岩永梅寿軒ってどんなお店?
今回紹介する岩永梅寿軒ですが、創業は幕末の天保元年という歴史のあるお店です。現在は、長崎市内中通り商店街に店舗を構えており、趣のある黒い建物が目印。長崎カステラ以外にも、干菓子の「寒菊」や求肥と昆布を使用したお菓子「もしほ草」なども販売されています。
数量限定!入手困難な岩永梅寿軒の長崎カステラ
岩永梅寿軒の長崎カステラは、数量限定のため売り切れたら終了です。店頭で取り置きや予約はできません。オンラインショップで予約を受け付けているので、別途送料が必要なものの県外の人でも購入が可能なのがうれしいですね。ただし、かなり人気商品のため注文日から2~5カ月後の受け取りになるのだとか(混雑状況による)。店頭では、予約分より多くできた分が販売されているので、その日によって店頭での販売本数は異なります。
岩永梅寿軒の長崎カステラを求め、コロナ禍前には開店前に行列ができることもあったようです。筆者が店舗を訪れたのは2021年11月(平日)の午後でしたが、この日は運よく手に入れることができました。とはいえ、残りわずかで、筆者が購入したあと数本で完売となりました。
店内にも大きく貼り紙があります。岩永梅寿軒の長崎カステラは1本 税込1,782円(※2022.4.1~価格変更されています)。賞味期限は10日間です。これだけ日持ちするなら、お土産に選ぶのもいいですよね。
岩永梅寿軒の長崎カステラの気になる味は?
自宅に持ち帰り、楽しみにしていたカステラをいただくことにしました。包み紙をはがすと、箱が出現。包み紙には原材料名や賞味期限が明記されています。原材料は、鶏卵、砂糖、小麦粉、水飴の4つのみでシンプル。内容量は580gです。保存は「直射日光、高温多湿を避けて保存してください」とのこと。ただし、カステラに同封されていた案内には、「ラップに包み、冷蔵庫に入れると保存ができますが、なるべく早くお召し上がり下さい」と記載があります。いずれにしろ、早くいただくのがベターなようです。
箱を開けると、密閉袋に入ったカステラが登場しました。カステラ上部の焼き色がついた部分には、紙がかけられています。
そっと紙を取ると、ようやくカステラがお目見え! 美しい! 厳選した材料を使い、1本ずつ大切に焼かれたのが伝わってきます。カステラが黄色いのは、卵の黄身の自然な色だそう。一般的なカステラより高さが低いのは、柔らかさとカステラ自体の重みで押し下げられたためだとか。岩永梅寿軒の長崎カステラは、丁寧に焼き上げた後、一晩かけてじっくり休ませているそうですよ。
カステラをカットしてみました。カステラに同封されている案内にも記載があるように、きれいな切り方を参考にしてください。薄刃の幅広い包丁の両面を、濡れた布巾でよく湿らせ、一切れずつ真上から垂直に3~4回往復するときれいに切れます。
長崎カステラといえば、底のザラメも気になります。カットしたカステラを倒し、底のザラメも確認してみることに。白いザラメが底に点在しているのがわかります。ぎっしり敷き詰められたザラメというよりは、少なめな印象でした。
カステラを味わってみると、ふわふわというよりはしっとり、もちもちとした食感です。甘さ控えめで、たくさん食べてもくどくならないちょうど良い塩梅。これは…、おいしくてすぐに二切れ目が食べたくなってしまいます。危険! 底のザラメがじゅわっとする食感もかなり良い感じで、カステラのアクセントになっています。しっとりもちもちなカステラの食感と、ザラメの味わいの両方を楽しむのがクセになります。
岩永梅寿軒の長崎カステラは、入手困難なのも頷けるおいしさでした。オンラインショップのほか、購入できるのは長崎市内の店頭のみ。長崎旅行の折には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
- 住所:長崎県長崎市諏訪町7-1
- 電話番号:095-822-0977
- FAX:095-828-1252
- 営業時間:10:00~16:00
- 定休日:火・日曜日、木曜日は不定休
- ※公式サイトで営業時間を確認の上お出かけください
- アクセス:電車の場合
JR長崎駅前より、長崎電気軌道3番系統(蛍茶屋行き)で、市民会館下車、徒歩約8分。
1番系統(崇福寺行き)の場合は、新地中華街で5番系統(蛍茶屋行き)に乗換後、めがね橋下車、徒歩約5分。
下車後、眼鏡橋に向かって進み、眼鏡橋を渡った先にある商店街が目印。 - 公式サイト:https://www.baijyuken.com/index.html
[All Photos by Chika]