藤枝朝ラー(あつ・ひや)
写真提供:静岡県観光協会
静岡県のおいしいものとは?
本州のほぼ中央にあり、日本一の山富士山を仰ぐ静岡県。富士山から恵まれた湧水はいちごやワサビ、ニジマス、うなぎを育て、水深2,500メートルと日本一深い駿河湾からは、アジ、サバ、イワシ、カツオ、シラスをはじめ、サクラエビ(駿河湾のみ)、タカアシガニ(漁獲量日本一)が水揚げされます。香りの良い静岡茶も人気。黒はんぺんや静岡おでんなど、独自の食文化も気になります。
静岡県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは?
三島市、浜松市、焼津市ほか
「うなぎ」素晴らしい匂いに誘惑される
うなぎ養殖発祥の地とされる浜名湖や、屈指の養殖うなぎ生産地大井川流域を有する静岡県は、日本有数の「うなぎ」の名産地。またうなぎの産地ではありませんが、富士山の伏流水である、三島の名水で締められたうなぎは、泥臭さや生臭さが消え絶品。
うなぎの素晴らしさは、まず匂いで惹きつけられること。うなぎを焼いている匂いは、どんな宣伝よりも効果があり、匂いだけでごはんが食べられるほど強烈にアピールします。そして目の前にうな重が来て、蓋を開けるときのワクワク感。山椒の香り高さ。程よい焦げ目がついたうなぎは、ふんわりと柔らかく、秘伝のタレに唸ります。ついつい箸が急ぎますが、食べ終わるのが切なくなるご馳走です。
うなぎ屋で、並・上・特上とありますが、材料や味はまったく同じで、量の違いだけだそうですよ。
■参照
浜松・静岡で味わう美味しいうなぎ|静岡新聞SBS-アットエス
https://www.at-s.com/gourmet/featured/unagi/index.html
「うなぎパイ」静岡土産の定番
(C) Stray Toki / Shutterstock.com
うなぎとパイという思いも寄らない組み合わせが大ヒット。今や静岡土産の定番です。「うなぎの味がするの?」って、ビックリしますよね。うなぎパイにはうなぎエキスが入っていますが、うなぎの味はしません。バターの香りのするパリッとした甘いパイで、隠し味にガーリック。意外な組み合わせが、食べ飽きない味の秘密なのかもしれません。
三島のうなぎ/三島市観光協会 公式チャンネル
静岡県 うなぎの名店6選(三島市編・吉田町編) 静岡県観光協会
https://shizuoka.hellonavi.jp/select/unagi_mishima_yoshida
静岡県 うなぎの名店13選(浜松市編) 静岡県観光協会
https://shizuoka.hellonavi.jp/gourmet/unagi-13selections-hamamatsu
浜松うなぎマップ https://www.unasen.org/sp/map/
浜松・静岡で味わう美味しいうなぎ<一覧>のお店一覧 静岡新聞SBS
https://www.at-s.com/gourmet/featured/unagi/list.html
うなぎパイ 春華堂
https://www.shunkado.co.jp/sweets/unagipai/
など
富士宮市
「富士宮やきそば」だし粉たっぷりでお願いします
富士宮市で町おこしグルメとなったのは、古くから地元で愛されてきた焼きそば。2000年秋「富士宮やきそば学会」が立ち上がり、地元の焼きそばを「富士宮やきそば」と命名しました。その後、認知度が上がると人気を集め、2006年、2007年と連続して「B-1グランプリ(町おこし団体のイベント)」で、ゴールドグランプリ受賞しました。富士宮やきそば学会によると、9年間の経済効果は439億円(平成13〜21年度 推計結果)だそうです。
■参照
富士宮やきそば学会を知る 富士宮やきそば学会
http://www.umya-yakisoba.com/contents/siru/
過去のB-1グランプリ B-1グランプリ
https://www.b-1grandprix.com/previous-b1grandprix/
写真提供:静岡県観光協会
モチモチでコシのある麺に、だし粉(イワシの削り節)が味の決め手の「富士宮やきそば」。カツオ節ではなく、イワシ節であるところがポイント。四角い切り口のもっちりした太麺、麺の旨さを引き立てるさっぱり系のウスターソース、トッピングにはだし粉をたっぷりで。筆者も大ファンのご当地やきそばです。
【現場から、】平成の記憶、ご当地グルメブーム「富士宮やきそば」/TBS NEWS
下田市、御前崎市ほか
「金目鯛」煮付けでごはんがすすむ
金目寿司
「金目鯛(キンメダイ)」水揚げ量日本一の港は、伊豆下田市の下田港。年間の水揚量は1,000トン以上で、下田で水揚げされる魚の8割が金目鯛と言われています。金目鯛は、実は鯛ではなく、水深200〜800メートルに棲む深海魚。驚きですね。金目鯛の鮮やかな赤色は死んでから発色するのだそうで、生きている時はもっと淡い赤色なのだそうです。年間を通して水揚げされますが、旬は冬の12月~2月と初夏の6月~7月頃。
■参照
金目鯛日本一 – 下田市観光協会
https://www.shimoda-city.info/shimoda/kinme.html
金目鯛の煮付け
写真提供:静岡県観光協会
脂がよくのった金目鯛は、トロリとした舌触りと濃厚な旨みが魅力。新鮮な刺身や寿司、しゃぶしゃぶも良いですし、煮付けの美味しさもやっぱり忘れられません。
【しずおかごはん】 南伊豆町 「おか田」 金目鯛煮つけ定食/テレしず/テレビ静岡
【SUT】御前崎おいしい図鑑 17 金目鯛/御前崎市のおいしい図鑑(テレビ静岡)
キンメダイをどこで食す 下田市観光協会
https://www.shimoda-city.info/shimoda/kinme.html#topics07
御前崎市の食材が味わえるお店一覧 御前崎うまいみさき
https://omaezakiumai.jp/restaurant/
など
今回は、静岡県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。ぜひ、旅の思い出に味わってください。まだ出かけるのが不安というあなたは、通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのもいいかもしれませんね。
注意:2021年1月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。