新潟の食体験型の宿泊施設「HAKKO HOUSE」プロジェクト
新潟県で8店舗の飲食店「SUZU GROUP」を運営する、オーナーシェフ兼食文化プロデューサーの鈴木将さんが立ち上げた、食体験型の宿泊施設「HAKKO HOUSE」プロジェクト。新潟県の地域性を活かし、発酵をテーマにした食や新潟の郷土料理をカジュアルに楽しみながら、地域との交流も生まれるような宿が開業予定です。
その先の大きな目標である「新潟を世界屈指の雪国美食都市へ!」という未来へ向かっての一歩となる同プロジェクト。具体的にどのような計画があるのか、チェックしていきましょう!
保存食と発酵文化が育まれた雪国「新潟県長岡市」
新潟県屈指の豪雪地帯・津南町の農家「はらんなか」の宮崎さんご夫婦
新潟というと雪国のイメージがありますが、その環境を活かして古くから受け継がれてきたのが、保存食と発酵文化だったのだといいます。雪貯蔵や雪室、雪さらしなどの保存方法や製法、さらに新潟の特産である米作りにも雪解け水が活用されてきたという歴史も。
お酒や味噌、醤油といった発酵食品が生まれ、塩蔵や味噌漬け、麴漬けなどの保存食文化も育まれてきました。このようにして雪国に住む地域の人々の知恵や工夫によって守られてきた、食文化の魅力を発信していこうというプロジェクトです。
宿泊と発酵体験をセットで楽しめる「プレミアムプラン」
宿泊施設は、新潟のお酒や郷土料理をカジュアルに楽しめるレストラン「雪国地酒と越後炉ばた ちぃぼう」の2階を改装して新設される予定です。「プレミアムプラン」では、一棟貸しの宿泊施設という特性を活かし、広いキッチンスペースをゲストが自由に利用できて、SUZU GROUPオリジナルの発酵調味料やビン詰め商品など、新潟の食文化に直接触れられるというもの。
プロのシェフや地元のお母さんを招いて伝統料理を教えてもらったりと、食べるだけではなく調理過程も楽しんで身近に感じられるような食体験が提供される予定です。
地域の食文化を巡る「フードツーリズム プラン」
長岡市を中心に、新潟県内を対象にした「フードツーリズム」プランは、HAKKO HOUSE発で新潟の食文化に触れるツアーを企画するというもの。例えば「新潟発酵ツアー」では、味噌や醤油、お酒の発酵をする蔵の見学や産地巡りなど、普段は気軽に入れないような地域の生産現場に潜入し、より興味を深められそうな体験が計画されています。
新潟の発酵食品や基礎調味料などの食材のほか、燕三条の包丁など調理器具の工場見学などができる「プロ向けツアー」も計画されているようですよ。
プロ同士が交流して地域の食文化を考える空間に
スペイン「サンセバスチャン」の美食倶楽部にて
スペインの都市「ビルバオ」や「サンセバスチャン」など、かつては工業都市だった地域が世界屈指の美食の街となった地域をモデルに、プロたちが集う「美食倶楽部」のような場にしたいという構想もあるそうです。
新潟県には飲食産業を支える企業や、フリーで活躍するシェフもたくさんいるそうですが、キッチン付きのシェアスペースが少ないといいます。そこで、HAKKO HOUSEをスタジオとして利用したり、料理教室の動画配信をしたり、新商品発表の場にしたりと、長岡の食産業をさまざまな角度で盛り上げようという計画です。
2022年4⽉24⽇(日)まで⽀援募集︕
今回紹介した、新潟の食体験型の宿泊施設「HAKKO HOUSE」プロジェクトの応援募集期限は、2022年4⽉24⽇(日)です。新潟の食文化をより身近に感じられるような宿泊体験に興味を持った人は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」でチェックしてみてください。
・⽀援⾦額︓税込3,000〜500,000円
・リターン:新潟産の商品の詰め合わせや宿泊券、貸し切りプランなど、金額によってさまざまなリターンが用意されています。
詳細はこちらから︓https://camp-fire.jp/projects/view/460856
クラウドファンディングとは︖
「群衆(クラウド)」と「資⾦調達(ファンディング)」、2つの⾔葉を組み合わた「クラウドファンディング」という新しい仕組み。発案者がウェブサイト上でプロジェクトを発信し、それを応援したいと思ったら⽀援者となって応援購入できます。
新しい事業を始めようとしたり、個⼈的に考えたプロジェクトを実現させるために、⾦融機関からの融資や投資家からの出資に頼っていた時代から、スピーディに資⾦調達できる⼿段へと進化した現代の新しいツール。⽀援者にとっては、今まで知らなかったような新しい製品に出合えるきっかけにもなりますよね。
取材協⼒︓CAMPFIRE