スペインとの国境にほど近い南フランスの観光地「Collioure(コリウール)」。17世紀後半まではスペイン領であった北カタルーニャにあるため、フランスでありながらスペインの伝統と文化が感じられる港町です。
地中海沿岸に面したカフェやレストランでのんびりしたり、ビーチに寝そべったりするのも最高ですが、コリウールを訪れたなら街歩きを楽しみたいもの。
地中海沿いにはシャトー・ロワイヤルを囲む城壁とコリウールを象徴するノートルダム・デ・ザンジュ教会が厳かにそびえ立ちます。
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石畳の細い道沿いにはアートギャラリーや雑貨店が点々としており、建物はどれもカラフル! ほどよい開放感と明るい色彩の街並に胸が高鳴ります。
コリウールには30もの画廊があるほど、多くの画家が訪れる風光明媚な場所です。かの有名なピカソやフランスの画家アンリ・マティスもこの町の虜になった芸術家だそうですよ。ちなみにピカソはスペイン出身ですが、南仏で過ごすことの方が多かったようです。
オレンジや赤などの鮮やかな色をベースに大胆な柄を描いた陶器を扱うお店に、サマードレスやシャツといったリゾート服のブティック、シンプルでありながらどこかエキゾチックな木製デザイン雑貨のお店、センスの良いキッチン雑貨が揃う用品店など、お財布の紐がついつい緩んでしまいそうなお店がたくさん。
コリウールは以前にの記事で紹介した、港町・ポールヴァンドルと同様、イワシの漁獲が盛んです。このため、町の至る所でイワシの塩漬け製品を販売する「Anchois(アンショワ)」の看板を目にします。
アンチョビを使った料理やタパスを供するレストランがいっぱい ©sweetsholic
散策に疲れたら、「Saveurs d’Antan(サヴール・ダントン)」でアイスを食べてひと休み。塩キャラメルやピスタチオなどの自家製アイスクリームのほか、さまざまな種類のクッキーやチョコレートに砂糖菓子の量り売りもあります。スイーツ好きにはたまらない!
アイスクリームとスイーツの専門店「サヴール・ダントン」 ©sweetsholic
どれにしようか目移りしてしまいそうなほど種類の豊富なアーティザンクッキー ©sweetsholic
果実感たっぷりの伝統的なフランス菓子「パート・ド・フリュイ」やヌガーなども ©sweetsholic
ライトアップされた町並みもまた、昼間とは異なる趣があります。
夜はドレスアップして、フレンチ出身の飯島シェフが腕を振るう創作料理のレストラン「Le 5e Péché(サンキエム・ペシェ)」を訪れてみるのもよさそうです。地元で採れる食材を用いた和とフレンチの融合を楽しめます。
ひねりを効かせた鰹のたたき。約100種類揃う地元のワインと合わせて楽しみたい(サンキエム・ペシェ) ©sweetsholic
いかがでしたか? 南仏リゾートといえば南東部のプロヴァンス地方がメジャーかと思いますが、南西部のポールヴァンドルやコリウールなどのこじまりとしたリゾート地で過ごすのもよいものですよ。
住所: 4 rue Pasteur 66190 Collioure
電話: +33-468-825-703
コリウールへの行き方:
隣町・ポール=ヴァンドルから1ユーロバス「 Le bus à 1€(ル・ビュス)」で約10分
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