

教科書でおなじみの日本で最も有名な古墳と言っても過言ではない、日本一大きな古墳です。2019年に「百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-」として45件49基の古墳がユネスコの世界遺産に登録されました。
ギザのピラミッド、始皇帝陵と並んで「世界三大陵墓」のひとつともいわれています。墳丘長525m、高さ39.8mの巨大な古墳で、築造時期は5世紀前期〜中期とされています。
江戸時代にはすでに「仁徳天皇陵」として認識され、管理され、守られてきた歴史がありますが、実際に祀られている人物が誰であるかについては諸説あり、仁徳天皇とは年代が合わないとされています。学術的な名称は「大仙稜古墳」ですが、宮内庁は仁徳天皇の陵に比定しているため「仁徳天皇陵」も「大仙稜古墳」もどちらも正式な名称です。
実際に行ってみると本当に大きくて、古墳の形や全体像がわかりません。ほかの古墳を見るのとは全く別の印象です。拝所から眺めても全くその全貌はわからない巨大さで、その時代にこんなに大きな建造物を作ったのか・・・と感動してしまいます。
私はTBSラジオの「たまむすび」という番組に「古墳が好きな人」として呼ばれたことがあるのですが、番組MCの赤江珠緒さんが「過去に大仙稜古墳に行ったけれど、楽しみ方がわからなかった」というようなお話をされていました。大仙稜古墳は中にも入れないし、横から見てもよくわからないので、実際行った私もその気持ちはわかります。ですが、大仙稜古墳には陪塚(ばいちょう・大きな古墳のそばにある小さな古墳)が12基もあり、こちらは近くまで行くことができて、形がわかりやすく「古墳感」を味わえます。

大仙稜古墳の拝所の向かい側には大仙公園があり、堺市博物館もあります。大仙稜古墳の古墳感が実感できなくても、古墳の楽しみが周辺にはたくさんあり、古墳グルメや古墳土産も充実。一大古墳パークだと思えば存分に古墳を楽しめる場所だと思います。
お食事処花茶碗もそのひとつで、名物の「古墳カレー」が味わえます。店主がオリジナルで作ったという周壕の形のお皿に古墳型に盛られたご飯が載り、お堀の水の部分にカレーが盛られて出てきます。型抜きされたニンジンの埴輪がかわいいです。

堺市市役所21階の展望ロビーから古墳を眺めても、大仙稜古墳の形はわかりません。どんだけ大きいの・・・。という気持ちになってしまいます。とはいえ、大仙稜古墳以外の古墳もたくさん見ることができて、百舌鳥古墳群の迫力を味わえます。

我が家は遊覧飛行が天候不良でできなかったために、ちょっと消化不良でしたが、また近いうちに再訪したいと思っています!
大仙陵古墳(仁徳天皇陵)
住所:大阪府堺市堺区大仙町
[All Photos by Mizutani salucoro]

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Mizutani salucoro
イラストレーター/マンガ家
1976年千葉県生まれ。女子美術短期大学卒業。現在は事実婚で一児の母。旅行記エッセイ、自身の結婚・離婚・事実婚にまつわるエッセイの著作が多い。旅行エッセイは『30日間世界一周!(全3巻)』『35日間世界一周!!(全5巻)』など。結婚にまつわるエッセイは『結婚さえできればいいと思っていたけど』『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している』など。自著では装丁も全て手がけている。趣味の空手は弐段。古墳好き。
夫婦で2年連続ドナーになるという激レアな体験をマンガにした新刊「
骨髄ドナーやりました!」(少年画報社刊)が発売中。
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