4月中旬までの期間限定！1泊2食＆40分の貸切露天風呂付きで4,800円！

1泊4,800円という、衝撃的な料金で泊まることができるのが「横谷温泉旅館」。しかも、素泊まりではありません！1泊2食付きで4,800円というお値段!!にわかに信じがたい料金ですが、横谷峡の渓谷に抱かれた、大正12年（1923年）創業の老舗宿なのです。

エントランスを入れば、和の風情を感じる設えが心をくすぐります。ホントに4,800円で泊まれるのか不安になりそうな佇まい。

一面ガラス張りのロビーも広々していて、渓谷を1枚の絵のように望むことができます。

利用した宿泊プランは2021年4月17日（予定）までの期間限定「4800円ぽっきり〜プラン」。消費税が加わるので実質5,280円ですが、4月10日までの平日なら、ホントに1泊2食付き4,800円（消費税込5,280円）で宿泊することができます！しかも、貸切露天風呂1回40分無料という大盤振る舞い!!現金払いのみの対応ですが、衝撃的な価格ということに変わりはなく、おひとりさまでも割増しなしで、同一料金で宿泊することが可能です。

※「4800円ぽっきり〜プラン」は現在は終了、第2弾として、内容は同一で料金の異なる新プラン「GoGoプラン」が販売されています。詳しくは記事の最後に・・・

渓谷を望む9畳ツインベッド＋9畳和室のレトロで広い和洋室

「4800円ぽっきり〜プラン」（消費税込5,280円）の部屋はおまかせで、10畳以上の和室または和洋室で選ぶことはできないのですが、案内された客室は9畳洋室＋9畳和室からなる和洋室。

渋川を眼下に横谷峡が窓から広がる客室は、昭和のレトロ感は残りますが、明るく広々。ひとりで泊まるには広すぎるほどのスペース。バスやトイレも完備されているので、何不自由することもありません。

この和洋室のある3階建ての「清流荘」には、エレベーターがないのでご注意を。このほかに9畳＋9畳の和室も「清流荘」にあり、全客室が渓流側に面しているので眺望は抜群！

畳でゴロンと横になるのもよし、Wi-Fiも完備されているので“温泉テレワーク”なんてこともできてしまいます。

早速浴衣に着替えたら、黄金色の温泉へ。

今回の宿泊は広々とした和洋室でしたが、予約状況や人数などによっては、エレベーターのある「仙峡亭」の10畳や15畳などの和室になることも。眺めが劣る客室はありますが、新館であるこちらの客室はコンフォータブル。数寄屋造りの凛とした設えで、の～んびり過ごすにはピッタリ。

濃ゆ～い橙色をした湯があふれる貸切露天風呂

「4800円ぽっきり〜プラン」の特典のひとつ、1回40分無料の貸切露天風呂。通常は1回40分3,000円なので、これだけでもかなりのおトク感！貸切露天風呂は、フロントで先着順の予約制なので、チェックイン時など早めの予約がおすすめ。

思わず声を上げてしまうほど、黄金色というには濃すぎる“血の池地獄”を連想させる橙色の温泉！毎分1,080リットル、ドラム缶約5本分の湧出量を誇る鉱泉が並々と湯船にあふれます。

その濃さといったら湯船の中の手や足が見えないほど。湧出時は無色透明なのですが、鉄分を多く含み、空気に触れることで、黄金色に変化するのだとか。眼下を流れる沢の音を耳に、ライトアップされる木々を眺めながら入る湯の気持ちいいこと。

陽光が影を落とす、昼間の貸切露天風呂も一興。貸切露天風呂は「雪あかり」と「月あかり」の2つあり、どちらもほぼ同じ造り。誰に気兼ねすることなく、黄金の湯を存分に満喫することができます。

緑黄色・茶褐色・無色・・・色が変わる七変化温泉！

温泉はこれだけではありません！男女入れ替え制の2つの大浴場もあるんです。三角屋根の一面がガラス張りになった内湯は、太陽の光を受けて緑黄色に輝きます。

これが橙色だった貸切露天風呂と同じ源泉というから驚き！その日の天候や気温、時間帯などによっても色を変えるのだとか。

内湯から続くのは宿の名物でもある渓谷にせり出すような「巨石露天風呂」。3代目の主人が自ら造ったという代物で、全長10mほどの湯船が渓流に沿うように配され、渓谷美を見渡すヌケ感は最高。野趣と豪快さを楽しみながらの湯あみなら、この露天風呂が一番。

湯船には、茶褐色をした湯があふれます。

もうひとつの内湯に併設されているのは「渓流露天風呂」。こちらも3代目が造ったもので、丸い形も手伝ってゆったりと渓谷美を眺めながら温泉を楽しめる感じ。一番濁りが少なく無色透明に近い湯も特徴的。すべてのお風呂を巡れば“温泉七変化”ともいえるお湯の色の違いを楽しめます。どの露天風呂も湯船内に深いところと浅いところが設けられており、お気に入りの場所を探しながら入るのも楽しいものです。

地物を盛り込んだグレードを落とさない料理に大満足！

夕食も食前酒の「かりん酒」から始まる和食会席膳。水菓子なども含めると全13品ほどからなり、4,800円とは思えないボリューム。前菜の3点盛り、お刺身の3種盛り、豚肉の陶板焼き、地鶏の辛味噌鍋などが並び、コイの刺身やリンゴの天ぷらなど、地の物も盛り込まれ彩り豊か。

締めには、石臼を使って自家製粉した、つなぎを一切使用しない手打ち十割そばも。居合わせたお客さんの中からは「こんなに料理が出て4,800円でいいの？」という、驚きの声も。

実はこの「4800円ぽっきり〜プラン」は、通常2名利用なら1名1万2,000円、3名利用なら1名1万円のプランを、客室や温泉、食事に至るまでグレードを落とさず半額で提供しているのです。そこにはこの時世、GoToトラベルも一時停止の中、安心安全にひと息つける旅行を少しでも楽しんでもらいたいという宿の願いが。グレードを落とさないサービスは、未来のファンの多くの心をつかんでいるのです。湯豆腐や焼き魚などからなる翌日の朝食もおいしくいただき、2023年には創業100年を迎える黄金色の温泉を楽しめる老舗宿で、大満足な一夜を過ごしたのでした。

※この「4800円ぽっきり〜プラン」が好評だったため、第2弾として新プラン「GoGoプラン」が販売されています。内容は掲載プランと同一ですが、2名利用なら1名5,300円〜など、料金が異なります。また、1名での宿泊は高くなりますので、ご注意ください。

※2021年4月現在、新型コロナウイルス感染症対策のためサービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります
※2021年4月27日更新　TABIZINE編集部により、新プランの情報を追記しました。

［Photos by (C)tawawa］

わたなべ たい

TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター

10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き！ 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。