右も左も妖怪だらけ!昭和レトロな商店街
鬼太郎、目玉のおやじ、ねずみ男・・・。境港駅からおよそ800mにわたって続く「水木しげるロード」。昭和レトロな通りの両側に177体もの妖怪ブロンズ像が立ち並び、訪れる旅人を迎えてくれます。
地域活性化の取り組みとして水木しげるロードが誕生したのは1993年。オープン当初の年間観光客数は約2万人にすぎなかったものの、現在は200万人を優に超えるほどに。2010年にはNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の効果もあって370万人を突破したのだとか。
ブロンズ像は「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みのキャラクターから、日本に伝わる妖怪など実に多彩。「水木マンガの世界」「森に住む妖怪」「家に凄む妖怪」など5つのゾーンに分けて配されているので、歩き進むごとに妖怪が次々と変化していくのも面白いところ。
ネズミ男は川岸でリラックスポーズ。人気の妖怪は多くの人が撫でていくせいか所々がピカピカ。
茶碗で入浴中の「目玉おやじ」は見事な磨き上げっぷり。その人気ぶりがうかがえます。
水木しげるロードおすすめグルメスポット
網元直送の新鮮なカニが味わえる「かにじまん」
水木しげるロードの東端に立つ、海鮮料理をメインとする食事処「かにじまん」。松葉ガニや紅ズワイガニ漁の大型船を保有する水産会社が運営しており、網元が届ける鮮度抜群のカニを楽しめるのが魅力。「水木しげる記念館」の目の前というロケーションゆえ、見学後のランチにも最適です。
1日を通してカニ鍋やカニめし、海鮮丼などを提供。心ゆくまでカニを堪能したい時におすすめなのが、蒸しカニ、カニの味噌汁、カニ大福に好みの丼ぶりを選ぶ「どんぶりセット」(2,970円)。カニちらし丼をセレクトすれば、まさにカニ尽くしに。
丁寧に剥かれた松葉ガニの身は肉質が繊細で、驚くほどぷりっぷり。ふくよかな甘味と奥行きのある旨味が印象的です。イクラは一粒一粒が弾けるような弾力を湛え、鮮度の良さを実感。港町ならではの美味がそこかしこに光る逸品です。
濃厚ソフトクリームが人気の「le thé 池屋」
同じく水木しげるロード東端にある「le thé 池屋(ルテイケヤ)」は、大山山麓の岸田牧場の牛乳を使ったスイーツが人気のカフェ。妖怪のブロンズ像を眺めながら過ごせるテラス席も用意されています。
イチオシは「岸田牧場」の牛乳を使用した「牛乳ソフト」(牛乳ソフト、ミックス、抹茶ソフト各450円)。
豊かな大自然の中、放し飼いで飼育された乳牛のミルクから作られるソフトクリームは、濃厚なコクがありながらすっきりした味わい。シルクのようになめらかで、口の中で溶けてゆく余韻の心地よさは格別そのもの。
可憐なビジュアルに心華やぐスイーツがそろう「苺一縁」
境港駅近くに佇む、いちご専門のスイーツ店「苺一縁」。米子市に本拠を置く農業法人が運営しており、1年を通じて農園直送の新鮮ないちごを使ったメニューを提供しています。キュートで華やかな見た目のスイーツはインスタでも話題に。
「ゴロゴロいちごパフェ」(600円)は生のイチゴとブルーベリーにストロベリーアイスをトッピング。果実のみずみずしい酸味とソフトクリームの濃厚なコクがうれしいほどにマリアージュした一品です。
港町ならではの新鮮な海の幸や、地元素材をふんだんに使った魅惑のスイーツ。妖怪の世界観に包まれながら、美味な散策を満喫してみてはいかがでしょうか。
[All photos by Nao]