渋谷の隠れ家を徹底レポ！完全会員制「Remake easy」で味わう4月限定魅惑の香りのパフェって？

3種のパフェを楽しめる「完全会員制パフェバー」

“パフェバー”と“スマホの修理店”が一体となって2020年にオープンした住所非公開の完全会員制パフェバー「Remake easy」。2021年11月には「現実と空夢の狭間世界」をコンセプトにリニューアルした、話題のスポットです。

チャコールグレーの内装に、6人掛けのカウンター席とソファーベンチの席、窓はなく薄暗い店内で銅板の壁面が重厚に輝き、禁酒法時代のスピークイージー（隠れ家バー）を彷彿とさせます。もちろんスマートフォンの修理もできて、カウンター席には置型充電器もあり、それこそ時間を気にせず夢現の世界に浸れるのです。

こんな内緒の場所でいただくのは、数々のスイーツブランドをプロデュースする国内トップクラスのパティシエ・林巨樹（はやし おおき）さん監修のパフェ。旬のイチゴとお花を飾った「イチゴの花畑パフェ」と、キャラメルソテーしたバナナやチョコレートのムースなどを重ねた「キャラメルショコラとバナナのパフェ」の2種類（各3,200円・税込）のレギュラーメニューに、毎月変わる「季節限定パフェ」（3,500円・税込）の計3種類。

“最初の一口から後味まで”パフェごとの味わい方が設計しつくされ、その内容によってグラスも使い分けられています。
 

4月の季節限定パフェは「幻の洋梨×紅茶」

2022年4月1日（金）〜30日（土）の期間限定パフェは「ル・レクチェとアールグレイのパフェ」（3,500円・税込）。

幻の洋梨とも呼ばれる「ル・レクチェ」、バニラよりも濃厚な香りの「トンカ」、フルーツと相性の良い「アールグレイ」と、香りが豊かに重なりあう一品。今回は、なだらかな曲線のグラスに盛り付けられて、貴婦人のような美しさ。

パフェのテーマは「アフターディナーティー」。アフタヌーンティーやハイティーのように、夕食後にくつろぎながらお菓子やお酒と紅茶を楽しむという英国の紅茶習慣のこと。食後の2軒目に来店する人が多いということもあり、紅茶を使ったパフェとカクテルでアフターディナーティーのようなゆったりとしたひとときを体験できます。

こちらは「トンカ」の種子。「クマリン」と「バニリン」という、人間が好きな香りの両方を含んでいるそう。見た目と異なり、華やかで奥深い甘い香りが心を奪うのです……。

空気に触れて酸化する前の瞬間が1番香りがたつそうで、パフェのトップにトンカを削りふりかけて仕上げます。パフェを前にしたら、まずはその最高の香りを堪能しましょう！

トップの左半分には、トンカとアールグレイを使って24時間以上漬け込み香り付けした「ル・レクチェ」のコンポートをたっぷりのせ、右側にアールグレイムースとバニラアイスクリームをのせ、弧を描くホワイトチョコレートのチュイールで飾り付け。

別添えのキャラメルクリームをお好みの量を回しかけて完成。

たっぷりかけても甘くなく、とろりとビターで濃厚。すべての素材の良さを際立たせる影の立役者であり主役級の働きをしています！

「人を惑わす魅惑のフルーツ」とも言われる洋梨。新潟県産の完熟したル・レクチェを使ったコンポートはとろけるような口溶けで、熟したやわらかな甘みが広がり、確かに和梨とは別物！　トンカとアールグレイがふわりと香り、キャラメルクリームのほろ苦さと砕いたピスタチオが良いアクセント。

フランス産バニラアイスクリームの芳醇な甘みにもうっとり。最初に一口食べて口の中の温度を下げることで素材の味をしっかり感じ、少し溶け出した頃合いにはよりなめらかに。アールグレイを煮出した生クリームとホワイトチョコレートで作ったアールグレイムースは、濃密でロイヤルミルクティーのような品の良さ。トンカの香りとともにじっくり堪能。

アイスクリームが下に染みないようジャスミンで香り付けしたメレンゲ菓子が土台。サクっと軽やかで、だんだん溶けるアイスクリームやキャラメルクリームがじんわり染み込む味わいの過程にも注目！

下には、冷たいクレーム・キャラメルとアーモンドクランブルを敷き詰めて、小麦粉不使用のアーモンド生地は時間が経って水分系が染み込むとしっとり香ばしく変化。ル・レクチェのコンポートピューレも添え、食べ終えるまで春風のように洋梨の余韻を届け続ける逸品です。

季節のカクテルでペアリング

パフェとの相性を考え作られたペアリングカクテルで気分は一層高まります。

パフェでも登場したトンカとル・レクチェのコンポートジュレを、ニュージーランドで有名な「キムラセラーズ」のソーヴィニヨン・ブランの白ワインで割った「ソーヴィニヨンブラン アールグレイ トンカ」と、ソーダで割ったノンアルコールの「アールグレイ ルレクチェ ソーダ」の2種（各1,430円・税込）。

筆者がいただいたのはソーダ割り。優しい香りと甘みにベルガモットの香りが華やか。すっきりとしたソーダと紅茶の相性の良さにも驚き！　パフェとカクテルのペアリングの雰囲気に浸れるのは、お酒に弱い人にもうれしいですね。

会員権の販売はTwitterでチェック！

4月限定パフェは各日ともに数量限定なので予約時に注文すると確実のようです。

前回の訪問時と同じく、今回もパフェのお話を伺いながらいつの間にか時間も経っていました。憧れ抱く人も多い林さんの緻密な創りのパフェ。会員権の販売は不定期募集なので、これを機に、公式Twitterアカウント（@Remakeeasy_）をフォローしてチェックしてみてください！

［all photos by kurisencho］

PROFILE

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。