
低カロリーで、化学調味料不使用!

「フォー・ガー」のフォーは米粉の薄くて平たい麺です。最初に大きな薄い麺を作ってから麺の幅に切っていきます。ガーは鶏肉のこと。スッキリと優しい味のスープと鶏肉、生の野菜と一緒に食べます。ちなみに、「フォー・ボー」は牛肉入りのフォーです。
成城石井の「フォー・ガー」は、ラベルに書かれている通り、なんとカロリーが500kcal以下。ちょっとうれしい低カロリーです。それに「保存料・合成着色料、合成甘味料不使用」、「化学調味料不使用」ということで、なんだか安心感もあります。
電子レンジで4分温めて食べます。温めるときは表のラップを外します。上部の蓋に切れ込みが入っていて、ここから蒸気を逃がすようになっているみたいです。「加熱後やけど注意」です。
電子レンジ500wで4分で、野菜はフレッシュなまま出来上がり!

電子レンジから出してふたを開けるとこんな感じです。具は麺の上に直接置かれていました。でも、見てわかるように、それぞれの具材がきちんと分かれて盛り付けられていて、電子レンジでの加熱後も、野菜がくったりとすることなくフレッシュさを保っています。

もやしは、食べてみるとシャキッとした歯ごたえです。スープがだんだんと浸みてきて、食べ進めているうちにしっとりとしてきます。

そのスープはチキンベース。全体に振られたごまもワンポイントです。しょうがとごま油もほんのり香って、あっさりとしていて優しい味ですが、魚醤の香りがして存在感があります。

赤玉ねぎもしゃっきりとしています。きちんと処理されているようで、玉ねぎ特有の辛みは抑えられています。あとあとの香りの口残りもなさそうで安心。
スッキリいただける理由のひとつはレモンのようです。柑橘系の爽やかさがふわっと広がって清涼感があります。

電子レンジで4分加熱していますが、てっぺんにのっているパクチーも、くったりすることなくフレッシュです。パクチーが入ると一気にエスニック感が増します。

そして、鶏むね肉に海老!やっぱりあっさりとした胸肉がいいんですよね。スープがよく絡みます。海老はプリッと、ごちそう感がでて、この鮮やかなオレンジ色が食欲をそそります。

一方、麺はちょうどよい硬さ(柔らかさ)になっています。つるっとした表面なので、スープは絡みにくいですが、ほかの具材がスープを含んでくれて、一緒に食べるとちょうどいいんですね。
本場ハノイの朝ごはん通りのフォー・ガー!

ベトナムはハノイの中心部に、朝からいろんなお店や屋台がにぎやかな通りがあります。「朝ごはん通り」とも呼ばれているようで、仕事の前に腹ごしらえをする人たちが、それぞれ好みの朝ごはんを食べています。

その通りの交差点にあるのが「Phở Gà Đặc Biệt」というフォー・ガーの半屋台です。お店の厨房は建物の中にありますが、お客さんが食べるプラスチックのテーブルとイスは通りの歩道に並びます。

大鍋では鶏がぐつぐつと茹でられていて、ここで茹でたチキンとスープのベースができるわけです。ハノイは熱帯とはいえ四季があります。旅したのは2月ごろ。温かいスープが体を温めてくれました。

茹で上がった鶏が切られて、ケースの中に山盛りになっています。皮は黄色味を帯びていて、これだけでもおいしそう。

注文して運ばれてきたのがこちら。チキンの切り方、意外に大きいんですね。ねぎとパクチーが入っていて、ライムは好きなだけ、それにディルもお好みで。甘酸っぱいヌクチャムというソースで味変もできます。

茶色いのは油条、中華の揚げパンです。これもスープに浸して食べます。
実はフォー・ガーといっても、作る人によって使う野菜はいろいろのようです。このお店ではディルがいい感じでした。独特な甘い香りもあって、魚醤が香るスープと合わさると上品ながらエキゾチック感が増します。

