忠海港から船で約15分
大久野島へは、忠海(ただのうみ)港からフェリーに乗って向かいます。
こちらが忠海港。“うさぎの島への玄関口”とありますね。
ユニークなポストも発見。若い世代でも楽しめるよう工夫されています。
店内にてチケットを購入。往復で620円です。
店内にはコーヒーや無添加ソフトクリーム、うさぎグッズなども販売されています。フェリーを待つ時間も退屈しませんね。
あ!フェリーが来ましたよ!
定員300人、車も積めるほどの大きさです。早速乗っていきましょう。
船内はこんな感じ。窓にはうさぎさんもいます。
足を崩してくつろげるスペースもありました。
せっかくですので外の景色も。
この日は天気も快晴。空と海の青さがより美しく見えました。風に吹かれて気持ちいい〜〜!
この日は36度と気温も高かったので、風に吹かれながらの船旅は最高です。ずっとこのまま風に当たっていたい・・・。
そんなことを思いながら乗っていると、大久野島が見えてきました!
あっという間の15分。船酔いすることもなく、快適な船の旅を過ごせました。
筆者の他にも、20代〜50代まで、多くの観光客の方が訪れていました。
それではいよいよ、大久野島の探検スタートです!うさぎさんはいるかな〜〜
人懐っこいうさぎたち
島を散策しようとすると、早速うさぎさんたちを発見。こんなに早く出会えるとは思いませんでした。
お腹が空いているのでしょうか。人を怖がることなく、ちょこちょこと駆け回りながら私たちに寄ってきます。
黒色のうさぎさんも。仲良くじゃれ合っていました。みんな元気だな〜。
と思っていたら、トンネル内で横になっている彼らを発見。コンクリートが冷たくて気持ちいいようです。外は暑いもんね・・・。
筆者もベンチに腰掛けようとしたところ、おや?
下でうさぎさんたちがお休み中でした。お腹いっぱいになって眠いのかな?
みんなで仲良くお昼寝タイム。
現地の方の話によれば、これでもうさぎは少ないほうなんだそう。夏場はまだ涼しい午前中に山から下りてきて餌を食べ、日が照る頃は山に帰ってしまうんだそうです。春・秋になればこの何倍ものうさぎがやってくるとのことでした。
筆者としてはこれぐらいでも十分楽しめましたが、わんさか状態も見てみたいですね。
遺跡で歴史を振り返る
©︎official
大久野島では、1929年~終戦前まで陸軍の毒ガス工場が設置され、毒ガスを製造していました。1932年頃からは、毒ガスを製造していることを秘密にするため、地図からも削除。「地図から消された島」とも呼ばれていました。そのような時代背景から、大久野島には多くの遺跡が残されており、遺跡を巡りながら当時の様子や今日までの流れを知ることができます。
こちらの「毒ガス資料館」では、毒ガス製造による被害、戦争の恐ろしさを後世に伝えるために、毒ガスに関する資料が多く展示されています。
こちらは毒ガス工場の電力を賄った「発電場跡」。ディーゼル発電機が8台設置され、重油を燃料にして発電していました。
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「発電場前桟橋」。本土から来る物資の荷下げ時に使われていました。ガス工場があることがバレないよう、秘密厳守そして忠海町から見えるこの桟橋はあまり使用されたなかったそうです。
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「長浦毒ガス貯蔵庫跡」。島内で最も大きい貯蔵庫で、現在も巨大な貯蔵タンク跡とコンクリートの台座が残っています。
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こちらは「野ざらし貯蔵タンク跡」。32もの台座があり、たくさんの毒ガスが貯蔵されていました。
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「中部砲台跡」。芸予要塞時代には6門の榴弾砲が置かれるだけでなく、兵士たちが仮眠できる兵舎もあったとのこと。砲台はここ以外に、北部砲台と南部砲台があります。
島で唯一の宿泊施設
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こちらが島で唯一の宿泊施設「休暇村大久野島」。サイクリングやウォーキング、テニス、釣り、キャンプなど屋外で楽しめるレジャー施設が充実しています。天然温泉が湧き、夏には海水浴場やプールもオープン。都会の喧騒を忘れ、うさぎたちとと触れ合いながら極上のリゾートライフが楽しめます。
筆者はこちらで昼食をとることに。今回は瀬戸内海で獲れたタコを贅沢に使用した、「タコ天とじ定食」をいただきました。
プリプリかつふわふわのタコ天。噛むたびにタコの風味が増してくるのを実感します。卵のまろやかさがタコ天を優しく包み、全体的に整った味わいです。お刺身は新鮮さがあり、魚本来のうまみが味わえました。この日は本当に暑かったので、ひんやりしたところてんがよりおいしく感じました。地元の食材を豪勢に堪能できるのはうれしいですね。
一日中いても飽きさせない、魅力の詰まった島でした。しかし、まだまだ島の面白さは堪能し尽くしたとはいえません。今度は日帰りではなく島に宿泊して、より濃厚なリゾートライフを楽しみたいと思います。
うさぎさんありがとう!またね〜。
住所:広島県竹原市忠海町大久野島
電話:0846-26-0321(休暇村大久野島 9:00~17:00)
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
○休暇村大久野島HPより「うさぎからのお願い」
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/free1/?p=32
アクセス
[車]
・広島空港から車で約45分、忠海港から船で約15分
・山陽自動車道河内ICから車で約40分、忠海港から船で約15分
※大久野島は島内の車両の通行ができませんので、お車でお越しの場合は「忠海港」の屋外駐車場をご利用ください。港利用者であればどなたでもご利用いただける公共の無料駐車場です。
[電車]
・JR三原駅からJR呉線で約20分、忠海駅から忠海港へ徒歩で約7分、忠海港から船で約15分
[船]
忠海港から船で15分
竹原港から船で25分
・大三島フェリー 大三島(盛港)から船で約15分
・ラビットライン 三原港から船で約30分
※第二桟橋より休暇村本館までは無料送迎バスがあります。
※大久野島にフェリーで車を運ばれた場合は、第二桟橋にある無料駐車場を利用できます。なお、車を上陸される場合はあらかじめ休暇村大久野島にご連絡ください。