旅の目的は「たったひとつ」で良い
旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。
私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。
珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。
佐渡は日本を小さくしたような島
新潟港から佐渡島両津港まで、ジェットフォイルに約1時間乗ると、佐渡島へ着きます。新潟の中でも、さらに自然と素朴さに満ちた佐渡は、日本を小さくしたような島。
農業は米作りを中心に、おけさ柿などのフルーツが有名。放牧で育つ佐渡牛は、幻のご当地牛。漁業は日本海の荒波で育ったアワビ、サザエ、海藻類など、美味しい海鮮の宝庫。
きらめくような佐渡の美味が、あなたを待っています。
開放的な古民家でいただくお蕎麦
太い柱や梁を残し、天井が高く開放的な古民家。「愛着を持てる」という基準で選んだ家具や道具をバランス良くレイアウトした、店主の趣味がうかがわれる店内で、いただくお蕎麦。ここでは、佐渡の新鮮な魚が味わえる、蕎麦会席を注文してみましょう。
佐渡の海で育った魚の料理
お蕎麦の前にいただくお魚料理。この日は、脂ののったワラサの照り焼き。付け合わせは、じっくりと火を入れた紫タマネギと蓮根。ニンジンはしょう油や柚子胡椒を使って、和のピュレに。
佐渡の藻塩でいただく天ぷら
新鮮なワラサを主役に、立派な原木椎茸、ゴボウなど野菜の天ぷら3~4種。佐渡の藻塩で。季節の山や里の恵みが、天ぷらで供されます。
時季限定の「鬼くるみそば」
佐渡に自生するくるみを使う「鬼くるみそば」は、季節限定。自分の手で、好みの状態まで鬼クルミを擦ります。鬼クルミは、店主夫妻が山に入り採ってきたもの。
細めの十割蕎麦
香り豊かな十割蕎麦。「鰹だしのもりそば」のほか、「あごだしぶっかけ」も選べます。
今回のたったひとつは、佐渡の予約制の蕎麦会席「蕎麦 茂左衛門(もぜむ)」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。
注意:詳細につきましては、直接施設へお問い合わせください。
ONESTORY(ワンストーリー)
平野紗季子がときめく、佐渡の素朴・3[Niigata Gastronomique Jorney・佐渡ガストロノミー/新潟県佐渡市]蕎麦 茂左衛門(MOZEM)
住所:新潟県佐渡市新穂田野沢163-1
電話:0259-67-7972(完全予約制)
http://sobamozem.com/