【涼を呼ぶ夏の絶景】北陸地域の美しい滝5選

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Aug 16th, 2021

気象庁の発表によると、2021年の夏(7月~9月)の気温は平年並か平年よりやや高く、全国的に暑い夏になりそうとの予報が出ています。湿気の高い日本の夏は、体力も気力も奪われるもの。「自然の雄大なシャワー」「夏のベストな避暑地」といえば、高みから天然水を降り注いでくれる「滝」ですね。涼しい滝に行くと、ひんやりとした空気に頭も冴え、身も心も潤います。涼を呼ぶ素晴らしい日本の滝絶景を、連載でご紹介いたします。今回は、北陸地域の美しい滝です。

福井県池田町龍双ヶ滝

龍双ヶ滝(福井県)(C) Shutterstock.com

落差日本一の350メートルを誇る「称名滝」(富山県立山町)

称名滝(富山県)
写真提供:(公社)とやま観光推進機構

富山県立山町・称名峡谷から四段を流れ落ちる「称名滝(しょうみょうだき)」は、落差が日本一の350メートル。流水は通常毎秒0.5〜2トン、雪解けや豪雨の時は多い時で毎秒100トンにも達し、滝壺は直径60メートル、水深6メートルあります。「国指定名勝天然記念物」「日本の滝百選」、「残したい日本の音風景百選」に選出。名前は、滝の轟音が「南無阿弥陀仏」という称名念仏唱えているように聞こえることに由来すると伝えられています。

称名滝
住所:富山県中新川郡立山町芦峅寺
https://www.info-toyama.com/spot/31003/

露天風呂に浸かりながら滝見物「姥ヶ滝」(石川県白山市)

姥ヶ滝(石川県)
写真提供:石川県観光連盟

石川県白山市の「姥ヶ滝」は落差76メートル、「日本の滝百選」に選ばれています。岩肌に沿い数十丈の流れとなって落ちる流水が、髪を振り乱した白髪の老婆に見えることから「姥ヶ滝」の名がつきました。姥ヶ滝の目の前には、無料の混浴露天風呂「親谷の湯」(要水着着用)があり、滝を眺めながらお風呂に浸かれます(今シーズンはコロナ対策のため利用中止)。

姥ヶ滝
住所:石川県白山市中宮
https://hs-whiteroad.jp/spot/ubagataki.php

国道沿いにあるナイアガラ「十二ヶ滝」(石川県小松市)

十二ヶ滝(石川県)
写真提供:石川県観光連盟

石川県小松市の国道416号沿いに流れる郷谷川が、12本の水筋に分かれて流れ落ちる「十二ヶ滝」。アクセスが良く無料駐車場もあるため、気軽に立ち寄れる滝として人気が高く、水辺の近くまで降りられるようになっています。4月には桜が満開になり、5月のこどもの日には鯉のぼりが滝の上で泳ぎ、家族連れにも人気。

十二ヶ滝
住所:石川県小松市布橋町
http://www.komatsuguide.jp/index.php/spot/detail/162/1/1/

抜群においしいといわれる名水「瓜割の滝」(福井県若狭町)

瓜割の滝(福井県)
写真提供:公益社団法人福井県観光連盟

福井県若狭町・天徳寺境内「瓜割の滝」は、山あいの岩間から湧き出る清泉で、夏でも水につけておいた瓜が割れるほど冷たいことから名付けられました。純度の高いミネラル成分が溶け込んでおり、環境庁「名水百選」「名水百選選抜総選挙」(おいしさが素晴らしい名水部門 第2位)、国土交通省「水の郷百選」、「ふくいのおいしい水」など数々に選ばれている名水です。

瓜割の滝
住所:福井県三方上中郡若狭町天徳寺
http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/kankou/sitesheeing/uriwari/

岩肌を流れ落ちる水滴が美しい「龍双ヶ滝」(福井県池田町)

龍双ヶ滝(福井県)
写真提供:公益社団法人福井県観光連盟

福井県池田町にある「龍双ヶ滝(りゅうそうがたき)」は落差が約60メートルあり、福井県では唯一「日本の滝100選」に指定。名水の里福井県ゆえ水は清く、岩肌を流れ落ちる一粒ひと粒の水滴までが美しい滝です。名前の由来は「龍双という僧が住み、神仏像を彫刻して一念行願をした」あるいは「深い滝壺に住む龍が昇天のために、時おり滝上りをした」などの伝説があります。滝壺に降りる歩道があり、滝を近くで見ることが可能。

龍双ヶ滝
住所:福井県今立郡池田町東青
※2021年8月14日~通行止め
https://www.e-ikeda.jp/see/p004016.html

※記事掲載の情報は、2021年8月現在のもので、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、変更になる場合があります。最新情報については、必ず公式サイトで確認あるいは直接施設へお問い合わせください。

注意:緊急事態宣言期間中など、来訪の自粛を求めている都道府県に関しては、無理に訪れることなく、解除の時期を待ってから訪れるようにしましょう。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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