【漢字で国名当てクイズ4】「泰国」ってどこの国?旅する代わりにチャレンジ!

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jul 15th, 2021

海外を話題にするとき、「米ニューヨークタイムズ」だとか「露プーチン大統領」と国名を漢字で表す場合がありますよね。そこで漢字表記の国名を紹介します。ちょうどオリンピックも開催を控えて海外に関心が向く時期でもあります。クイズ形式で示しますので、その国がどこを示すのかちょっと考えてみてください。

世界地図

泰・泰国

タイ・ピピ島

今回は、ちょっと難易度が上がります。「泰」もしくは「泰国」と書くのはどの国か、わかりますか?

言われてみれば、そのとおりなのですが、すっと読み方が出てくるでしょうか?

「やす?」と筆者は読んでしまいました。漢字辞典『漢字源』(学研)で「泰」を調べると「タイ」と載っています。そういえば「安泰」などは「タイ」と読みますよね。

タイ・チャオプラヤ川ワットアルン
答えはもうわかりました。タイです。漢字の由来は、「泰」の字を上から「三」「人」「水」に分解するとわかりやすいです。真ん中に見られる「水」と「人」は左右の手で水をすくうイメージ。上の「三」は「大」を意味したそうで、水をたっぷりと両手ですくうという意味です。

結果として「おおらか」「ゆったり」「やすらぎ」「安心」などの意味が込められているようです。『漢字源』にも、

<国名。タイのこと。▷Thaiの音訳。>(『漢字源』より引用)

と書かれています。なんだか世界屈指の観光国らしい漢字ではないですか?

タイ水かけ祭り
(C) TigerStocks / Shutterstock.com

ほほ笑みの国タイの観光で「おおらか」「ゆったり」「やすらぎ」は常に挙げられるキーワードですし、バンコク湾に注ぎ込むチャオプラヤ川の流れ、雨期の激しいスコール、タイの旧正月の水かけ祭りなど、水のイメージも十分にあります。

ある意味で、音訳表記した国名の中で最高傑作のひとつと言えるかもしれません。

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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