なぜ世界遺産に訪れたの?
まずは、「世界遺産を訪れたきっかけを教えてください」という質問をすると、約35%が「身近なスポットが登録されたから」と回答し、世界遺産に登録されることによって、注目度が上がることが分かりました。いつもはなんとなく見ていた場所が世界遺産に登録されたとなると、また少し違った見方もできますよね。そして、ニュースやメディアで紹介されると、確かに「一度は行ってみたいなぁ」という気持ちになりますよね。
1位:身近なスポットが登録されたから (34.8%)
2位:ニュースなどメディアで話題になっていたから (30.2%)
3位:友人・知人に誘われて (22.3%)
4位:情報誌の特集をみて (16.7%)
4位:修学旅行で (16.7%)
【10位〜4位まで】「もう一度訪れたい日本の世界遺産」ランキング発表!
それでは、10位から4位までのランキングを、一気に発表していきたいと思います。
10位:富士山-信仰の対象と芸術の源泉
【静岡県・山梨県 文化遺産 (登録年:2013年)】
古くから山岳信仰の対象として崇められ、絵画や文学作品にも大きな影響を与えてきた富士山。遠方からでもひときわ目立つ秀麗な白い頂と、どの方向からでも美しい姿を望むことができるのが魅力。その雄大な姿は、何度見ても感動を覚えますよね。
9位:法隆寺地域の仏教建造物
【奈良県 文化遺産 (登録年:1993年)】
日本で最初に世界文化遺産に登録された法隆寺。飛鳥時代の姿を現在に伝える世界で最も古い木造建築物で、境内の貴重な建造物とともに、近くの法起寺にある三重塔も構成文化財に含まれています。
8位:古都奈良の文化財
【奈良県 文化遺産 (登録年:1998年)】
東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡及び春日山原始林の8資産が世界遺産に登録されました。自然と調和された景観や、平城宮跡のような地中に埋もれた遺跡など、特色のある遺産があり歴史・文化の宝庫となっています。
7位:知床
【北海道 自然遺産 (登録年:2005年)】
世界遺産に指定されているのは、知床半島とその沿岸海域。生息する希少な動植物と、その生態系が評価され、世界自然遺産に登録されました。羅臼側では、美しい浜辺と、イルカやクジラのウォッチングを楽しめます。
6位:原爆ドーム
【広島県 文化遺産 (登録年:1996年)】
戦争・核兵器の悲惨さを世に伝える貴重な建造物であるとともに、核兵器廃絶と人類の平和を求める誓いのシンボルです。今の姿で残ったとされる理由は、爆心地から約160mの至近距離にあり、ほぼ垂直方向から爆風を受けたためと言われています。
5位:白川郷・五箇山の合掌造り集落
【岐阜県・富山県 文化遺産 (登録年:1995年)】
岐阜県の「白川村」と富山県の「五箇山」が、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録。独特な合掌造りは、叉首と呼ぶ材を合掌形に組んで棟木を支える構造を持ち、急勾配の茅葺き屋根が印象的です。
4位:日光の社寺
【栃木県 文化遺産 (登録年:1999年)】
徳川幕府の聖地である「東照宮」と、日光の山岳信仰の中心「二荒山神社」、1,200年以上の法灯を伝えてきた「輪王寺」の「二社一寺」が登録。東照宮は、伝統的な神社建築様式・権現造で建造され、当時最高水準の装飾が施されていることでも有名です。
それではベスト3の発表です!
3位:姫路城
【兵庫県 文化遺産 (登録年:1993年)】
法隆寺地域の仏教建造物と同時に、日本で初めて世界遺産に登録。全容が整ってから、400年以上の歴史を誇る日本の名城です。建造物のうち、8棟が国宝、74棟が重要文化財に指定。約5年半かけて行われた平成の大修理によって、優美な建築美は今も健在です。
2位:古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)
【京都府・滋賀県 文化遺産 (登録年:1994年)】
794年の平安遷都から江戸時代終わりまで、約1,000年にわたり日本の都として栄えた京都。清水寺、鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、二条城や平等院など、京都市内や周辺の1府1県3市に点在する17の社寺と、城郭が世界遺産に登録されています。
「もう一度訪れたい日本の世界遺産ランキング」1位は!
1位:嚴島神社
【広島県 文化遺産 (登録年:1996年)】
「もう一度訪れたい」と一番思わせた日本の世界遺産とは・・・広島県に位置する厳島神社でした!
日本三景の一つで、「安芸の宮島」で知られる厳島。満潮時、まるで海に浮かんでいるかのように造られた荘厳な社殿群の様式は、約850年前に平清盛が修造させたもの。海面にそびえる朱塗りの大鳥居は、嚴島神社と厳島のシンボル。潮の干満で変化する社殿の姿も非常に美しく見どころです。
※2020年9月現在は工事中です。
ランキングの結果はいかがだったでしょうか?「あ〜あそこは、確かにもう一度行きたい!」と納得した場所もあれば、「今度行ってみよう」と思う場所も多くあったのではないでしょうか?おうち時間が増える毎日に、日本文化の礎ともなった歴史遺産の数々と、その歴史的背景や文化を改めて学び、“再び日本を知る旅”なんていうのも楽しいのではないでしょうか?
※おでかけの際には、自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の防止に十分ご配慮いただくようお願いいたします。