十勝で100年以上続く畑作農家「十勝とやま農場」
北海道十勝地方、日高山脈の山々を見渡す土地で100年以上前から農業を営む「十勝とやま農場」。小麦や馬鈴薯(ジャガイモ)、大豆・小豆、牛の餌となるデントコーンなどを栽培している畑作農家です。
四季折々の美しい風景が広がる自然豊かなこの農場内に、サウナ付き宿泊施設が2022年夏にオープン予定です。
2棟の宿泊施設からなるゲストハウスを運営
ゲストハウス「Route55」
こちらの農場では、2014年に中古のキャンプトレーラーをDIYで改装したゲストハウス「Route55」をオープン。2018年には納屋を改装した「ファームインBiei」も完成し、2棟の宿泊棟を運営しています。Airbnbで総合評価4.9という高評価を得ているスーパーホストとしても知られています。
「ファームインBiei」
コロナ禍の影響で2020年の来場者が前年比の5分の1になってしまったものの、それ以前までは国内外からさまざまなゲストを迎えていたのだそう。そこで、新たにこの土地の魅力を発見してもらおうと、サウナ施設をつくる計画が始まりました。
「ファームサウナ」という新体験のモニタリングを実施
2020年末には、サウナ好きにお馴染みのテントサウナ「モルジュ(Morzh)」を使い、「ファームサウナ」という新しい体験のモニタリングを実施。テントサウナの構造を徹底的に研究し、冬の外気温が-25℃以下にもなるという十勝で、四季を通してこの土地で楽しめるよう、特製のサウナベンチやストーブカードなどを作りこんだのだといいます。
モニタリングに参加した人からは、「ポテンシャルを感じる」「秘密にしておきたい」といったポジティブな意見が寄せられたそう。そこで、この地で本格的にサウナを展開することになりました。
トラックを改造してサウナ施設に
サウナづくりのターゲットとなったのは、50年前に使われていたトラックでした。現役を引退したトラクターを使って「サウナトラック」として復活させようというプロジェクトが立ち上がったのです。
1970年代に十勝地方の多くの農場で活躍していた「三菱ふそうキャンター(積載量2トン)」は、地域の人から親しみを込めて「Vキャンター」の愛称で呼ばれている名車です。さらに、同じ時代に活躍していたレジェンドのトラクター「マッセイファーガソン135」を展示し、かつての十勝の農場シーンを蘇らせようという計画です。
70年代は100馬力を超えるトラクターの導入は、とても革新的な挑戦だったといいます。当時の面影を残すトラクターを改造したり展示することで、十勝地方の農業の歴史に触れ、「生産現場の現状や食べ物に関する意識を高めたい」という思いがこめられています。
外からは見えない設計で気兼ねなく楽しめる「カンノンサウナ」
こちらの農場から見える日高山脈の山並みが、観音様が寝転んでいるかのように見えることから、このサウナを「カンノンサウナ」と命名。雄大な景色を楽しみながらのサウナ+宿泊体験ができる施設となります。
完成予想図
水風呂付きのウッドデッキを囲う形で、ファームトラックサウナと、ダイニング&シャワー棟、宿泊棟を設置。外からは中の様子が見えないので、仲間同士で気兼ねなく楽しめる設計に。大自然のエネルギーを感じながら、身も心もリラックスできそうですね!
2022年3⽉6⽇(日)まで⽀援募集︕
今回紹介した、北海道・十勝のサウナ付き宿泊施設プロジェクトの応援募集期限は、2022年3⽉6⽇(日)までです。大自然のエネルギーを感じながらのサウナ体験に興味を持った⼈は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」でチェックしてみてください。
・⽀援⾦額︓税込3.000〜150,000円
・リターン:十勝とやま農場の菓子や十勝サイダー、Tシャツなどの商品のほか、宿泊体験、十勝とやま農場見学、スポンサーシップなど、さまざまなリターンが用意されています。
詳細はこちらから︓https://camp-fire.jp/projects/view/536609
クラウドファンディングとは︖
「群衆(クラウド)」と「資⾦調達(ファンディング)」、2つの⾔葉を組み合わた「クラウドファンディング」という新しい仕組み。発案者がウェブサイト上でプロジェクトを発信し、それを応援したいと思ったら⽀援者となって応援購入できます。
新しい事業を始めようとしたり、個⼈的に考えたプロジェクトを実現させるために、⾦融機関からの融資や投資家からの出資に頼っていた時代から、スピーディに資⾦調達できる⼿段へと進化した現代の新しいツール。⽀援者にとっては、今まで知らなかったような新しい製品に出合えるきっかけにもなりますよね。
取材協⼒︓CAMPFIRE