朝の忙しい時間の朝ごはん。ハノイの皆さんたちと囲むテーブルは静かで、このフォー・ガーの旨味をありがたく楽しんでいるという雰囲気でした。
身体に負担が少ない麺料理をサクッと!
いわゆる日本で食べるラーメンと比較すると、フォー・ガーはすっきりとした優しい味わいで、米粉の麺はつるりと軽い食感。重くないので、朝とかお昼とか、まだこれからという時に、身体に負担が少なくていいんだと思います。
成城石井のフォー・ガーは、余計なものを入れずに健康志向で、あっさりスープに米の麺、茹でたチキンの基本はきっちり、複数の野菜もプラスして、エビ入りがちょっとうれしい。ほんと、身体に優しい一杯です。
成城石井
http://www.seijoishii.co.jp/
※店舗により取扱商品は異なります。店頭でご確認ください。
[All photos by Atsushi Ishiguro]
あなたが知りたかったことが、この記事で参考になりましたか?
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
【世界ひとり飯!人気ランキングTOP10】世界一有名なミシュラン屋台から
Mar 6th, 2023 | TABIZINE編集部
世界60カ国以上を一人旅した、旅するフードフォトグラファー 石黒アツシが、世界で出会い心に残った食べ物をつづる連載「世界ひとり飯」。これまで掲載した42回の中から、人気記事のランキングTOP10を紹介します。あなたのお気に入りの料理や、食べてみたい料理が入っているかもしれません。
【成城石井おすすめ惣菜】本場ベトナムとほぼ同じ!「生春巻き」実食レポ
Dec 9th, 2021 | 石黒アツシ
ベトナムを代表する料理のひとつ「生春巻き」。タイ料理のお店でも提供されることが多く、日本でも大好きな人も多い逸品ですよね。ベトナムでは「ゴイクォン」、タイでは「ポピアソット」と呼ばれ、前菜として食されることが多いようです。今回は、「成城石井」で販売され人気となっている「海老と蒸し鶏の生春巻き」の味を徹底レポートします!
【成城石井エスニック惣菜レビュー】「フォー・ガー」はベトナム感バッチリで
Oct 17th, 2021 | 石黒アツシ
世界中から選りすぐられた食品がそろうスーパーマーケット「成城石井」で人気のジャンルがお惣菜。中でも、エスニック系の惣菜が充実しているのが特徴です。そんな成城石井のエスニック惣菜を、世界中を食べ歩いたフードコーディネーターが実食ルポで紹介します。ベトナムの麺料理といえばフォー・ガー。今回は成城石井のフォー・ガーを実食して、ベトナム・ハノイで食べたものと比べてみます。
【世界ひとり飯31】ベトナム・フエ名物「しじみ料理」は習慣にしたいヘルシ
Sep 27th, 2020 | 石黒アツシ
古くは王朝の首都があったベトナムのフエ。街を歩いていると、いかにもベトナムといった風景をあちこちで見かけます。冒頭の写真は王宮そばの観賞魚屋さん。葉っぱで編んだ円錐型の帽子「ノンラー」をかぶっている人も多くて、ストリートを撮影する写真に入り込んでくれば、ますますベトナム感が増してきます。世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回は、フエで見つけた日本人にも馴染み深い「しじみ」の料理です。
【世界ひとり飯30】意外にヘルシーなハノイ名物「魚の油鍋」と夜の甘いもの
Sep 20th, 2020 | 石黒アツシ
ハノイの旧市街には高層ビルはなくて、低い建物と狭い路地が入り組んで、ちょっとだけ冒険心をあおるような雰囲気です。夜になると店の灯がともって、オレンジ色の街灯と共に、ちょっと懐かしいような趣になってきます。世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回はベトナムの首都ハノイの名物料理「チャーカー」です。「魚の油鍋」と呼ばれてもいるようです。
【世界ひとり飯29】ハノイで「オバマ・コンボ」を。ベトナムの麺はポークも
Sep 13th, 2020 | 石黒アツシ
世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。前回はハノイで食べ歩く6種類の麺料理をご紹介しました。今回はちょっとスペシャルなヌードル。あのオバマ元大統領も食べたメニューです。
【世界ひとり飯28】ハノイで麺料理の朝ごはん食べ歩き!全6種を1日で
Sep 6th, 2020 | 石黒アツシ
世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回はベトナムの首都ハノイで食べた麺料理6選です。ベトナムの麺といえばフォーですが、これはライスペーパーを食べやすい幅に切ったもの。ブンも有名ですが、こちらはところてんのように突き出して作るので断面が丸です。今回ご紹介するのは6種類ですが、実は数えきれないほどの麺料理があって、ベトナムの人たちも麺好きなんだなと。今回のお店はどこも歩いて回れる距離にあるので、食べ歩きにピッタリ。一日ダラダラ散歩しながら次々と食べるのもいいと思います。では、出かけてみましょうか。地図は最後にまとめてあります。
【世界ひとり飯27】ベトナム・フエの夜歩きで甘いもの&禁断のヌードル!?
Aug 30th, 2020 | 石黒アツシ
ベトナムって暑い国と思ってしまいがちですけど、実は南北に長いので、北にあるハノイ周辺は温帯、南のホーチミンは熱帯。ハノイでは冬にはダウンジャケットを着る人もいますが、ホーチミンは年中夏でTシャツです。そして、ベトナム中部のフエですが、こちらはちょうど中間くらいでしょうか。2月は過ごしやすい初夏のような季節でした。世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回はそのフエで、晩ごはんを食べた後にぶらぶらと歩いて見つけた「チェー」というスイーツと、「〆のラーメン」ならぬ「〆のブン」、それもフエならではのものをご紹介!
【世界ひとり飯26】フエの旨いもんほぼ全部食べる!セットなら一人でもOK
Aug 23rd, 2020 | 石黒アツシ
ベトナム中部の古都フエ。その見どころは世界遺産にも登録されている「フエの建造物群」です。その中でもグエン朝の王宮「阮朝王宮」は、城壁に囲まれた広大な敷地に歴史的な建物が点在していて、見ごたえがあります。世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回はこのフエで一人でいろいろ楽しめる最高なセットメニューをご紹介します。
【世界ひとり飯25】ベトナム・ホイアンのちゅるちゅる系スナックとストリー
Aug 16th, 2020 | 石黒アツシ
世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。あまりにもおいしいものが多いベトナム。そして古くからの港町ホイアンももちろん食の宝庫。今回はストリート系です。それも食感ウレシイちゅるちゅる系です。