でもあるごはんにマッチさせたという企業努力に敬意を表したいところではありますが、ルーツはイタリア料理。酒好きならば、やはりワインと一緒に味わってみたくもなります。とはいえなかなか外出しづらい昨今。これはもう自宅で作るのが手っ取り早そうです。
ということで、今回はお鍋一つで作れるカチャトーラのレシピをご紹介!
身近な材料で作れます!
カチャトーラの基本となる材料は鶏肉、トマト缶、玉ねぎ、パプリカ、ニンニク、赤ワインなど。セロリやハーブをプラスすると一層美味しくなります。
“猟師風”とあるだけに本場では豪快に骨付きの鶏モモ肉が使用されることが多いようですが、日本ではちょっと手に入れづらいところ。今回はより手軽に作りやすいように、「骨なし鶏モモ肉」と「手羽元」をセレクトしました(両方で約700g)。もちろんお好みの部位でもOK!
今回は3〜4人分の作り方をご紹介。まずは鶏モモ肉を4〜5cm幅にカット。手羽元とともに塩・胡椒各ひとつまみを全体にふりかけます。
熱した鍋にオリーブオイル(大さじ2)、潰したニンニク(2カケ)を入れます。ニンニクの香りが引き立ったら鶏肉を投入。両面に焦げ色がつくまで焼き、一度お皿に取り分けます。
同じ鍋でみじん切りにしたニンニク(1カケ)、玉ねぎ(中1個)、セロリ(2分の1本)を弱火で5分ほど炒めます。
さらに一口大に切ったパプリカ(1個)を投入。
取り分けておいた鶏肉を再び鍋に入れ、全体的に軽く炒めます。
ワイン(300ml)、トマト缶(1個)、塩・胡椒少々を投入。蓋をして弱火で40〜50分煮込んだら出来上がり。
ワインと共に堪能したい、大人なカチャトーラ
仕上げにハーブをトッピングすればより大人な味わいに。今回はタイムを使用しましたが、バジルやパセリなどでももちろんOK!
じっくりコトコト煮込むことで鶏肉はスプーンだけでも簡単にほぐれるほど柔らか。トマトの酸味や甘味もギュギュッと凝縮。赤ワインはもちろん、パンとも相性抜群ですよ!
新型コロナウイルスの影響で家にこもりがちなこのご時世。こんな時は美味しい料理を作って、少しでもお家時間を楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか?そして松屋の世界紀行シリーズの第3弾に果たして何が登場するのか、期待したいところです!
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