京都・錦市場の老舗が作るユニークな新作＆季節限定パン・スイーツ３選【お取り寄せOK】

サクサクもっちり！「麩嘉」の「鯛焼き麩」

創業150年以上の老舗・生麩専門店「麩嘉」。小麦粉に水を加え、グルテンと餅粉を合わせたもちもちの生麩は、京料理には欠かせない食材です。よもぎや粟を合わせたものから、道明寺やカボチャを加えたカラフルなものまで、多彩な生麩がそろいます。丹波大納言のこし餡を青のり麩で包み、笹の葉でくるんだ「麩まんじゅう」はこちらの大人気スイーツ。京都土産の定番です。

その「麩まんじゅう」に並ぶ新しいお菓子を！と、生麩を使った「鯛焼き麩」（260円・税込）が2020年6月に新発売されました。生麩生地で小豆餡を包んだ鯛焼きです。錦市場の店舗でのみ提供されていますが、お取り寄せ（箱入り）が可能です。

(C)麩嘉

昭和に作られたふた口サイズの小さな型を使い、店頭では注文ごとにひとつずつ焼いた熱々を楽しめます。生麩は保水性が高く、焼くことによりサクサクもっちりの独特の食感になります。

中には丹波大納言の小豆餡がたっぷり！尾ひれの部分までしっかり入っています。

「鯛焼き麩」木箱（5個入り・1,500円・税込）は店頭でもお取り寄せでも購入可能。桐箱入りで高級感があり、プレゼントにもおすすめです。1日30個の限定。

すぐに食べない場合は冷凍便で注文し、そのまま冷凍庫で保存も可能です。食べる分だけ解凍して、ほんの軽く電子レンジで温めるとおいしくいただけます。温めすぎると固くなってしまうので注意して下さいね。

たまごの風味が香る「三木鶏卵」の「黄味餡ぱん」

昭和3年（1928年）創業のだし巻玉子専門店「三木鶏卵」。当初から伝わる技法で変わらぬ味を守り続ける名店です。

錦の井戸水に、利尻昆布をふんだんに使い、厳選したうるめ節、宗田鰹、さば節を加えた、こちらならではの香り高く味わい深いだし。「有次」の銅製の特注玉子焼鍋で、職人が1本1本手焼きしています。だしの味わいをしっかりと感じられる、ふんわりとしただし巻は、しみじみおいしい！プロが作る味は家庭で作るのとは遥かな差があります。

そんな「だし巻き玉子」専門店で「あんぱん」を購入できるのです。「卵屋さんであんぱん？」と一瞬不思議に思いましたが、なんと餡は卵黄と白こし餡を合わせた「黄味餡」！

(C)三木鶏卵

素材にこだわり、黄味餡の卵は平飼い有精卵をはじめ、3種類の卵をブレンドしています。小麦粉はそれぞれの特徴を持つ岐阜県産とカナダ産を独自配合。豊かな風味にするため北海道産のバターを使用しているそうです。

卵色の餡は、卵黄の風味がしっかり香る黄味餡です。小ぶりで、甘さ控えめ。

小さな「黄味餡ぱん」が5つ入った箱入り。ふた口ほどで食べられる小さなあんぱんです。

店頭では「黄味餡ぱん」のほかに、平飼い有精卵のみを使用した黄色が鮮やかな「カスタードクリームぱん」、たまご型がかわいいミニフィナンシェ「たまごまる」、上はカステラ、下はプリンと二層仕立ての「カステラプリン」などが並んでいます。

（C）三木鶏卵

「卵のおいしさをもっと伝えたい」との店主の思いから誕生したパンとお菓子。専門店だからこその質の高い卵の味わいを、存分に感じてみて下さいね。

ホワイトデーに！「黒豆茶庵 北尾」の「黒豆ショコラ」

創業以来150年余り、京都丹波産の黒豆や小豆、砂糖などを扱ってきた「北尾」。昔ながらの味わいで大粒で甘味のある「新丹波黒」の乾物をはじめ、煮豆、ジャムやアイスに至るまで、黒豆を生かした商品が数多くそろいます。錦市場にある「黒豆茶庵 北尾」では黒豆商品の販売と、奥には黒豆づくしの名物「黒豆御膳」や甘味を楽しめる和風茶庵があります。

店頭には黒豆商品がズラリ。中でも目を引くのが、京都らしい絵柄の箱に入った黒豆のお菓子です。舞妓さん、枝垂れ桜、嵐山の竹林など、京都にまつわるデザインの箱を選ぶことができます。価格も394円（税込）～と、ちょっとした京都土産に最適です。

(C)北尾

そのかわいらしい箱に入った「黒豆ショコラ」（各486円・税込）は冬季限定です。ブラック、ホワイト、抹茶の3種あります。黒豆にチョコレートがけした和洋がミックスした味わいで、気軽にポリポリ食べられます。ホワイトデーの気楽なお返しにいかがですか？

(C)北尾

[photos by Yo Rosinberg]
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