お散歩がてらに行きたい「さくらパン工房」

奈良市四条大宮にお店を構える、身体にやさしい無添加パンの焼きたてパン屋さん「さくらパン工房」。平城宮跡歴史公園から徒歩約8分と、お散歩がてら寄りたくなるパン屋さんです。休日のお昼過ぎに訪問しましたが、1人で訪れる小学生もいる様子からも、お店の信頼感と安心感を伺えました。

「子どもには体にやさしい物を食べさせたい」という思いで、北海道産小麦を使った無添加生地を使用し、乳化剤やイーストフードは不使用。天然酵母でゆっくり発酵して体に有害なものを取り除いた安心安全なパンもあったりと、種類豊富に豊かなパンの風味を味わえます。

ガラス越しにパン工房も見えて、焼きたてパンと一緒に動物の小物も飾られていたりと手作り感にもほっこりする内装。お店でパンを販売する他、フランス料理店や奈良の農産物直売所などでも販売したり、地元の小学校の社会見学でパン作りを教えたりと、アットホームで子どもからご年配まで幅広く愛されています。

どれも気になる無添加パン！

焼きたてを食べてもらいたいと、パンは時間をずらして少量ずつ焼き上げて、店内は小麦のいい香り。

毎日15時頃に焼きあがる「天然酵母パン」は人気もので、大きなバタールに、ミニフランスパン、クルミやいちじくなどを混ぜ込んだ小ぶりのものまでいろいろ！

北海道十勝産小豆のあんぱんや、バニラビーンズ入りのカスタードクリームパン、健康志向な焙煎玄米パンなど、コロンと丸い形が愛らしいものもたくさん。

お店のオープン以来、小学生から大人まで不動の人気は「さくさくメロンパン」。奈良産高級抹茶を使った若草抹茶やアールグレイ香る紅茶のメロンパンに、注文後にホイップクリームやアイスをサンドするスイーツ系まで、全部食べてみたい魅惑のシリーズ！

王道の「プレーン」（160円・税込）（左）。ひし形がきれいに浮かぶザクっと歯切れのよいビスケット生地に、中はふわっと三温糖がやさしい甘みで、まさに“the なつかしのメロンパン”。軽食やおやつにもなる「手作りスコーン（チョコチップ）」（170円・税込）（右）は、サクほろ食感と豊かな香りが心を満たします。

地域のパンを目指し、奈良市立都跡（みあと）小学校の2年生と考案した「みあとパン」。きんぴらごぼうや粒あんバターなどを焙煎玄米パンで挟んだ手のひらサイズのパンです。

「みあとパン（サバの塩焼き）」（160円・税込）（右）は、塩サバと合わせ大葉とガリも挟んで、玄米が香ばしく、さっぱりと大人な味わい！　「めんたいバター」（140円・税込）（左）もその名の通り、明太バターがたっぷり。

リピート率No.1「焙煎玄米塩バターロール」（150円・税込）。焙煎玄米生地はふっくらもっちもちの驚き食感！

玄米の風味、岩塩、バターのバランスが抜群で、他にはないシンプルパンで筆者もクセに！

パンダ、ウサギ、カメと、動物型のパンが多いのも魅力。食べるにも勇気が要る可愛らしさですが、もちろん安心安全素材が生きて、子どもも大喜び！　他にも、木曜土曜限定のクロワッサンに、惣菜系や季節限定のものなどそろっています！

お店で、お取り寄せで、温もりを味わおう

店内奥には小さな机と椅子があり、隠れ家のようなちょっと憩えるスペースに。子どもを遊ばせながら、パパママは落ち着いてパン選びができそうですね。コーヒー（1杯90円・税込）も販売されているので、うれしいちょっと一服も。奈良県の「なら子育て応援団」の協力店でもあり、子育て中の親を思う気持ちも伝わりました。

ちなみに、「お取り寄せ」もスタートしているので、HPのメールフォームから問い合わせてみてください！　ポカポカ心温まる「さくらパン工房」の体にやさしい丁寧なパンを、お散歩がてらやお取り寄せでと味わってみませんか？

［all photos by kurisencho］

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。