
電子レンジ専用!500wで3分

ビーフルンダンは、2017年にCNNの世界一おいしい料理に選ばれた、世界的にも知られた料理で、シンガポールではちょっとしたごちそう、おもてなし料理だそうです。成城石井の商品は、「シンガポール風ビーフルンダン(9種スパイスの牛すね肉煮込みご飯)」、価格は税込755円です。おなじみの電子レンジ専用のシリーズで、加熱時間は500wで3分。ラップを外して温めます。

ラップを外すとこんな感じ。蓋の真ん中にU字に切れ目が入っていて、蒸気を逃がすのかな。この段階では、上にのった野菜はすっかり生です。

3分加熱したのがこちら。蓋を取ると一気にスパイスの香りが広がります。ご飯ものなので2段になっていて、下の段がご飯、上がビーフルンダンです。温めが終わっても、野菜は、まだまだシャキシャキ感がありそう。ビーフはゴロゴロと立派なサイズです。
ほろほろと口で崩れる牛肉!スパイシーながら辛さ控えめ

一口でほおばったら、かなり幸せを感じるサイズのビーフです。さて、商品の裏のステッカーに書かれた原材料には9つのスパイスは書かれていないので、成城石井によれば・・・
「本品は最初に牛スネ肉を八角、アニス、シナモン、クローブで煮込んだあと、まろやかなココナッツファインとココナッツクリーム、コリアンダー、パプリカ、シナモン、ターメリック、カルダモンなどの香辛料と、味に深みを出す黒糖、エスニック料理に欠かせないバイマックル(こぶみかんの葉)などを加えて、さらに煮込みました」とのこと。
ココナッツの甘い香り、清涼感があるコリアンダー、カルダモン、バイマックル、パプリカ、シナモン、さらにターメリックで香ばしくという感じですね。

ビーフは、2時間半も煮込んでいるということで、箸でつかもうとすると崩れそうでした。スプーンですくって口に運べば、ほろほろとほぐれていきます。

赤玉ねぎ、パプリカにコリアンダーはシャキシャキとした食感が残って、ビーフルンダンのソースと絡めるといいコンビネーションです。フレッシュな野菜と一緒に食べるというのがいかにも東南アジアです。

ソースのほうは、とろりとしつつもココナッツファインやしょうがの食感がちょっと残っています。スパイス感はたっぷりですが、辛さはそれほどでもなく、ちょうどいい感じ。これはごはんにも合うはずです。

異国感漂うスパイスは、ココナッツで旨く混ざりあって、ほろっと崩れる肉にもしっかり味が入っています。フレッシュな野菜の食感も相まって、口の中で生まれる混然一体となったおいしさが何とも言えません。
The Blue Gingerでいただいたビーフルンダン

シンガポールのダウンタウンにあるニョニャ料理の「The Blue Ginger」というレストランでビーフルンダンを食べました。

ニョニャというのは、中国から渡って来た男性が地元マレーの女性と結ばれて生まれた文化で、中国系の料理とマレー系の料理が出会ったのがニョニャ料理。ビーフルンダンもそのひとつです。

駐日シンガポール大使の全面協力で開発されたお惣菜
成城石井のビーフルンダンは、現地でいただいたこのビーフルンダンそのものの味でした。なんだか旅が懐かしくなります。やっぱりご飯によく合うんですね。材料はシンプルなようで、複雑に組み合わされたスパイスとココナッツ。これがビーフルンダンのおいしさなんですね。
それもそのはず、今回のシンガポールフェア2021のお惣菜4品は、プロ顔負けの料理の腕前を持つ駐日シンガポール大使の全面協力で開発されたものだそう。なるほど、これは食べてみないと!です。
※「成城石井自家製 シンガポール風ビーフルンダン」は、関東および東海エリア店舗のみでの販売(関西エリアおよびエスパル仙台店・さんすて岡山店では取扱いがありません)
成城石井
http://www.seijoishii.co.jp/
[All photos by Atsushi Ishiguro]
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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