湯の花といえばおなじみの・・・「天然湯の花」
まずは、温泉宿のお土産コーナーでもよく見かけるこのタイプの「湯の花」を使用してみましょう。こちらはサカエ商事が販売している「天然湯の花」という商品です。気になる中身は、奥飛騨温泉郷の天然湯の花100%とのこと。「奥飛騨かぁ・・・もし宿に泊まっていたら、夕飯は飛騨牛かなぁ」なんて想像するのも楽しくなります。
使い方は意外にも簡単。一般家庭風呂(約180〜200リットル)に、大さじ1〜2杯を加えてよくかき混ぜるだけ。250g入りで15〜20回使用できます。
お湯の中に入れてみると、たちまち乳白色に!一般的な入浴剤のようにサッと溶けるとまでは言えないですが、ぐるぐると大きく3〜4回かきまぜれば、まったりとしたにごり湯が完成します。
特に効能の記載はありませんでしたが、入浴後は肌もしっとり。そして驚いたのが、湯冷めしにくいと感じたこと。入浴後少し時間がたった後も、足先などの冷えがあまり気になりませんでした。温泉特有の硫黄の香りもなく、香料なども入っていないので、誰もが気楽に使える「湯の花」の基本形と言えるのではないでしょうか?
さらに、この「天然湯の花」の利点は、残り湯をそのままにしていても浴槽や風呂釜を傷めないところ。お風呂に入る時間がまばらな家族がいる場合にも、気にすることなく使用できます。
サカエ商事 天然湯の花
価格:250g 550円(税込)
この香りにポカポカの体・・・まさに温泉!「那須 天然湯乃華」
お湯の中をフワフワと舞うその姿から名付けられた「湯の花」。実は漢字の表記にも、「湯の華」「湯華」「湯花」など複数あるそうです。
次に使用したのは、那須高原温泉が製造・販売している「那須 天然湯乃華」。そうです、こちらの商品は「湯乃華」です。表記が違うだけで、その地域を想像する風景が変わりませんか?私はなぜか雪景色が脳裏に浮かびました。
この商品は、那須七湯の高雄温泉に属する高湯温泉から採れる「湯乃華」を、そのままパックしたもの。さっそくパッケージを開けてみると、第一の驚きが。粉末のイメージが強い「湯乃華」ですが、なんと液体でパックになっていました!
液体ということでとても使いやすく、1袋をそのままお風呂へ入れて軽くかき混ぜれば、あっという間に白濁のにごり湯が完成します。先程の「天然湯の花」より少し白さが濃いような印象。そしてこの「那須 天然湯乃華」には、まだまだ驚きが隠されていました。
それは、封を開けた瞬間から周囲に漂う硫黄の香り!存在感はかなり強めです。入浴後は長時間うっすら汗をかくほどポカポカ。硫黄臭とじんわりにじみ出る汗・・・この感覚は、まさに温泉そのもの!
ただ、この商品は、硫黄の成分によって浴槽に色がついたり、金属にサビが出たりすることがあるそう。入浴後も溜めおきできないので注意が必要です。しかしながら、パッケージには「那須ブランド認定」という文字もあり、自宅で温泉を楽しむのにピッタリの「湯乃華」といえると思います!
那須高原温泉株式会社 那須 天然湯乃華
価格:3包入り 650円(税込)/6包入り 1,200円(税込)/12包入り 2,300円(税込)/25包入り 4,300円(税込)
効能:神経痛・冷え症・関節痛・腰痛・きりきず・皮膚乾燥症・アトピー性皮膚炎・ニキビ・水虫
パックに入った湯の花も!「別府温泉 薬用湯の花」
最後は、“おんせん県”として知られる大分県は別府温泉の「湯の花」です。村上商会が製造・販売する「別府温泉 薬用湯の花」。なんともレトロなパッケージと「薬用」という文字に惹かれます。こちらは、明礬(みょうばん)温泉の湧き上がる温泉噴気孔の上に学理的装置を施して、湯の花小屋の中で温泉成分を集成結晶させたという別府独自の「湯の花」だそう。この技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。
こちらも中身はちょっぴり変わった「パック」タイプ。お風呂に1袋ポイッと入れて、パックをゆり動かすと、じわじわと中の湯の花たちが溶け出します。前出の2品は「白いお湯になるだろう」と予想できましたが、はたしてどんな色になるのでしょうか。温泉の気分を存分に味わうには、温泉の色も重要ですよね。
なんと茶色ににごりました!周囲には、ふんわりと鉄のような香りも漂います。お湯はさっぱりとした肌ざわりですが、入浴後はしっとりすべすべ。そして、疲れがスッと抜けるような感覚がありました。クセも少なくて入りやすく、温泉のいいところをじっくり感じることができるため、リピートしたくなる「湯の花」でした。ただ、こちらも浴槽にサビが出たり貴金属などが変色することがあるそう。残り湯は溜めておけず、洗濯にも使えないのでご注意ください。
村上商会 別府温泉 薬用湯の花
価格:10パック入り 1,100円(税込)
効能:神経痛・リウマチ・冷え症・関節痛・肩こり・腰痛・痔・うちみ・ただれ・くじき・たむし・しっしん・かいせん・いんきん・あせも・しもやけ・水虫
「湯の花」とひとことで言っても、さまざまな特徴があることがわかりました。高級なスイーツなどを「自分へのご褒美」とすることもありますが、これからは「湯の花」もオススメです。冷えた日にはここの湯の花、ちょっと疲れた日にはここの湯の花・・・と、気分や体調で分けて入ってみてはいかがでしょうか?元の生活が戻ってきたら、ぜひその温泉地へ出向き、答え合わせをして楽しんでみてくださいね!
小梅
芸能事務所で約15年若手芸人のマネージメントに携わり、どっぷりお笑いの世界に染まる。退職後ライターに転身。ある日ふいに見た1本の韓国映画に心奪われ、そこから韓国映画・ドラマのチェック追われる毎日を過ごす。コンビニの新商品や地方のおみやげが大好き。
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