1937年創業の老舗が手がけるカフェ
伊勢市駅から外宮参道を歩くこと5分ほど、路地を左に入ったところにある「木下茶園 外宮前店」。創業80年を超える老舗お茶屋が「新しいお茶の生活を提案したい」と、2019年にオープンしたカフェです。伊勢神宮 外宮(豊受大神宮)からは徒歩約2分と、お伊勢参り後のひと休みにも最適なロケーション。
店内には、お茶や雑貨を扱うショップも併設されています。あまり知られていませんが、三重県の茶葉生産量は静岡、鹿児島に次いで全国3位。かぶせ茶に至っては1位と、実は隠れたお茶の名産地なのです。ちなみに、三重県で生産されたお茶は「伊勢茶」と総称されており、平成19年には特許庁の地域団体商標されたそう。木下茶園では県内各地から選りすぐりの茶葉を仕入れ、独自に加工。高級茶葉からお手頃価格のティーバッグなまで、品ぞろえは多岐にわたります。
牛乳と割るだけで本格的な抹茶ラテが作れるシリーズをはじめ、手軽に抹茶を楽しめるアイテムも充実しています。お土産探しにもぴったり。
カフェスペースは木の質感が生かされたナチュラルな雰囲気。窓から穏やかな陽が差し込み、居心地の良さもひとしおです。パーテーションも施され感染対策も万全の模様。
上品な抹茶の香りがたまらない!白玉スイーツ
こちらは、冬季限定の「抹茶きな粉白玉クリーム」(1130円・お茶セット)。ぷっくり大きめの白玉に自家製抹茶アイス、きな粉とブレンドした抹茶がトッピング。お茶は木下茶園オリジナルブレンドがポットで提供されます。まさに伊勢茶の魅力を余すところなく楽しめる一品です。
思わず写真を撮りたくなる愛らしいルックス! ですが、白玉は茹で立てが供されるので、のんびりしているとアイスが溶けてしまうのでご注意を(笑)。
黒蜜は沖縄黒糖を100%使用した自家製のもの。とろ〜りとかけていただきましょう。
白玉は通常の2倍はありそうなボリューム感。つるりとした口当たりが楽しく、ぷにっとした柔かさとほのかな弾力も印象的です。ねっとりと濃厚な蜜、風味豊かなアイスとも至福にマリアージュ! 香ばしいきな粉がやさしさを添えています。抹茶本来のおいしさをストレートに表現しつつ、細部まで計算されつくした上質のスイーツでした。
聞けば一口に「抹茶」といってもその価格帯は幅広く、グレードにより色、味、香りがまったく異なるそう。上位になるほど緑色が際立ち、渋みが抑えられ、旨味が豊かになるのだとか。木下茶園では使用するのは上位グレードのみとのこと。なるほど、おいしいわけです。
感動したのは緑茶も然り。香りがエレガントで旨味が引き立ち、すっきりした清涼感にも驚かされます。他にも、伊勢抹茶ラテやプリン、ほうじ茶フロートなど、伊勢茶の魅力ひしめく美食が多数。夏にはかき氷も登場するようですよ。
伊勢神宮 外宮の目の前というロケーションながら、平日のお客さんは地元の人が8割とのこと。地域に愛される存在であるのも好感度高し。お伊勢参り後にぜひ立ち寄って、知られざる伊勢茶の世界を堪能してみてはいかがでしょうか?
[All Photos by Nao]
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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