たまごサラダorたまご焼き?「たまごサンド」の常識とは【日本東西・食文化対決】

Posted by: 内野 チエ

掲載日: Aug 5th, 2022

東西南北に国土が広がる日本では、西日本と東日本とでその「食文化に違いがある」こともよく注目されますよね。それぞれの地域で違う常識を味わうのも、旅の醍醐味と感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「たまごサンド」について研究してみました。

たまごサンド

 

関東と関西で違う、たまごサンドの作り方

たまごのイメージ
サンドイッチの定番といえば、たまごサンド。喫茶店やカフェの鉄板メニューであり、家でよく手作りするという人も多いでしょう。全国どこに行っても食べられるたまごサンドですが、関東と関西で中に挟む「たまご」の作り方に違いがあるというのはご存じでしょうか?

関西はたまご焼きタイプが主流

関東風たまごサンド
たまごサンドのフィリングとして代表的なレシピといえば、ゆで卵を刻んでマヨネーズであえるというもの。いわゆる「たまごサラダ」タイプのたまごサンドです。

この作り方は全国的にも王道で、コンビニで見かけるたまごサンドも、たまごサラダタイプのものがほとんどです。

関西風のたまごサンド
一方、関西のほうでは、「たまご焼き」タイプのたまごサンドも親しまれています。

京都、神戸、大阪などのお店では、オムレツや厚焼きたまごを挟んだたまごサンドが提供されており、味付けもマヨネーズをベースにしたものや、辛子をきかせたものなど実にさまざま。

中には、たっぷりの出汁を加えてふわふわに焼き上げた「だし巻きたまご」を挟んだたまごサンドもあり、和洋折衷の印象的な味にやみつきになる人が続出。

こうした関西風のたまごサンドは数年前から全国的にも知られるようになり、関東でたまご焼きタイプのたまごサンドが販売されるようになったり、関西風たまごサンドを目当てに関西を訪れる人が増えたりと、大きなブームを巻き起こしているようです。

マヨネーズに砂糖を加えれば佐世保風に!

余談ですが、ご当地グルメで話題になることも多いのが、佐世保のサンドイッチです。

佐世保には玉屋というデパートがあり、そこで販売されている「ラビアンローズ」のサンドイッチは地元の人にとって定番の味。特徴は、砂糖を加えた甘味のあるマヨネーズ。

サンドイッチが甘いなんて、ちょっとびっくりですが、ハムやレタス、トマトなどの具材と甘いマヨネーズが絶妙なバランスで口の中で交わり、クセになる味わいなのです。

筆者は関西出身ですが、佐世保で8年ほど暮らしたことがあり、以来、佐世保のサンドイッチの大ファンに。甘じょっぱいマヨネーズのサンドイッチの味を知ってからは、自宅でも佐世保風サンドを作ることが増えました。

そんな筆者の一押しは、関西風のだし巻きたまごに、佐世保風の甘いマヨネーズをたっぷり塗ったたまごサンド。出汁の旨味と香りをまとったたまご焼きに、甘じょっぱいマヨネーズが絡んで、得も言われぬ至福の味わいです。関西と佐世保の両方の魅力をあわせ持つ究極のたまごサンド。ぜひ試してみてください!

[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

内野 チエ

内野 チエ ライター

Webコンテンツ制作会社を経て、フリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。特技はワラビ料理と燻製作り。

Webコンテンツ制作会社を経て、フリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。特技はワラビ料理と燻製作り。

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